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やる夫たちは中原で覇を争うようです 第一部 第一話


1珪孔雀 ◆EfbwRpjX9Q2014/06/02(月) 21:37:35 ID:t0GkBedU0
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      ‐''"´'''"""''"`''""`"""''''''"´'''"""''"`''""""'''"''''''"`"""''''``'‐


                          オトコ          
  ―― これは、夢を追い野望を滾らせた漢たちの物語 ――




・正史『三国志』と羅貫中の『三国志演義』を二本柱に、華陽国史などの各種参考文献を >>1がブレンドしたものとなります
・歴史「学ぶ系」ではなく、あくまでも 「読み物」 としてお楽しみください
>>1はやる夫スレ初心者です。一発やらかしてしまった場合、生暖かく見守っていただけると嬉しいです





一部改行の追加をさせていただいております。ご了承くださいm(_ _)m


4珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/02(月) 23:37:42 ID:t0GkBedU0
                       _......-ミ
                    .......................∧
                     /,/∧.............../..∧
                     /.,へ /,∧............_./....ト .
                  / /......」 ./,> ¨ ̄     `
                /x`ミ)  /      \    \          スレ立て主の珪孔雀です
                  /....Ⅶ彡'./、 \       ヽ     \
              L _T /   \  :. _      .     \       三国志を知らない方、知っている方
                     ⌒ ′ ト、  二ニ=-   _              いろいろな方に 「やる夫たち三国志」
                     |_ 三二ニ==- ー=彡      |         を愉しんでいただければな、と思います
                     .:   '|        ,.斧仏¨}`Y   l .}   .i
                       ,.斧仏    乂_り  |   .  }  八
                  |!   {/,乂_り     .:::::: 八'   / / ./     三国志というポピュラーなネタを扱うため
                   |!   V/,ヽ::::::. ` _ ,  .イ /_ /⌒        ないとは思いますが、 初心者です との
                  V,   ` ≦>=-   _/ ィ〔             書き込みを発見した場合、ネタバレは
                       `\   二ニ=- ノf>o7  _`フ、          しないであげてください
                     ー=彡 <Yト _,.ヘノΥY⌒ > _/}
                         /7....//⌒/V入>{^....//.........._く、
                     〃....//......r_/∧ ,〔.....j/!.............-ヒ 、
                      /7.....//.......,〔/V/ j{.......}/l..................∨ノ_、   合いの手は大歓迎ですので、
                    y'.....,j/........r / o ,j{........}/|..../,..............VY.,    じゃんじゃん行こぉ!
                  /7.....//.........〔/ //∧j{..........}/|....//,.............`(._./,
                    〈/....//........ (_/ V//.j{...........}/|......//,..............., (_./,
                    _〃...//..........r'./ ,ィ∧ .j{............}/|.........//,...............Y...._,   では、25分後にお会いしましょう!
                 //.. //..........{ / V///〉{............ }/|............//,.............乂ノ^),
              _v.......//...........〔 /  V// j{ .. .. .... }/|..............//,..................V_ヘ
             {/...... //...........r' /   O   j{...............}/|..............._//,...................v(_/,
            /7....... //...........r' /  ,.イ∧  j{ ............. }/|..,ィ/{ツ////,......................Yへ
             〃...... //..............フ'  f////∧ .j{............... }/|////⌒ヽ//,......................∨ )


5珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:01:33 ID:v4kE.Fp.0
       / >-=ミ、
     / /        ヽ
    .L./   八 \_
        o `ーoY        時間が来たので
       .}、 (     ノ ,:      投下開始しますね
       ヽ ≧`_´≦イ
        /..}! 〈〉 i{.∧
       .{....}! 〈〉 i{.....}
       V∧ 〈〉 /...../
        }...∧f〉/.....,:f
        j,二,〈〉j二, {
        /∧ V ._ j .}
_____.{ .ソ个jく).<、____
       `/ ¨¨|!¨ ヽ'


6珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:02:51 ID:v4kE.Fp.0
                   ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
                   ┃                                 ..┃
                   ┃ 【正史】やる夫たちは中原で覇を争うようです【演義】 ┃
                   ┃         第一部 『群雄争覇』           .. ┃
                   ┃                                 ┃
                   ┃         第一話 「桃園結義」            ┃
                   ┃                                 ┃
                   ┃                                 ┃
                   ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


7珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:03:35 ID:v4kE.Fp.0

時は二世紀の中頃。
日本で言うと、卑弥呼が即位する20年ほど昔の出来事と言えばわかりやすいだろうか。

                  i" ̄ヽ
                  ノ,,_  /
              _,.-‐''''"‐-`)゙
            ,:‐'"''''''―-:、  `:、
           /         ヽ  ',
              i   ,         ',  |
          l   i.| |i,|     i-:、r|
             i  ,,|_',|.|!| __,,, r |'' l ',
           '、,,ri!t;i ‐i't;i'"| |) / i
            |.i l_    | !"| _,,|
              !.ヽ,--‐- ,| ,'-‐'''‐':、
             ', |,r`ーi‐/r'     .ヽ
               i !_ i'"`i//       |
             ,!!゙ )'ー//i       ,i
           / ,:'"゙ ,.'-'、.|     i ,' |
           i  i'   !_  i.|     ',' |
           `i|    i"i".|      ', |
            ||    | |. |        ', i
            '|    !,,__! |      .i,'
         _,.-‐'i――‐|   .|       ',
         ヽ  |―---:|   |       i
            ',  .|---―:|  .|        ',
             i  |――- |  ヽ______,,.-i‐,'i"´
┌‐────┐ ヽ,|------!    |.   | ',',
| ヒミコ   |.  |     |    |   |  i ',
├───‐─┴────────────────────
│わたしのデバン、これだけだよ……
└─────────────────────────‐


8珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:04:10 ID:v4kE.Fp.0


西暦161年、漢の暦では延熹4年。

後漢の辺境にある幽州は琢郡、琢県にて一人の男児が生まれた。


-中原の図-
     .lll、                             ,,,,,iiilllllii,,,,__,,,,,,,,,,,,iiiill!!! .,,illll .llli、    __  
    ._,,ill|            ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,__ .__,,,,iiiiil!!!l゙゙゙゜ .゚゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙^ .,,,iill!゙’ ,,illl .,,iiillllll!!lllllll
 .,,,iiiil!!!゙゙’           lll!゙゙゙”゚゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙!!!!!!!llllll!   幽州          ,iiiiil!!゙° lllll゚,,iill!゙°    
.,,ill!゙゙`              llll,              llll、  .,,,、 ●この辺 _,,,,,,iill!゙`    .゙llliill!゙`     
lll!゙                '゙!!!lliillliiiiii,,,、           ゙゙!lli,..,illllli,、   .,iiil!!!!゙゙゙゛      l!!゙゙゜     
llli,,、   ,,,ill!!!ll,、    ,,,,,    .゙゙!lll          ゙!lllll!゙.゙!!lii,,,iiiilll!!!!li,,                 
.゙゙!llii,,. ,,,ill!゙゙ .゙llli,、  ,,ill!!ll、    ,lll           lll|   .゙゙゙゙゙’  .゙!llii,,,     .,,,iiii,,,,,,,,,_     
  .゙゙!!l!!!゙’   .゙!llii,,,_,,ill!゙゜llll、   .,ill!    并州    llll          ,,,,iiillllli,,,_   ,,iill!゙゙゙゙゙゙゙゙゙!!llll    
            ゚゙゙!!!!!゙° ゙!liii,,,, .lll!゙              lll"  冀州  iill!!゙゙゜ ゙゙゙!!!lliiiiiill!゙゜  .,,,iiill!!   
  ,,,,,,_            ゙゙゙!lli,iilll`              ゙!lli,      .lll、  青州    .,,,iill!゙゙°     
  ゙゙゙!!lliii、           ゙llllllii,,,     ,,,,,,,,,,、   .゙lll     ,,illliii,,,   .,,,iiiiii,,,,,,illl!゙°       
  ,,,iiiiiill!゙     涼州    .゙!!゙゙゙!lli,   ,ill!゙゙゙!!llii,,   lll,,,,,,,、.,,,iiill!l゙ ゙゙lll,,,,, .,ill!゙~゙゙゙llllll゙゜         
  lll ̄          `      '!ll、 _,,lll′ .゙!llil,  ,illl゙゙!llliill!゙゙゜   !lll!ll,.ill!′ .lll!゙°         
  ゙!!lliii、                lllliiil!!!!゙゙    .'!llli,,iill!llii,,,,゙゚゙゙エン州 ,,ill!.llllll!l   lll,、          
   ゙!llii,,            _,,,,,   ,,,,iiill!゙゜       ゙゙゙゙゙°゙゙゙!ll、  .,,,iill!!゙゜llll′徐州゙!lllii,,         
    ゙゙!!lliii,、      llll!llii,,,,iiill!!゙”” 司隷   、  .,ii,,,,,,,llll, .,,,,iill!!゙゜  .llli,,    .゙l!lll、       
      ゙!lli,,      'lll,,.゚゙゙゙゙”      `   .,,ill!llll゙゙゙゙゙゙゙゙!!!!!!゙゙’     ゙!!liii,、   .゙!!lii,,       
       .゙゙llli,,,,、    .゙゙!!!liil,,,,,,_,,,,,,,,,、     .,,,illl’.゙!llii,,   予州      '!lll     ゙゙!lii,,,,     
        .゙゙゙lll|     .,,ill!゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙!llii,,,,,,,,_ ,,iiil!!゙゙   ゙゙!lli,,      、 .,,,,,,,iiilllliiii,,,,,,,,,,,,,,,,,_,,llll!     
            ,llliiii,,,,,_,,,,ill!゙`     ゙゚゙゙゙゙゙!!!llll/    .゙゙!!liii,,,、 .,,, iiiil!!!゙゙゙゙’ .゙゚゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙!lllll,,,,,、   
      .,,iiiiiliil!!゜゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゜          llll,,,,,、     .゙゙゙!!llii,,lll!゙″           ゙゙゙゙゙!!lli,   
      lll!゙`                     ゚゙゙llllll!          ゙゙!llll      揚州       ゙!lli   
     .lll″       益州       ,iiii,,,,,iill!゙°  荊州    ゙lll,、             ,,,,,,illl,,__  
     .lll,                    ,illl゙”””`             ゙!lliii,            '!!゙゙゙゙゙゙!!llll 
     .゙゙°                ``                  ゙゙゙′              '゙゙゙゙


9珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:04:51 ID:v4kE.Fp.0

姓は劉、名は備。字をやる夫 という。

               ____
             /      \
           / ⌒    ⌒ \           みんなのアイドル、やる夫だお!
          /   (●)  (<)  \
            |      (__人__)     |          今度のやる夫は中山靖王・劉勝の末裔なんだお! (ドヤァ
          \     `⌒´    ,/
         /_∩   ー‐    \          インペリアル・ティムポをくれてやるから、
        (____)       |、 \         美少女は尻を向けて、一列に並ぶお!
           |          |/  /
           |        ⊂ /
           |         し'
           \   、/  /
             \/  /
           _/  /``l
          (____/(_/


     |  |   |   |
     _||_||__||  ||
    (__/   `ー――      <チョーシこいてんじゃないわよ!
   (___/  r
    (_レノ)\   ___
    (__/__/
       ____
     /⌒  ⌒\
   /( ●)  (●)\
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \
  |     |r┬-|     |
  \      `ー'´     /




     //ノ ̄ ̄`ヽ、// // ////
     / ´`ヽ _  // // //
     (--/ ̄ ,    ` ̄ ̄ ̄///
     (  ...|  /!
     (`ー‐し'ゝL _
     (--‐‐'´}    ;ー------
     `ヾ:::-‐'ーr‐'"_
    _/⌒  ⌒\_
  /:●))(__人__)((● \  ぐぇあ
  |     |r┬-|     |
  \      `ー'┃     /



同い年の有名人に、第十七代ローマ帝国皇帝コンモドゥスがいる。

※コンモドゥスは、かの高名な哲人皇帝マルクス・アウレリウス・アントニヌスの息子である。




10珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:05:31 ID:v4kE.Fp.0
やる夫を語る際に 「 中山靖王の末裔 」 という肩書を、外して語ることはできまい。

なぜならば、劉やる夫はこの肩書のみで乱世を乗り切った( と世間一般では思われている) からである。


       ____                
 +  + /⌒  ⌒\+ 。            何度も言わせるなお!
 ・ 。/( ●)  (●)\ + +          やる夫は劉氏の血を引き継いでるんだお!
  /::::::⌒(__人__)⌒::: \            何かが少しずれてたら、やる夫が時の皇帝だったんだお!
  |     |r┬-|     |
 +\     `ー‐′   /・ ゚. +          __
  /          |              / ・ /ヽ
 (_⌒) ・    ・ ||____________  |劉 | │
   l⌒ヽ     _ノ | |\  |___|   {}@{}@{}-| 氏| |
    |  r `(;;U;)   )__)  \ >゚))))彡ー―'. |_.|_|
  (_ノ  ̄ / /     \`ー―’___
        (__^)       | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                      |_|


11珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:06:17 ID:v4kE.Fp.0


この自称が科学的な意味で、正しいか否かは知る由もない。
……が、漢王朝当時、劉家を詐称することは大罪である(死罪もありうる)。

にも関わらず、若い頃のやる夫は自分が劉氏の血を引くと公言して憚らなかった。
そして、血筋の件で逮捕・投獄されたことは一度もない。また、他の劉氏に血統を否定されたこともない。


結論から言って、やる夫はほぼ確実に劉家の血筋を引いているだろう。
やる夫の先祖は 臨邑侯劉譲。爵位で言えば諸王に次ぐ、列侯なのである。

劉譲は列侯のみに課された特殊な上納金を納めなかったために、列侯から除かれている。
そのせいで司書の系譜も劉譲の代で止まっているのだ。


12珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:07:06 ID:v4kE.Fp.0


物語を始める前に、
劉やる夫がどのような人物であったのか。
正史、蜀書『先主伝』には以下のようなエピソードがある。


┏──────────────────────────┓
│ .やる夫の家の前に、立派な桑の木がありましたとさ .     │
┗──────────────────────────┛


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 ノ:::::::::......... ,..::::. ..........:::::::::.....:,',;;;;;;;;ヽヽ;;;;;;;;,',:.....:::::::::.......... .::::.., .........:::::::::ノ
  ソ''r....:........::::....::....;;;;;;;;.;;;;........;;;;;;;;....::::..::::....;;;;;;;;........;;;;.;;;;;;;;....::....::::........:....r''ソ
 jWw.....;;;;...........゙i゙''';:,ノ.y;wリ゙W゛jリ从jwwj从リj"W゙リw;y.ノ,:;'''゙/...........;;;;.....wWj
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  ``Wj゙ハ'w,.......,,...゙i:;i::.゙゙ヽ(. | ..;;;ii;:''::;;:;;:;;::'':;ii;;;.. | .)ヾ゙.::i;:/...,,.......,w'バjW´`
     ソ:リハw;::;;;j;;;;wi゙i;iiii;:ソ,゙゙゙:;i;:゙゙゙゙::iiii::゙゙゙゙:;i;:゙゙゙,ソ:;iiii;/iw;;;;j;;;::;wハリ:ソ
       ``Wj゙ハ'w,゙i:i;;i ;;゙゙゙:;;;;::.;;::;;;::;;;::;;.::;;;;:゙゙゙;; i;;i:/,w'バjW´`
              ゙i;ii:ii:;i::.゙;;゙゙..;i;::::;i;..゙゙;;゙.::i;:ii:ii;/
              ''r゙゙゙''';:,;;.:;:.:;ii;;ii;:.:;:.;;,:;'''゙゙゙r''   
               |;;;;..:;;;::゙゙゙... :: ...゙゙゙::;;;:..ヾ|
                |. :;ii;::.゙゙,゙゙::;ii;;ii;::゙゙,゙゙.::;ii;:.|
               |.ii゙:;''゙;.:ii.;::;i_i;::;.ii:.; ヾii.;;|、
               ,〉;.li;;;::.;ii;.. ; ;; ; ..;ii;.::;il. ;|
               `l゙゙゙゙, ; i;,,;ii;;iiii;,,;i i;::゙゙,; ,゙〈
               .ノ;;゙゙゙:;i;;;i::iii;;i;;i;;iii::i;;;i;:゙゙゙;;ヾ
            ..,ヽ ;ヘ..::i;i;;;;;;iiノ;;ii;;ノiiii;;;;;;i;i::..ヘ; ヽ,..      ,っ - -、
                                     i {● ●) ヽ     いつ見てもでっかい桑だおー
                                     ヽ.(人__) ノ     いつか、やる夫も
                                       ヽ     \_    桑の木でできた馬車に
.                                      〉      |-    乗ってやるんだお!'
                                       ιー   J


※桑の木でできた馬車……桑の木は、皇帝の馬車に使用される材木である。
                 .つまり、やる夫はいつか自分自身が皇帝になって見せると宣言したに等しい。


13珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:08:06 ID:v4kE.Fp.0
         ____
       /    \   ┛┗
      / ヘニヾ゙リン \ ┓┏        フアッ?
    /=▲▼--▼▲=\
    |    /(__人__)ヽ   |
    \    `⌒┃   /
            ・

     劉元起(やる夫の叔父)

それを聞いたやる夫の叔父、劉元起はキレた。
無理からぬ話だった。
やる夫の発言は公に知られると、一族郎党が投獄・打ち首になってしまいかねないからだ。

                    / ̄ ̄ ̄\
                   /  `___ハ __´:\
                 /  ヾ 。ハiハ。フ \         おーおー、やる夫ォォオオ!
                 |    / (__人__)ヽ  |
                    \  i   ` ⌒´  ヽ/         お前さん、我が一族を断絶させるつもりか? おおッ?
                 /´`''" '"´``Y'""``'j⌒ ヽ
                { ,ノ' i| ,. ,、 ,,|,,. 、_/´ ,-,,.;;l        滅多なコトを言うもんじゃねえ!
                '、 ヾ ,`''-‐‐'''" ̄_{ ,ノi,、;;;ノ
                 ヽ、,  ,.- ,.,'/`''`,,_ ,,/
                  `''ゞ-‐'" `'ヽ、,,、,、,,r'
                    ,ノ  ヾ  ,, ''";l
                   /=====、 ....====i、
                   |   `| |´__;   i _  ; ,
                   |    .`|´    /   ヽ  ;
                   |     |    /:::::::    ヽ  :        アイ……スビバゼン……
                   |     i   / ::::::::::::::::::  \  ;
                   l、  __._八______|    :::::    |  ,
                  (  ______;;)ヽ ;;;|          /
                           ̄)     ;;;;;;;;;;;\  ;
                          / /\/\_、_,i、
                         ⊂"/ ; ;;(____つ__つ  ;
                                ↑
                               やる夫


14珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:09:40 ID:v4kE.Fp.0


やる夫をボコボコにした叔父・劉元起ではあったが、
しかし、腹の底ではまったく違うことを考えていた。


            」」      」」       」」       」」
        __  |    __  |    __  |    __  |
              |          |          |          |   _|  _|  _|
        ___|    ___|    ___|    ___|
         ....______,,,,,,,,,,,,,,,,
        /               \
       ,,,,,ミミ           .;.;.;.;.;.;.;.;.;.;\                 このガキ、やる夫……!
     /                .;.;.;.;.;  \               .六歳にして天子になってやる、だと……!
   /           ノ― - ..._ .;.;.;.;.;.;.;.;.;.;ノTi\
  /            ―‐__---- 二ツ)ノノ/∠リノ
  /              <で・フ¨ヾ>三⌒〈・ラナリ_i、.             幼児にしてこの大望、
  i                `冖' ´ "´   ',¨ヾ',  i、             いつか大成するやもしれん
   l                 (         / ヽ \
    l               /  ヽ、____.人__ノ /             目をかけておいて損はない……!
   l               i   ∠..__ツ´   /
   ヾ               |      ー    /     ,>‐'つ
    ヽ、_                  .;.;.;.;   /    /.ノ ┃
       iヽ、_____          .;.;.;__ ノ    ! }/▲、
       ヽ        ヽ、_____´三/     { (´/▼▲
        !ヽ、           :;:;:;:;:;:;:;|         ヽ( イ- ) 》
        |   .            :;:;:;;|         \ `ヽ::: ▲
       /ヽ、 ..    .,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,|\.;      7゙<〉   ▼▲━━┓
                              ::::::::::/:::::::\ ノノ



 普通なら、殴り飛ばされ笑われて終わる「やる夫が皇帝になってやる」宣言。
 しかし、劉元起は真に受けて説教し、
 それどころか、幼児に過ぎないやる夫に一目置くようになった。
 それはなぜだろうか?



15珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:10:36 ID:v4kE.Fp.0


 中国史が好きな方ならば、思い至る逸話があるのではなかろうか。
 そう、そうなのである。漢王朝の創始者、高祖・劉邦と西楚の覇王・項籍(項羽)の逸話と奇妙にリンクするのだ。


 ご存じない方のために解説しよう!
 始皇帝の馬車が通りかかった時、二人の英雄はそれぞれ対象的な反応を示した。

●高祖・劉邦の場合
          ,::,,..,                ...,,,:
         ;:';;;;;;;;;~"""''''''::::::""'''''"''"""'''""~;;;;:;',::;
         ;';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;'::;',.;
         .':;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::;;;;;;;;:::::::;;;;;';;..:;'                    やれやれ
          ';:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::;;;;;:,                    ..羨ましいもんだぜ!
          .:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;;;;;;;;;;;::;;;;;;;::'.,
         . ';:;;;;;;;;;;;;:''"''::,:;;;!""""~!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::;;;;;;;;;;:' ,::,                  男として生まれた以上、
          ';:;;;;;;;;:;   ;;:;;!.,'!'!!'!, !;;;;;;:,:-:,:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'::':;:'                  いつか、あんな風になりたいもんだ
          .;';:''::;;;;:':.,,,...,.:';;;;! !  ! !;::'';' ;;; ':;;;;;;;;;;;;;;;;;::'',,
         ,,::''.'':::..,,,..     ''"",,",,:::'"''::::'";:''"'':;:;;;;;;;;::',;
       ,,:::''::::::::::::::::::::::"":::::"";; ..'':::::::::"'';::;' ;;::,':, ',;;;;;;;;;;';,
     ,:::'':;:::::::::::::::::::::::::::;;:::::'': ':::::;;;:;;:::'':;"` ;;  ; ;.;',:';;;;;;;;;;;',
    ,::'' ::::::::::::::::::: ;;::::::'':::::':, .,''" ":.,,"' "     ;;:' ,';;,:',;:'',,'',':,,
    .'::;;;;:::;;;:::::: ''";'::;'";"''",' ,'     ::::    .;'::;::'';:' ;';;;;;;;;;;':, .'.,.,,:::-:::..,
           .';:'  ; ,:' ;: ...,     :: .,:'':::::''''::::'''''::::''''':::''::; :;::::::::::::::',
            '  .', .'::;;':::'     : ,':::::::::::::::::::::::;;::::;;:::;:' ,:':::::::::::::::;
              ..', ,,,...,,      ;:::::::::::::::::::;:' ,::',::' ..:':::::......:::::::',
               ';    ~"    .,';::::::::::::::;:' ,;'':::;'':;':::::::::::::::::::::::;
      ,,         ':, "''    ,.::'::::',',:::::;:''; .;' ';:'.,.:':::::::::::;;;;:::::''':::;::,,
     ,:':::"''''::::::::::::::::::::::::;;;::':,    ,.::'::::::: .',',:' ,:';'; ;:' ,':'-:::::'''"":;;;;:::::;;;;;;;;;;"'':::..,,,,....,,::::''::::::''::..,,,
     ';::::;""''''''''"""~~~   '::::::::::';:::::::  ,,::';::''',';:';:' ,.:';;;::::;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::;;;:::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;"'''::;

      高祖・劉邦(字は季)
      余談だが、名の 「邦」 は「兄貴」の意味。つまり、劉邦とは 「劉の兄貴」 くらいのニュアンスとなる。
      字の「季」 に至っては末っ子という意味で、これは劉邦が正式な 「名」 も 「字」 も持っていかったことを示す。


16珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:11:10 ID:v4kE.Fp.0


●覇王・項籍(項羽)の場合
;;;-‐‐‐‐‐‐-ァ-''-;;;;;;;;;;;;∠_二ニ゛\_
'i,    ,_,,-'‐!  ゛ー-r=''''_ ヽ   |;;;;;;;
 y‐''''´,,..-‐'--''") 、_    ̄''ヽ-,ノー,,,,,,,,,,,,,,---‐‐''''' ̄ ,,,,,,,,             この世は所詮、弱肉強食!
,,/;;; ,/´ ;;_;;;;,-‐"   ,/ ̄゛'''''\_-‐''´   ,,,,-‐'''''''''""""
,ノ;;;;レ";;::,/ ,r‐-,/‐--// / ̄,,r''´   _,,-'''´|                       今に始皇帝に
;;;;;;;;;;;;;;;イ/;;; ((,,,,,,/// /゛  ,,,,-''"   |                       取って代わるのは、この俺!
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ∠,,>ミ‐‐'''')/,,,r--‐'' /     |:─---  ,,,,                項籍だってことを世に知らしめてやる!
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ー‐'''~ヾ、,        _/::::::::::::::::::::::::::ヽ、
;;;;;;;;;;;;;;;;;;::  ,r‐i'|ヽ|、 ヾ|、ヽ\     _,r'' \::::::::::::::::::::::::::::::::::
、;;;;;;;;;;;;;::: ,/::::::∥゛i、  'ヽ   ヾ、,,,r'''":::   ヾ:::::::::::::    /
:'ヽ;;;;;;;;;::: |;;;:____i, ヽ、  \_∠,ii,  ::::      ''-,,::::::  /
;: ' i,;;;;;;::: ,/;ヽゝ'ヽi:-i, -''''=ニヾ‐'イノ |  i;::         /
;  i,;;;: ,/` ,/::::入 \\ー-‐''" i   i,  \     /:::::::::::::::
;;i,  i、/ r゛ /:  :::::!''\ \ ̄  ____,i    i,   \  /::::::::::::::::::::
;;;;i,  i,  ゝ'::::: /::7‐- \ ヽ、  ,i  ,,,___,,i,    ヽ(__::::::::::::::::
;;;;;;;i、 i, \::::/:::ヾ─-,,,,,_ヽ、  ̄!/::::|:::::ノ    ::::::::ノ  ̄ ̄ ̄
;;;:::::::i,  i,,  ヽヘ、\‐─一゛7‐-─ソ:::|/       く、
;::::::::;A、 i, ,,‐r‐-ヽ:::::ー-‐'''"  ,/   '''''''''''''''''''"" ,r''''"
::::::;/  i  i," |\ | \,,,,,  r ,/::    /      /
 ̄ \ 'ヽ,, \   i i/ヽ--イ:::::    |  ,/  ,/
\,  \ \ \  i i   \:::    ,,/  /
  ヽ   V|  \ \i |     ヽ   ,r'  /
   ''i  |    \ \        "  /

  項籍(字は羽。京劇などの影響で、「項羽」 として知られる)



 劉邦は「羨ましい」 とただ憧れ、項羽は「オレが取って代わってやる」 と声高に宣言した。
 このエピソードは対照的な二人を表していると言える。


 さてやる夫の場合はどうだろうか。
 項羽の 「とって代わる」 宣言ほど過激でもなければ、劉邦の 「羨ましいなあ」 発現ほど消極的でもない。
 劉邦よりも積極的でありながら、劉家の血を引くことから項羽よりも正当性の強い発言と言える。


 しまいには幽州で高名な人相見である李定から、「この家から貴人が出るだろう」 とまで言わせたほどだ。
 (先主伝注、漢晋春秋より。著者は習テイ歯。蜀漢正統説の視点から記述されているため、信頼性は低い。
  よくある権威付けの 「帝王伝説」 の一つで、三国志だけでも曹操、曹丕、孫権にも似たような話がある)



17珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:11:36 ID:v4kE.Fp.0
 西暦175年、漢の年号で熹平4年のことである。

        /_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ヽ
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          ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
             やる夫の家


18珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:12:06 ID:v4kE.Fp.0

     |┃三
     |┃    γ::::::::::::::::母::::::::::::ヽ、
     |┃    /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ            やる夫! 喜びな!
 ガラッ. |┃  γ:::::::::人::::人::人::::人:::::::ヽ           ニートのお前があの 盧植 先生の
     |┃  (:::::::::/ \    / \:::::::)          私塾に入れるってんだからね!
     |┃三 \:/  (●)  (●) \ノ
     |┃     |     (__人__)    |
     |┃     \    ` ⌒´    /
     |┃三   /          /
     |┃三   \       (__ノ



       ____
     /ノ  ー_\       カーチャン……
   /( ー)  (●)\     やる夫は中山靖王の末裔なんだお?
  /   (__人__)   \    腐れ儒学者の教えなんて必要ないお……
  |     ー-u'     |
  \         (^ヽ  /
 / ⌒⌒⌒⌒⌒~  )
//######/ /


19珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:12:43 ID:v4kE.Fp.0
        γ::::::::::::::母:::::::::::::ヽ、
        /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ       なに言ってんだい!
      γ:::::::::人::::人::人::::人::::::::ヽ      盧植先生は政治家・将軍として
   ∩  (:::::::::/  ::\:::/::  \:::::::) ∩   ご高名な方なんだよ!
   l ヽ∩\/  (○)::::::::(○)  \ノ∩ノ j 
   ヽ ノ |      (__人__)    | ヽ ノ    謹んで教えを受けてきなさい!!
    | ヽ \   `|!!il|!|´   /./ j
    \ ` ー`    ー‐'     ´‐´  /
  .    \              /



                   ____
                 /― ―\  ホジホジ
            /(●) (●) \          「やれやれ」 だお……
            (  (__人__)   )         何が盧植先生だお
           ノ mj |`⌒´    ヽ         アホらしすぎて言葉も
            〈_ノ                でないお
            ノ ノ

                 ____   ,
              /― ―\  -
            /(●) (●) \`   ・・・。
            (  (__人__)   )
           ノ  .`⌒´    ヽ
.            mj~i
            〈_ノ
            ノ ノ

                 ____
              /⌒ ⌒\           カーチャン
            /(●) (●)\         
          _(__ (__人__)   )         これが盧植だお!
        /   \ `⌒´    ヽ         くれてやるお!
  /⌒⌒⌒/ ..:::::::::::.. ヽ ピトッ
  |  |  | { .::::::●:::::
  |  |  |  \ ::::::::::::::/
  ヽ ヽ ヽ   `ー一'´ }


20珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:13:25 ID:v4kE.Fp.0
         ____
      γ::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
     /::::::::人::人:::人::::::::ヽ             失礼なこと言うんじゃないよ!
    γ::::::::::/ \ /\::::::::ヽ            ご先祖さまの高祖様も、賢人を優遇して
   (:::::::::/ (○) (○)\:::::::)           天下を得られたんだ!
   \:/    (__人__)   \ノ
      |  八   |::::::|     |            ましてやごくつぶしのお前は、
     \ ⌒    l;;;;;;l    /l!| !           賢人を父のようにもてなさなきゃどうするんだい!
     /     `ー'    \ |i    _             _
   /          ヽ !l ヽi   | l [l] | ̄| /l    | |
   (   丶- 、       しE |そ  | 二l  ̄/ [][]∧.|_|
    `ー、_ノ      ∑ l、E ノ < |__|  | ̄/ <_/ <>
               レY^V^ヽl       ̄



            __
     ,r´⌒ヽ,⌒ヽ,ヽ  ._____
    ⊂)、 .人  λ\./ ー  ー\         へーへーすみませんでしたお!
      \  \ ヽ./   (● ●)         それじゃあ、その盧植先生とやらのところで
        |\  \(     (__人__))        せいぜい学ばせてもらってきますお
        |  \_ノ \_____/
       .|  | | .|
        |  | | .|
        .|  | | .|
       / / / ヽ,
      (_ノ  ヽ、_つ


 やる夫の家は決して裕福ではなかった。やる夫の父親は幽州の官吏だったが、やる夫が幼い頃に亡くなっている。
 ただし、世間一般で思われているような 「貧農」 ではない。
 
 没落した土豪……つまるところ、 「没落貴族」 のイメージが近いだろう。
 貧乏ではあるが、劉氏の一員ということで
 家格はそれなりのものがあった。


 実際、この時代に学問をしようと思えば多大な資金が必要となる。
 世間で思われているような貧農であれば、学問などできるはずがない。
 前述の叔父・劉元起がやる夫に、多大な資金援助をしたからこそ、やる夫は一流の教育を受けることができた。
 そのお陰でやる夫は、当時もっとも名を馳せていた大学者・盧植の元で学ぶことになる。


 現代の感覚で例えるなら、
 コネと血筋の良さだけで 東京大学に入学したようなもの―― と考えるとよいかもしれない。



21珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:14:01 ID:v4kE.Fp.0


 しかし、やる夫は勤勉な学生ではなかった。
 蜀書『先主』伝によると、やる夫は読書を好まず、
 闘犬や乗馬、音楽や衣服にこだわる生活を送ったという。


       _____
    _|軍|__|      馬に乗るのって楽しいお!
       ● ●) ヽ
   .- (人__) ノ
 ../ _ //_G::::::::::::::ヽ
 iIXノ , へ. 入 /⌒.ノ.|
 o)三ヽov V\/ _ノo
 -┐//\/O\ ̄ヽヽ
( ( ( *) )|σ∩ヽ>三コ)) ブロロロロロロロ……
.入 -- ノ ̄ ̄ ̄入 ` ノ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



 学生時代のやる夫を、我々に置き換えて考えると、
 ギャンブル大好き、バイクに跨ってブルーライト・シュトコウ(首都高速)を駆け抜け、
 バンドを組んで楽器をさわり、非常にオシャレに気を配っていた…… ということ。



           ,.  ¨  ̄ ¨'  、
           /   ` ヽ_.ノ    ヽ                     やる夫ってばオ・シャ・レ・さ・ん!
        /  ノ  (< )    }
       ,' ( ●)  )⌒::::   ,'            /ヽ
       { :::: .y  ,トイ     ,r''´¨>‐- ._     ',¨V  /ヽ
       l   `¨´| j     {       ヽ,._  { ト  / )
..(ヽr,r y-ノ゙j ゝ    `¨ー' _,,..ィヽ        ´   ̄ゝ  } ヽ/)
 V ' ' .´ 〈- 、`>‐--ヾ___ 丿ゞ          ヽ _/
  ヽ、_   ` }  ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::: ̄ ¨<`-=,,,,=ー‐ ¨´
     7   {   {::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
    ノ    }、   {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 人
    {      ,ハ、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
     ヽ、,ノ-‐´:::::{::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ


22珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:14:54 ID:v4kE.Fp.0
                                     _____
                                      -ーr  `ヽ  ヽ ´ \
                                  ,イ:.:. ヽ::.:.\\ヽ..   ゙r ◎r
                    `''‐-'''‐-`'''‐- 、_       {.ヘ::.:.:i\ ,.へヘヘ:.:.ヘ  _ッ \         あみば!
                         \ \--γ-_、ゝr一^ヽ  f    l  っ.   \
                          ´  ヘヘヘ ヘ          \ゞ_ノ ^--イ     \
                          |  | l l          {゛ゝ ゝノ /        |
                            , ' |   l         |{゙ゝヘ て         |
                           `- - `'- .、    ,,,,,_   |゙ (          |
                       _: /ヽ       \      ` }/ そ       /
                           /     ゙┬---/⌒\. __ ,., ' ゙ッ       ,/
                               /                \
                               /                       ヽ
                            /                     l
                          ,イ                       |




                     ,;;----―――――--,,,
                    /              \
 , ;                /                 \
        c==ー^      /li   <こ_ .:; イ.:.:.:.:.::.:\ : :    \:.:.:.::;;;;>'"              ぷぎぅいうすとぉお!
    z        ,ィ≦    ム}|/__/´⌒  /.:.:::::.:.:::.:.:.:.:ヽ    .::.:.:;;ィ'"  /
           __ -一   .:fr'/{ミ ,彡/ ,/.:.:.::::/.:.::::ノ_,,,:::-一宀 ´    {
    c== ¨¨       /^{ノ ilil// /⌒´ ̄ ̄ ̄`7´ /     /         ',
       c に≠==ー 厶-  il,/   〃    ー/, {  {     i          ヽ
               `ート、   〃   {i         ヘ. :丶ヽ: : :ヽ: : : : : : : : : : { :\
   C °。 : .      ヘ にヘ,{i   ヽ.i{   . . . . . : : : : ヽ、:\: : : :\: : : : : : : : ヽ. : :
                 : ', ,〉ィヘ  ヾミ{!. : : : : : : : : : : : : : :\. :\: : : 丶: : : : : : : : \
          . ィー- く {^ヽ人   ヘ≧ー‐rー宀7⌒ヽ. : : ヽ、__. : : : : :\. : : : : : : :
         / :` 、: :トこ´  ヾ     ¨>く__ノ _,人___/, ¨¨¨"¬r一=,,___ : :
       / ,        ヘ、__       彡彡 ´ _ ー
      /           . : : : ´¨¨¬     , /
     ./                  ヽ、   /


23珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:15:16 ID:v4kE.Fp.0


                             |ノ
                  ,,,,,---'"" ̄ ̄ ̄ ̄"''''--,,,,
     ________/ ̄                "'ヽ,
     \                      ー--、      ヽ、
      \           \   i   \      \   ヽ、
    ∠二/            ,,,,,,-ヾ   l    l       \   l
      /       /--'""'  |\ |   . l         \ l
    ./   /  l   /|      |  | 入   |     l  、  \l           やる夫ォ、スク水だけは着るんじゃねえ
   /    |   l   l .|      |  .| | \  ,,,|     l  \  \          って言ってんだろぉが!
   /      |   l  .| |       | | | |  入''" .|      |   Tー--ゝ
  ./    | |   l .ト  |      | | ||/  \.ト、      y    l   \        その貧民面ァ、直視するだけで
 /   /| |  /l | .\|      、 .r=イ===≡ラ |  |    .|へ   l\   \       視力が下がるんだよ!
 l  /  l |  / l || ==≧、   ヽ!'彡ソ||}   "  |  ト、   |  へ  l \\ \
 |/   l | /  ||.Y..リ|} ".      弌ソ  ,,   | | |  |ヽ  へl  \  ̄
      l |/  .l  }.弌}           ̄"'''〃   ||  |  | )  、     \
       ll   人  .| --''" ,                | |/  _ \    l---'"~""~"ヽ
       l   / l  .|     ,,,, ,,,--=-、       .┌ メノ'    \. ̄ \   l         ヽ
       l  /  l  |     ヽ:::     ヽ       F----、 |\.|   く\|          ヽ
        l /  ∠l .l\    ヘ_________ン  ,ノ ,,-┴~   \|___  }             ヽ
         レ     リ   ~ "''ーv _   ,,,--t" /~ __=====、 \    ̄ ̄           |
                      "'''"     V //''""~~""ヽ\.\             i.  |
                          / /::{       !ヽ.\\             |  |
                         /  //i::{        ̄i、ヽ\ヽ           |__ノ
                         / // /|:l          l_ヽ\ヽ           ノ
                        ./ .// / |::l          て,.\ヽ、        /
                       / // / / |           て::\l::      ノ

  公孫讃(字はあきら)
  やる夫にとって、同門の先輩にあたる。
  弁舌が立ち、頭の回転も速く、物事の説明が得意だったという。(正史注、『典略』より)



24珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:15:45 ID:v4kE.Fp.0
            _____
           / /   \( ;:;:;)
         /( ;:;:;:;:;ノ   (=)  \       ご、ごめんなさいだお……
        (;:;:;:;;;:;  (__人__)    .:::::)      あきらさま……
        / ||    ` ⌒|||   ,/
        / / |\/ /  /l |  ̄
        / /__|  \/ / | |
       ヽ、//////) /  | |
        /  ̄ ̄ /   | |
      __/  )--- ヽ   ヽ つ
    ⊂---― 'ー----'



 盧植の門下生時代、やる夫は公孫讃に弟として仕えたという。
 やる夫の門下生仲間で、最も仲のよかった相手が公孫讃である。



25珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:16:15 ID:v4kE.Fp.0
                                 ,ィ   l    , -―― 、
                             〈〈  /{   /´ ̄ ̄`ヽヽ
                             ヽ\」:ヽ            l :l
                        ,. . : : ´  ̄ `: : : : `ー―- 、   j/
                      /: : : :_:_: : : : : : : : : : : : : : : : : :` <
                      ̄ ̄ ア : : ; : : /: ;ィ、: : ;、ヽ: : : : : : : :丶      やる夫、ジュース買ってきて!
                       /: : /: : /: /!  ^´l ^'l: : : : : : : : :l ヽ
                      /: : : :/: : : ;、:/ !   !  !: :!: : : : : : !: :l
                      /: :_: /: : :ィ | X !   l   !: ; : : : : : : !: :!
                      }/_」/ ;ハ |/ `|  'v↓-‐イ'ヘ: : : i: : :!: :!
                     /   7:/ァ':∧Zz、       |'  l: : :!: : 「 ̄`ヽ
                       _」/ : : { !z=ミ   ォ==   !: :j; : :l: : :< ̄
                        ` 7 ;∀ぅ´    ^==ォ  .l: ハ /、_: : ヽ
                        ∠_.: : .  ーー  _とつ.j/ ノ:': : :`ヽ〉
      r 、                       >vー<   `Y⌒' : : : : lヽ/
     ',  `ー――-- 、         _  /_ ̄`ヽヽ\       KV`ヽ: : :|
     `ー--ァ     `丶__ ..   ´   `´ ヽ  ∨! ヽ    .| L_
          /                     ヽ l:::!  l    !  {
     γ´(  / /                __.」 l:::l  l   /  ^}
      L_ '^ー'--L_スー―‐--ァ―‐:-‐ァ:<::i   l .l:::l  !  /   ヽ
                  /:::::::::::::/:::::::::}::ヽ  ! l:::l  !,イ      'j
                  ´ ̄ ̄ ̄ヘ::::::::::::::/`ー'--'‐'´ ̄ ./ー'ー'ー'ー'´




       、 ノ 、
     ● ●) ヽ            わかりましたお!
     (人__)__ノ‐┐≡=-       いつものタピオカ入り買ってきますお!
      と __ノ `Y  ≡=-
        〈_ ヽ、 \  ≡=-
         `ー' \___)  ≡=-


26珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:16:39 ID:v4kE.Fp.0








  ●●●・・・……









27珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:17:49 ID:v4kE.Fp.0
                  ____  ソ
             ∠二 ̄ ̄ ̄         `く
.              / , //  ,、,.,,、    \              ルイ・ビトン
.            / / / _/_/ / / ! |   ヽ ヽ       やる夫、類・備豚のバッグ買ってきて!
           / ,ィ'  /〃l / / / ├ト、|   |  |
.           {// ,ィ/ / ,ィ=:〈  {  レ'ヽ|   |\|
            |//l / 〈 トJ:|     │   |  \
             | N^ヘ ∨」  ≦三ミ| ハ /│rr‐'    ☆
             リ∠ィ{   '、_,    レrレ)、!  \
                /⌒\ /⌒ヽ ノーrィ     「`
              /     /    ヽストト、l\ │




           ___
         /ノ ヽ\       さすがにそれは無理ですお……
       //⌒) ⌒゚o\
        ( / /(_人_)  )
       / / ` ⌒´ <



          , --.、
        〃´ ̄`      .ィ
          《    __  /イ__
         >: ´: : : : : : :`:' :<      アタシのお願いが聞けねえってのか?!
        /: : : : : : : : : : : : : : :ヽ>     アア?
       ,': : /: : : : :/7^^Ti i: : : ヽ
         i: : ,': : : :/,' |  |∠!: i: :i、〉
       ,ル': : : :/」_ヽ|_ィ / .リ :|: |
       `7: ハ: {ー==゚=  , ̄〉:ハ!
       イ/ー、!:ゝ._ r_、  . イ__」
       | /|/>√,7´ ,>、
          ´  「|! | / .//`i
          ム.ゝi/././   :|


28珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:19:10 ID:v4kE.Fp.0



      o ○ o`ノ ヽ`o ○ o      やる夫の家は貧乏なんですお
   。゚   o゚/⌒) ((<))゚o ゚ 。     カーチャンが病気で、仕送りもしなくちゃいけないんですお(嘘)
        (0/ /(_人_)  0)       お金さえ、お金さえあれば、
       / /  `― ' <        あきらさま に買ってあげられるのに……



             |ミ|
           ,日,、          兄(AA的には姉)貴の頼みも聞けないなんて、やる夫は弟分失格ですお!
          〃   ヾ          やる夫は、あきらさま に申し訳が立ちませんお!
        〃 .__ ヾ
       〃 ./ノ ヽ\ ヾ       やる夫は、やる夫は死んでお詫びをしますお!
.       || ./o゚⌒ ⌒゚o\ ||      どうかやる夫の死をもって、ブランドバックは
      ヽ(   (_人_)   )/      あきらめてくださいお!
        ○=-,,,_⌒_,,,-=○、
             ̄ ̄



                   '⌒ヾ、
         _ ー7--ノノ_
            >: `´ : : : : : : : : `丶、         マズい……!
..       / : : /: //ー―┐!: : : ヽ:丶       無茶ぶりしすぎた!
.       /: /: /: //    _L|_| |: : ',: :}
       // |: .:l /_{ノ    `ヽレ|: :l | く 
        |: /: { ●     ● ㍉:ハ| : :\
        l/lⅥ⊃ 、_,、_, ⊂⊃レ'!|{\厂
           |八  {  }  _ハ_ノヽ
            ,r'⌒)、._ ̄_ (´ jレ'\ヾ
.          /ヾー} l___/{彡ゞ、 i丶
.           |  ioハl|二//|ハo  l ,イ
            ゝ十ハ! //∧ハ_j/ l



29珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:19:39 ID:v4kE.Fp.0
            /⌒ヽ
             {(_ _    __,
          , ´: : : : :_,: : : : `:<         はぅ……
         /: : : /: : :!:.| ``゙\: : `ヽ
          /: : : : :.|: : :∧!ノ  、 ト、: : :\      ごめんね、やる夫
       i: : |:.:.: :.|__,ムイ''   `ー ト:|: : : ヽ     無茶言って……
      ∠/: :{ : : i〈  ●     ●|ノ∧ト|/
       彳,:.イ从 ト{⊂⊃ 、_,、_,⊂}´>       だから、首吊りだけは
       レ' ゞ:ヽlヽ> 、 __ ,ノ⌒ヽゝ       やめて欲しいな?
        /〆/ くヽ::ヾ三|::iゞo  \
       ´  ,ミ_ コ ヾ、:::∨ツゝl   |



           __
         /ノ ヽ、_ヽ         あきらさま……
        //^)  ⌒゚  ヽ       こんな不肖の愚弟・やる夫を許してくれるのかお?
       ( //(_人_)'  )


30珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:20:03 ID:v4kE.Fp.0
           /⌒ヽ
             {(_ _    __,
          , ´: : : : :_,: : : : `:<        当然だよ!
         /: : : /: : :!:.| ``゙\: : `ヽ      やる夫はアタシの弟分!
          /: : u. : :.|: : :∧!ノ u.、 ト、: : :\
       i: : |:.:.: :.|__,ムイ''   `ー ト:|: : : ヽ    夕飯おごっちゃう!
      ∠/: :{ : : i〈  ●     ●|ノ∧ト|/    だから! ね!
       彳,:.イ从 ト{⊂⊃ 、_,、_,⊂}´>      ロープから手を離して!
       レ'.ゞ:i⌒ヽ j u. (_.ノ   ノレ'/⌒ヽ
        /〆|   ヽ>、 __, イ /   /|
        ´  ∧o ,ヘ}::ヘ三|:::::/ゞハ    oi|
          } ヾ_ッリ:::∨/ゝ/    ツ|



           __
         /_ノ ヽ、_\               ありがとうございますお……!
        / /^) ‐・-  \
      (::::://(_人_)::::::::::)    に や り
      :\ ::::トェェイ`::::/



 先主伝によると、
 『やる夫は、喜怒哀楽を表に出すことは少なく寡黙だった。
  また、人にへりくだることも厭わなかった』
 とある。


 三国志演義ではどこかナヨっとした印象が拭えないやる夫だが、
 実際のやる夫は かなり 強かであったらしい。



31珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:20:29 ID:v4kE.Fp.0


 しつこいようだが、盧植の門下生時代、
 やる夫は遊びまわっていた。


 けれど、 『 盧植の門下生だった 』 という肩書は、
 やる夫にとって今後、大きなステイタスになるのである。


            }〉┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰〈{
          ヘへへハ┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃ハへへヘ
       @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
          五ヾヾヾ ⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥ シシシ五
          \三三ヾ.「 ̄ ̄「 ̄ ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄|フ三三 /
    ({     \三三lニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ|三三/     })
  /巫巫巫巫巫巫巫|===========================.|巫巫巫巫巫巫巫\
/////////|      ┏─━─━─┓       |\\\\\\\\\
@@@@@@@@@|       | 東 京 大 |      |@@@@@@@@@
 ヾ!⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥ |      ┗─━─━─┛       | ⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥jジ
  |.ニニニニニニニニニニニ |         ,. -──- 、         | ニニニニニニニニニニニ.|
  |              |        i       i        |              |
  |    ,. -- 、     |        |       |        |     ,. -- 、    |
  |.    i     i    |        |       |        |   i    i.     |
 ≧ii≦ |   | ,≧ii≦       |       |       ≧ii≦  |   |   ≧ii≦
 ⌒il⌒ |   | '⌒il⌒       |       |       ⌒il⌒  |   |   ⌒il⌒
  iコ─┘   └─‐.iコ‐───┘       └───‐.iコ.─┘   └──iコ



32珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:20:58 ID:v4kE.Fp.0


 「遊びまわっていたやる夫が評価されるなんておかしい!」
 そんな風に納得がいかない人は考えてみて欲しい。
 東大出身の人間が、

         ____
        /⌒ ⌒\           大学時代は遊びまわってましたお!
       (ヽ (● ●)  /)
     (((i )⌒(_人_)⌒( i)))
    /∠ゝ |r┬-|  rゝ\
    (___   `ー'´    __)
       |       /
         |   r  /
       ヽ  ヽ/
         >_ノ;:::......


 と言ったらどう思うだろうか。「腹が立つ」 以外で考えてほしい。
 「あっ……。 謙遜してるな」 と思うだろう。


 やる夫は、当代髄一の学者である盧植の門下生であり、
 当時の有識者(名士)ネットワークの中に食い込んだのである。
 これにより、以降、やる夫は行く先々で厚遇されることになる。




33珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:21:43 ID:v4kE.Fp.0


 盧植の元を卒業して以降のやる夫が何をしていたのか。
 詳しくは分かっていない。


 ただ、門下生時代から やる夫は豪傑と好んで交わっていたらしい。
 『盧植の門下生』という肩書と、やる夫の性格に惹かれて、
 天下の豪傑は我先とばかりに、やる夫の下に集った。

                、 ノ 、
                  ● ●) n    やる夫と遊びたい人、この指 止ーまれ!
              (人__). か
                 /つ  _,/
             /    〈
              〈_/  ヽ_〉       「「「「「 はぁ~い!! 」」」」」」



 この時に得た知己は数知れず。
 例えば、中山の豪商・張世平と蘇双である。
 この二人はやる夫と交わって只者ではないと考え、大金を与えた。
 この資金をやる夫は元手として、更なる仲間を集めることが出来た。


 そうして出会った天下の豪傑の中に、
 特筆すべき傑物が、二人いる。



34珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:22:50 ID:v4kE.Fp.0
西暦184年、中平初年。
【幽州琢郡琢県のどこかの居酒屋】


                          r .,_
                             ___ > `.,_  ー- ..,_
                         _,,... >-  __ -- ミ 、    `  、 __
                 ,.  ´     `ー--ァ-― 、   \ __, ,. ≪/∧
                 /           ヾー- ..,_   _, ,. ≪/////∧
                 /                  ’。ヽ  ̄イ////////////i     おーっす、やる夫ー!
                〃  /     iヘ/!     、  ゚. ’. ∨////////////!  
            //  /      i  '.       ’.  '.  ゚。. ∨///////////!     ちょうどいいところに!
              / i  /  /  i、 l.  '. , -―  '  i、 ゚. i//////> イ´ ゚.     実は折り入って話したいことが
           ' j  ;  i , -十 、 i  ゚. ,z示ミ、 }  !i  ! Y>. :´: : : :ノ : : '.     あるんだ
            {.  {.  ヘ ,z示ミ、   仡:沁 }ー  }l ! l  ゚. : : : : : : ,': : : : :i
                ゚.  ゚.   癶仡:沁     匁zソ }  /.ト、 {   ' : : : : : /: : : : : :!
            }   ’。´ ゚ 匁zソ       j' / } ノ !  '.: : : : :' : : : : : : l
             i.   ゚.  ゝ    '     /l/  j'  {   '.: : : : : : : : : : : i
               j.  !  '.人    ャ   ア  人. ハ∧ {.   '. : : : : : : : : : : l
                {.  iヘ i  ≫。.      .イ/  ハ/} ヽ.,_  ム: : : : : : : : : : :i
.              乂  '. ヽ!  }   > .... ≪. /  ノイ⌒≧=У/j: : : : : : : : : : :!
                ヽ゚. '.. }乂 ≫イi. !  。゚ 。゚〃: : /: :´ : : i : : : : : : : : : : :i
                   \.} j Yヾf「/ハ !。゚ 〃:/: : : : : /: : : : :j: : : : : : : : : : : :'.
                  } } ヘ }{//У  /: :{{ : : : : / : : : : /: : : : : : : : : : : ノ
                  }   / Y{/。゚  /{.: :.ヾ: : : / : : : : / : : : : : : __;. ´
                  j / {: : !У  /j {: : : :ヘ∨: : : : : ': : : : : :/


 一人は、関羽(字はアチャ子)
 立派な髭を持ったことから 〝美髭公〟 の渾名で呼ばれることもあるが、
 それは演義での話であって、正史には〝美髭公〟の呼び名はない。
 (髭も顎ではなく 「頬」 に生えていた模様。いわゆる虎髭)


 余談だが、実はこの関羽、本名ではない可能性がある。
 出身は司隷 (長安や洛陽、宛などの大都市を持つ。首都圏のような地域) の河東郡解県。
 中国で最大の塩湖である 「解池」 が出身地の傍にあり、関羽は塩の密売に関わっていたとされる。
 (塩は当時、政府の専売だった)

 また、山西省の言い伝えによると、暴利を貪る塩商人を殺害したため、官吏に追われて辺境の幽州へと
 逃げ延びたと言う。この時に、 「おそらく」 姓名を変えたのでは? との説もある。




35珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:23:12 ID:v4kE.Fp.0
                                            l /
           ,.-―-., .;-<~~ヾ"~~"ヾ-,<~\                ○-
          ./  フソ      ヽ      \             ク
         .i    /              \           ( (
         |    /                 \        _) )
         |  /            ヽ       \       └―'
         |  |   ヽ  i. ヽ      i;        ヽ
           |   |ト    \ ヽ_,.メ     |n  ヾ;;,.    丶
           | .| lゞ\ヽ ス\.~\_\\ヽ iメト;,  丶ミ;,   \'i,
         | | .|ミヽ丶 \"λT乙=o\ヽヘ/roア|\ ';;;"\ ,;ヽi
         | |  iミミ\\"'- "n;;;ノ   ''i  '5ノ'|! )/   ヾ  リ
         | .i| .l||lミミヾト丶, ===    、 ==|i! '        _________
         l .|| ||,'-,ヾ川ヽ           ノ||i!       /
         | .||,.-'" :;i;:::ト.::::\   (~'ー┬ / || !;|.    <   やる夫殿、今日も素敵だにゃあ……
        //   :::::ウ|:::::::  、   ー ,.く  |l| !'!;;;i      \
        ;'    :::::カ |:::::    "i-:::く  \ | | !'|;;;i       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       ///  :::::/-,| | ̄ ̄""'"|//    | i  !|:::l
      ''".'    :::::::/  | |"ヽ,,,._ ト::::く    /| |  !'|:::.l
     ;'" ノ  ::::/"  .| |  \i/::::::::ヽ   < | i   !|::::l
     ノ;,// /     | .!   .>::::::::::::::\  .l| |   .!|:::l
    フ'::/;'"/        | i  く::::::::::::::::::::::::Vノ| |    |::|
  /.///        i .|   ヽ   :::::::/ |l l!\   |:|
  './;;"/         |  |    i     i  ノ| |  \ |l
 //;"          |l| i|    |     |  リ|   |  .|
 ;''./           ノ \!     |      | ノ\\  |  '
/."i              |     |      |   !  ヽ|

 この酒も飲んでいないのに酔っているのは、豪傑・張飛(字はトウカ)
 身長は八尺(約184cm)。

 豹のようなゴツゴツした頭にグリグリの目玉、
 エラが張った顎には虎髭、声は雷のようで、
 勢いは暴れ馬のようだ ―― と演技には記載されている。
 しかし、正史においては外見についての言及はまるでない。

 ひょっとすると、絶世の美少女のような外見だったかもしれないのだ。
 ……それはないか。



 余談だが、張飛は本場・中国では三国志に出てくる中で一番人気のある人物。
 その理由は、民衆に近い存在で(演義では肉屋だった)、武勇に優れ、
 酒に失敗することもあるけれど、劉備に生涯忠を尽くし、万功を立てたため。


 その人気ぶりはすさまじく、伝説・伝承が数多く残る中、
 巷間で語り継がれた様々な 「三国志」 で登場回数回数トップは、
 紛れもなく張飛である。だってどんな作品にも出てくるんだもん。 ※(あくまで珪孔雀が知る中で)



36珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:23:44 ID:v4kE.Fp.0
                   n
                   l^l.| | /)
                   | U レ'//)     お、アチャ子 にトウカ じゃないかお!
      ___      ノ    /
    / ⌒  ⌒\  rニ     |       話ってなんだお? ついに脱ぐ気になったのかお?
   / (⌒)  (⌒)\  ヽ   /
 /   ///(__人__)///\ / `   /
 |       `Y⌒y'´    |   /
 \.       ゙ー ′  ,/  /
  /⌒ヽ   ー‐   ィ  /
  / rー'ゝ        /
 /,ノヾ ,>         イ
 | ヽ〆          |



               .ゝ ―-、 ,...、
            ,.'.´      ´  `ヽ.
           , ≠ィ             ヽ、     まーたおバカなこと言ってら
       _..'´/ ,ノ ,   .     、  、 ヽ.
       ´ / .:/  ,' , ハハ   i.i ヽ.  ゙i  ゙.   そーじゃなくて、最近 賊 が大暴れしてるらしくてね
        ゙.  イ  .'  !i゙゛"i i  !i.i i : i.  ゙.
        ! ,'i! i.  !_i.|  ーi-‐ナiナト|.i ト.  i !
        i  ,l: l、'´!_リ`  リ´ィテ'‐テメ-ト.ヾ.li:i
       ノ ノ!ト.!ハメ弋刃゙ ´!/ '¨¨´ノ! ,'ノ、 i| ゙.、
      , 'イ ./ iト.!: ヽ.゙、   ' ´   /ィ' !:、! . ト. ヽ.、
    ., '´,' ./.  l! !、:i !メ、u ⊂ニ⊃,'' .| 、i ノ!i ヽ. `丶
   ,. '  / ./  ノ/)゙!i' i!'> .    ,. イ!: i`ヽノ ノ'
     {../  .'´//ry!: i|、:. ,ノ/≧l  ,''! :|彡'イ,、
      ゙、!  .,' i' ノi!: ,'ヽ:.ゞ、´¨¨¨メ.i! :!':.,ノ ヽ、



          , 、___
       x‐‐‐v' ヽヽ` ` ̄ヽー、
      / ,イア´   ヽヽ   ヽヽ    ,ィ ア
マニ=-、_{__{_!{ { i ト、  ヽヽ   ヽヽ_,イ彡'       某、やる夫殿のためなら……!
 `ヾ三≧ニ三≧xj ト、込_ヽ}厶}ト、ヽ Yイニ彳       何枚だって脱げまする!
    了彡三彡ソソト! .ィT ヽ{ナi ハト、 Vニツ
      ̄彳'ツツ从| ト `┘ , ー゙ {从ハ }"´
       l丁l「l>ト、   / ̄l,.ィi从} }iノ
       lハ\j二.ヽ ヽニマ´ { {
       >`´  \ヽ \.\ ヽ \
     /__    / Vハ}`く`マニ、_ヽ_
     |‐o‐‐o`ヽ/   V  /\}ニニニ三二ヽ
     |7¬‐-、ヽ!    〉〉'´: . ハ ̄ ̄ ̄`ー-、}
   ;  // / }┘!  //::.:.:.:./  〉      ノ
  ;  厂  / ∧/  //::.:.:.:.///  ,-、__
   /   .\/ /  //二二{ /7 ̄/ tノニ}
 ; /      }イ//──‐{   {∩{-てニノ


37珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:24:16 ID:v4kE.Fp.0
         ___
         / ノ   、 ヽ
       / ̄     ヽ ヽ          ホントかおっ!?
     / 三三    三三 ',
        /::::::⌒ (__人__) ⌒::::',
    {      |   |     j
     \   _`ー ´_ __ノ
  r<>==/7//≧≦///7==<>,
  !//ヾ三三シ´  ヾ三三三シ´//!
 . .l////≧''´     `==!´/////!
 .. l/////          ∨////j
.   l////            !////ij
 . !///{             !////
  ∨//i            }///
   ヾ/∧           _ノ//
     `7 /ーーー-‐ヽ ヾ=´
      !/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \!



:::::::::::::::::::::::::i::::/
::::::::::::::::::::::::i::::|    あたしの話を聞けッ!
:::::::::::::::::::::::i:::::|
――――〈::::::!    それとアンタが脱ぐな!
:::::::::::::::::::::::|::::::!    汚い、粗末じゃなくて汚い
:T¨ ̄ ̄ ̄ハ::::ハ_                ______
 ヽ::::::::::::::::::::::::::::ア`ー―――-- 、     /        \
::::::::::::::::::::::::::::::::/            ` ' <             \        ズビバゼンッ!
:::::::::::、::::::::::::::::/                `メ、ノ            \
:::::::::::::\::::::/           ,. -―    .ヒ             \
:::::::::::::::::::/       _ , ィ ´        {-              |
:::::::::::::/ __,  -‐ ¨ ̄ , '  ヽ、      ,.ィ^ヽ              .|
:_,/ ̄!       /     ヽ    ,.人 `             /
     /    ,  '        }, ‐ '^(              /
 /「⌒ヘ--‐ '´     _ -‐ '´    /              \
{:|::::::!:::::::::}    ,. - ' ´
L|:::::|::::::::/  /
 7:::!::::::厶イ
../::/:::::∧f´
/!:::|::::::{ア


38珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:24:48 ID:v4kE.Fp.0
           .ゝ ―-、 ,...、
        ,.'.´      ´  `ヽ.
       , ≠ィ             ヽ、      トウカ、あんたは少し黙ってなさい
    _..'´/ ,ノ ,   .     、  、 ヽ.    
   ´ / .:/  ,' , ハハ   i.i ヽ.  ゙i  ゙.     やる夫、最近ウワサの
    . ゙.  イ  .'  !i゙゛"i i  !i.i i : i.  ゙.     『黄巾賊』 についてなーんにも知らないわけ?
    ! ,'i! i.  !_i.|  ーi-‐ナiナト|.i ト.  i !
    i  ,l: l、'´!_リ`  リ´ィテ'‐テメ-ト.ヾ.li:i
   ノ ノ!ト.!ハメ弋刃゙ ´!/ '¨¨´ノ! ,'ノ、 i| ゙.、
  , 'イ ./ iト.!: ヽ.゙、   ' ´   /ィ' !:、! . ト. ヽ.、
   '´,' ./.  l! !、:i !メ、` f⌒ヽ ,'' | 、i ノ!i ヽ. `丶
 '  / ./  ノ/)゙!i' i!'> .`ー' ,. イ!: i`ヽノ ノ'
 {../  .'´//ry!: i|、:. ,ノ/≧l  ,''! :|彡'イ,、
 ゙、!  .,' i' ノi!: ,'ヽ:.ゞ、´¨¨¨メ.i! :!':.,ノ ヽ、



     ,..¨ ̄ ̄¨丶
    /        \       知らないお(キリッ
   / ヽ、:::::::::      ヽ,     なんだか清潔そうな名前だお
.  /( ●):::::::::::, -‐    i
  i     ::::: ( ●)     |
  \ (_,、           /
   \ ` ‐'    __/
    /         \


                       関「カッコつけて言わないで」

                       張「……ああ! 抗菌とかけているのですね!
                        さすがです! やる夫殿!」

                       劉「……………………」


39珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:25:06 ID:v4kE.Fp.0


      ――黄巾族。
      後に 『黄巾の乱』 と呼ばれる大規模な反乱を起こした勢力である。
      首魁は大賢良師・張角。

      彼の半生は不明だが、元々は清流派の官僚だったらしい。
      党錮の禁 と呼ばれる弾圧を受け、張角は下野。
              `、`、  _
           _,r-、  `ンi | `、__,,,,,_
        _,,.r"   ,>'´_ `、,!、 `ヽ、`、___
     _,,..r‐"    f´  ./:`、/:.`、', ' , `.、  `、     キ、キキ、キキキキキキキキキ・・・・・・!!
.    ´       .,!  ム'´ ̄ ̄`、', '., `ヽ、`、
           ! /,r‐、 ', ,' ,r‐-ゞ,_ .'., ' , `ヽ!、_   ツマらないツマラナイ、宦官ナンテツマラナイ!
          ,f ,/i ,,,_ `  ' f'''''`、', .'., .',  ' ,`、`ヽ、
         ,ノ ノ:.:.i f:::::;! ,-  i;;;;;;;;;;!i,',  '., .' ,  ' 、ヽ、
.       ,r'´/:.:,:';'! `ー' ・ ・  i:! i:!i,`、  'i, .`、  `、,ゝ  自滅シロ自滅シロ、ツマラナイナラ自滅シロ・・・・・・!!
      f´ /.:.:,:':,:'.:i. 'i▽▽▽▽▽!i:! >´ヽ, 'i, ヾヽ、 `
     f ,イ .:.;.イ.:.;イ:.i`、ヽ,r'''''''v'''''フ' i! i,, ',/i, .i`、 `、ゞ`、
     レレ!.,/ i:.:.if'''''i,;,;ゝ、`ー--''´ ,r'i''''''<;,;,;i .!`、`、ゝ
_______________i;!__レ'/.//:::;;;;;;;;`.、___,./f;!,!:.:.:.:.:.:.`V、 レ'`、!
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:.:.:.:;;;;;レVi,ム'''''''7、 ,'   ',i i;;;;;;;.:.:.:.:.:.:.:.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;



40珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:25:39 ID:v4kE.Fp.0


      |┃ヽ        /
      |┃ \    ,.:∴~・:,゜・~・:,゜・ ,
      |┃ヽ_)つ‘∴・゜゜・・∴~・:,゜・・∴
      |┃  (::)(::)  ヽ    ・゜゜・∴~゜  ジョボボボボボボッ !!!
      |┃/    >  )    ゜゜・∴:,゜・~
      |┃     (__)    :,゜・~:,゜・゜゜・~
      演義において、張角は聖水 (むろん、黄金水のことではない) を病人に飲ませることで、
      病人を治療したという。
      その際、南華老仙という人物から「太平要術」という書物を受け取っている。


      一方の正史によると、在野に下った張角は
      道教的な悔過(罪の告白)による治病を行った。
      精神の負担を和らげさせることで、患者の病を癒したのだと推測される。
      信者を増やしつつ、彼は 「太平道」 と呼ばれる宗教を開いた。



      たった10年の間で数十万人とも言われる信者を得た張角は、
      信者を36の「方」に所属させ、それぞれの方に渠帥(支社長のようなもの)を置き管轄させた。
      元が官僚である張角の影響を受け、宗教集団・太平道は徐々に政治的色合いを濃くしていく。

      そもそも「方」自体が軍事単位であるため、
      張角は反乱をかなり以前から計画していたのだろう。

                     ,r'’  ̄`ⅴ´ ̄`゙`ヽ、
                         /   ,.  '  ,、     丶
                      /   /;:;ヽy/;:,、     ヽ              蒼天已死 (漢の時代は終わり)
                   /     /′ `´ ’ 'i     ',              黄天當立 (黄巾の時代がやってくる)
                   /  `-L、     ,斗     ',             歳在甲子 (甲子=184年に)
                     /. .  、亅 `  ´ ̄ 亅      ',            天下大吉 (天下にいいコトあるよ!)
                 /.. ...  . ア'゚¨´   `¨`爿 .     .ヽ
                /.,....... .. .|           i ..  .. ハ;
                j/´l..l、....,、.,ト、._ ‐ -‐  」. .,. ,ノi.丿 ヾ ドヤッ!
                ′ ヽ!\.!ゞ,、_lΠ===i「 ̄ノ.ノlノ '′  `
                  、-'爽ヾ、:::゙i!''/,丨卅、::'::〃`ヽ...、
                     ゙、;;;,::::::ヾ〃'===o亥":::::::::::::::7
                      `,;;;;;;;;;;;/,/ ,| 亅:;;;;;;;,,:::::::,,;;;;;/
                  y';;;;;;;;:::`´`介冗;;,::,;;;;;;;;;;;;;;;;,/
                    /;:;;;;;:::::〃:.:.巨i!'::::;;:::::;;;;;::::::::',

               大良賢師・張角(字はズェピア)


41珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:26:11 ID:v4kE.Fp.0


●補足 【官僚編】

          .   -===
      ./r.―┐  |三|
     ./ @⌒┘  j三j__             ここで後漢王朝の政治システムについて
    | /」  > ¨       `          .解説しておきましょう。
    l    /             \       .これは後漢に限らず、長生きした中華王朝には
    |三 7   /   \  \    ヽ      よくある話なのですが、
        .′/ /( \  \   \         ..基本的に中華王朝の政治とは、宦官と官僚(外戚もココ)の
      , / /⌒\  、              政治権力の奪い合いです。
      /    ,斧斗   三ニ=彡
      ,Y「1: V/り    斧斗    _   |   ..「党錮の禁」 も宦官(濁流派)と官僚(清流派)の争いでした。
     f {.l :|{__)- r― V/り /Y7./   |    後漢の官僚とは ≒豪族です。
   八.:l j l. 八   `  ー=' ¨/ /// /  |    
      `j  ..ノヽ  ` ‐ _ ノ ./   ,: ./  八   なぜ官僚と豪族が結びつくのかと言えば、
     )\   ,仏>―=≦ /  .,:  ( /     官僚の選出方法にあります。
    ./   ∨ /..く_ (_ ソ)八  人⌒く
    /    Ⅶ..../ /|    /:Y   ........_ 
   ./\    \′ |/   /::/   ∧......._
  /.........\__//|     /く   /.∧......}

      >>1こと、珪孔雀




42珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:26:31 ID:v4kE.Fp.0
      <三三三|‐-ミ
    ./ @ .>=┘   `              官僚は 「郷挙里選」 というシステムから輩出されました。
   /三三/ `(      \ \           ...中央から派遣された地方官や、地方の有力者が、
    /   /  / \ \、 ヽ  .           有能功徳の人材を中央の政界に推挙する――
      i:  /   ` =ミ、             ..というものです。
    }     .  =     = ト  }
    } 八 (xwx  cっ xw.ノ ,           ...推薦に当たっては郡守と相(地方の大臣)、
    乂 ≧-≧/⌒つ⊂⌒ヽイ            そして郷里の有力者の合議によって選ばれます。
       ⌒≦/¨\j{〉 }/¨ヽ



      <三三三|‐-ミ
    ./ @ .>=┘   `                        後漢では、豪族の勢力が殊更強く、官吏に推薦される
   /三三/ `(      \ \   __________     ..には豪族たちの間での評判がすべてでした。
    /   /  / \ \、 ヽ  . :|!¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨|
      i   / _.,  ` =ミ、    |!                    |     この評判のことを 「郷論」 と呼びます。
    }     .  0     0  ト  }|!                    |     最も有名なのは曹操の 「知世の能臣、乱世の奸雄」
    } 八 (⌒ヽ    ,   /)   :|!                    |     でしょう。
    乂 ≧{二 7=‐- -‐「二7ィ  |!                    |
      ⌒〈  ノ}!   〈〉 { ノ   |!__________|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄Q〔三三三三三三〕     j     〔     <ケイクジャク・チャン、マジ、ユウシュウ
                    (____f========1


43珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:27:26 ID:v4kE.Fp.0


●補足 【宦官編】

        …=ミ、
    /          \        そして、宮中で権勢を振るったのがもう一つの勢力、宦官です。
  /  ./( (、             彼らは自らの意思でチンポコを切り落とした (もしくは宮刑にあった)
  ,   /  `  ミ三 _ ノ        男性たちで構成されています。
    /━   ━ Y    .i
. 八 乂_      .j   / :八     ..なぜポコチンを切るのかというと、後宮(皇帝の奥さんが大勢いる場所)
    、{__≦三ヒ ⌒ヽ′     ...の管理を職務とするからです。もし普通の男性が彼女たちの世話係だと、
  く/......,../ ∧ .}......乂 人      ...長い歴史ですので、まず間違いなく誰かが皇帝の奥さんに手を出したことでしょう。
  {/......// .l/ /........}...∨ ヽ     




                ̄ ̄ ̄    、
          //           \ヽ       歴史的に見ると、太古の中国では異民族との戦争があると、
       / ./     /                .漢民族は敗戦国の女性を犯し、男性のポコチンを
        .: .::     ハ       \          チョッキンしました。
       :     .'⌒ヽ    '⌒ ヽ
        |  .  /     ` =-ミ、          そうすることで、彼らは 「征服した」 と認識したのです。
         〃ハ⌒Y   〃ハ⌒Y    |     ポコチンを失った男性に後宮を管理させればいいんじゃね?
            .{.乂..ツ     乂..ツ  } l     と太古の漢民族は考え、彼らに後宮を任せました。その風習が、
       八  ⊂つ         ⊂つ / 八     やがて漢民族のナッシング・ポコチンに適応され、宦官となりました。
          乂           ノ   /      宦官は、皇族の学問や行儀作法教育も仕事の内でした。
          .≧ `=-  O -=彡'  /_      .そのため、宦官は時の皇帝の教師でもあったのです。
      fY.............¨.....-≧=≦  ≠.....⌒Yフ    
      Ⅶ .....Ⅶ.V^>、 〈〉 .へ}.......j('......j7     ,,自分を育ててくれた宦官と、エリート風を吹かせている官僚。
       〈 ...... Ⅶ’ ' ,.ヘ ,<^ヽ .:....j('.......}!     ..少なくない皇帝が人情に流され、宦官を優遇しました。
       く}..........{   /个{   ト.j(..........{イ     ..
         f|.....ノ 乂_ ノ .〈〉 .トー' 〉\.....|j
       l/..\_ノl :〈〉 .ハ_ /.........∨'



44珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:27:54 ID:v4kE.Fp.0


      <三三三|‐-ミ         宦官はよく悪者のように言われますが、
    ./ @ .>=┘   `        中華王朝にとってなくてはならないシステムでした。
   /三三/ `(      \ \     ,,宦官は子供を作れませんので、権力を世襲できません。
    /   /  / \ \、 ヽ  .     また、皇帝なくして宦官の勢力はありえませんので、宦官による
      i:  /   ` =ミ、       ..帝位の簒奪も考えられません。権力の保管庫として宦官は利用されました。
    }     .  =     = ト  }     
    } 八 (     /⌒Y^ヽ.ノ .,     ..逆に、宦官でない者に権力を託すことは危険でした。
    乂 ≧-≧=/\ ∧ /ヽイ     ...なぜならば、当然の事ながら個人に留まらずその一族の権力となり、
      ⌒≦ y/\ > く /.j      帝位を簒奪される恐れもあるからです。



     _ _Yr¨¨,ヽ____
.   /../__≧≦___/ |     後漢は特に、豪族の勢力が強い国家でした。
   |  |    ,八       |   .|     
   |_j  ./  \     .:|   :|     前漢と後漢の間にある 「新王朝」 は権力を握った豪族が劉氏から
     |イ  '⌒  ` =- :|   :|     帝位を簒奪して成立した経緯を持ちます。世祖・光武帝は豪族の力を
     | !  Q      Q Υ|   :j     借りることで 新王朝 を打倒し、後漢を成立させました。
     |_ト⊇.__r .__, ノ. |ノ/     ..
        ///.く)....∨`..._..\      ..そのため皇帝は、豪族と争うために宦官を自らの手足として
     fフ,/ ./..く) ......∨∧` _>     利用しようとしました。
       |三三|/|三三|,∧       つまり、初期の宦官と官僚の争いは、皇帝と豪族の争いでもあったのです。
       |三三|⌒|三三|/
         ¨¨¨¨  ¨¨¨¨

                                       ●補足 【宦官編】終わり


45珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:28:28 ID:v4kE.Fp.0


      ,ゝ-'´ ̄ ̄` ヽ.、ー-、
     , ′ ,      `ヽ`゙ヾ.、     と言うわけで、党錮の禁で宦官勢力に負けた張角は、
    / / / /  ハハ   ヽ\ ヾ.、   ..下野してミョーチキリンな宗教初めて、
    i ,'  ,' / /./゙゙"ヘ.i  i `゙、ヽ ))   いっそのことなら漢王朝を滅ぼしてやろう、としてるワケ
   j i  ,' _,'ィ,」_{    }_i! i.l i.i 〉,'′
   :i l {_i ?ニ!メ`  ´_!ナ‐リ!. |l!/ ′  ..これが思ったより強くてさー、各地の官軍を蹴散らしてるのよ
   !! l i l代:ソ`   代ソテ‐! ノl!,′    
   ノ,! {! ト.!ヾ   ,  ¨´ノ'ノ'i ノ{
 ー=' | ! iト、       ノ'!'イノ! i
   .乂.! |!`iヽ ‘ ’ . イ( {./ | 丿



                 __
                /  `ヽ            都・洛陽を内外から攻め落とす計略まであったとか!
               -‐ '´ ̄`ヽ、 \
               /       \ 丶         黄巾賊幹部の密告があったことで、
           ; ////リ从リノ))ハ ヽ,  i {       その計画は事前に防がれたようです
           ,〃 {_{\  u /リ| l |  l ;
           /レ!小l●    ● 从, |/´`ヽ ガクガク
        彡ソ'´ |l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ从ミヽ      もしその作戦が成功していると、今頃は……!
            |ヘ   {  }  _l  |  !  ミゞ
          ;:  r'⌒)、._ ̄_ (´ j /   | {
           }  /ヾ三}ヽヽソイ{彡'´}   | ;
           ;  l   ノ.|l| ノ |l||   l   |
           ;   ゝー' |l|   |l∧__j   |


46珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:28:51 ID:v4kE.Fp.0
         ____
       /.:.:.:.:.:.:.:.:\
      / \.:.:.:.:/ \      そ、そんなの!
    /  (●)i!i!(●)  \     ゆ、許せないお……!
    |  u , (__人__)    |
    \    .`⌒´    〆ヽ   ..や、やる夫だって劉家の血筋を引く男!
     /          ヾ_ノ    この天下の何パーセントかは本来、
    /rー、           |    やる夫のモノのはずなんだお!
   /,ノヾ ,>         | /    こ、こーしちゃおれんお……!
   ヽヽ〆|         .|




          /i
           ||: |
           ||: |
           ||: |                                        ブッ
           ||: |                     これから洛陽付近の黄巾賊に殴り込みをかけるお!
           ||: |
           ||: |       ____          アチャ子、トウカ
           ||: |      /\  /\        ..やる夫が死んだら、その時は……!
           ||: |    /( ●)  (●)\
           ||: |   / :::::⌒(__人__)⌒:::::\
           ||: |   |     |r┬-|       |
           〔[|]〕  \     ` ー'´     /
          /ソヘ   /               ヽ
          (彡ソヘ/ {   ___ノ    / i
          /⌒ヾ ̄ ̄" ̄      _/ }
          ヾ___ソ,,,、、---‐ーー'''''"´   /
                ノ          i


47珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:29:12 ID:v4kE.Fp.0



                 , -―――-、
           /     ノ ̄ ̄`ヽ、―ニ 二
 ブゲラ!    /´   ::::/ ´`ヽ _  三,:三ー二    関「落ち着きなさい」
            /      .ノヽ--/ ̄ ,
         {    .ミ }  ...|  /!
         ゝ    .」_}`ー‐し'ゝL _
       / \   _,:ヘr--‐‐'´}    ;ー------
      /    ` 、_.、,,ノ`ヾ:::-‐'ーr‐'"==-
     l         `ー――‐-T´
      |               j「




48珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:29:26 ID:v4kE.Fp.0



          , ‘ ̄``ヽ.
       ,.ィ ´        '⌒` ヽ.、              肝心なのはここからよ
   ,.-‐メ,               ゙ヽ.
 ,ィ/,.'´ /    \、      ー.、  ヾ゙ヽ           正直、アタシは漢王朝がどーなろうとしったこっちゃない
, ,イ / , /      i\、 ヘ.  、  \  ゛、i!          皇帝が誰になろうと、アタシの生活には関係ないし
/  / //   i ! ト、.|、、.\、∨ ヽi   iミ、  ,         でもね、やる夫。アンタにとって、これはチャンスなのよ
  / /.,′i.  l!|i. |!i!.!ト、∨i、ヾ.、. :l   |ミミ、 i !         アンタは劉氏の血を引いてるし、名士受けだっていい
. / ,' i  l  |i!|! i!   i!| !i\ ト、|!i  .|ミミ、 ド、
 ヽ  ;.|! l. _i|_!|、゛、   !| |! _ヾメィ|  .|メ、ミ i、`ー=―'     この黄巾賊の反乱鎮圧に功績を上げれば、
  i i!ヘ. ト、__i!メミヾ、、 i| |!,ィハ´:i!゙テ‐ .!ハ iミ、.ヽ.        将軍にだってなれるし、爵位だってもらえるかもしれない!
  | ト、ヾ、ヾゝヘ弋ゾヽ !´'´ゞ='′!l  |メ.ノ、ヾ=-メ-、
  | |ヾ.、、ヽゞ、! `¨           ノ|  |イー彡'个==―. 、___         だから、やる夫!
.  ノ i ハ\.| i!lト、    '       ノイ  |\/.:::::|!、`ヽ  ヾ:::::::::::::..``ヽ.     ..アタシと組んで、
  \ ヽ. `ヽ! l |!ゝ.   ゝ= ニア´∠! .i |::::i::::;:::::::|!ヾ, ゛   li:::::::::::::::::::::.ヾ.、    反黄巾義勇軍を結成しましょう!
   \.゙、  .| i!.!! l|'`>,. _ .,' ノi!, l .!::ノ、;:::::::::|!      |l::::::::::::::::::::::::::i.ト、
     ヾ.y l i!.|l i|:::,ヘ.:::::ト、ー=イ::i,' i |/ヘ.、:::::::||      |i:::::::::::::::::::::::::::|i::::   そして、アンタは富貴な身分になる!
          ノ !:|ヘl|::ii^:、、:ハ、::ヘi{::/,. | 人メ:ヾ.、:::||      il:::::::::::::::::::::::::::|!:::   ううん、アタシが成らせてみせる!
        | :|、|i!V ヾ.、Θ===/;'i !iΘ)__\!! 、 :,   ./.::::::::::::::::::::::::〃;ィ
        | :!`|ト、;',====イ/.:/!i!| !|=/ノ¨¨¨``ヾ.Y___/=、:::::::::::::::/.::¨:::
        | :! .!!``i ::::::::::il:::ヾ|!l| :ハ:i |:::::::::::::::::::.ヾテ'´.:/i!゛ト、ー=イ'.::::::::::::::
        | i! l.!  l.::::::::::il:::::L!i! ノヘヾ.Y:::::::::::::::::::}'"  }|i i|ヾ.Y /.::::::::::::::
        | | i|  {:::::::::::||:::::::|i! |、:::ヾ!|::::::::::::::::::ノ    }|i! |ヾハ/.::::::::::::::::
        | ! |!  乂:::::::||:::::::|! i!ミ、::::ヾ!::::::::::::;:'、ー  メ!!| !,ィ'´ ̄`ヽ.::::::
        | :i  |!    >ー‐イ;ハi!|`ヽ゛ー|!―‐ ' _j,,,,,,,ィ ノ`|ノ'´`ヽ. 、ヾ`;イ
        ヘ.|  |!    ,ィ´,ィヘ,ノ!|'ー-《{|!ー ''''´ 〈,,, ,,,',,丿〉,、  ヾ、./
         ヽ. !   rイ‐i´{ i'!|ヘ.、 ゙゙゙》〉!  、,,,,,,j,,ィ, メ/ /´/ 〉ー,__ /
                 ノ_ハ ヘ ヽノ!!ヾ、 /\!   '(,ィ'/t./ノ;;;/_ノィ .〉


49珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:29:53 ID:v4kE.Fp.0


       ____
     /_ノ  ヽ、\
   /( ●)  (●).\           な、なんでアチャ子がそんなに乗り気なんだお?
  /   (__人__)  u. \         
  |ni 7   ` ⌒´    . |n         漢王朝がどうなったっていいって言ってる割には、
l^l | | l ,/)      U  l^l.| | /)       手柄を上げるとか、まるで意味がわからんお?
', U ! レ' /      . . | U レ'//)
{    〈         ノ    /
..i,    ."⊃    rニ     /
 ."'""⌒´       `''""''''



50珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:30:11 ID:v4kE.Fp.0
       /:. :. /:. :. :.:i:./:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. ヽヽ.ヽ
.     /:. :./:. :. :. :. :.i/:. :. :. :.:i:. :. i:. :. :. :. :. '、:. :. :. :. :. :. :.'、:. :. :. :.ヽハ ヽ      やる夫殿
    /:. :./:./:. :. :. :. |:.:i:. :. :i:.:iヽ:. ヽ:.、:. :. :. :ヽ:. :. :. :. :. :. :.:ヽ:. :. :. :ハ:ハ  ヽ     某にはアチャ子殿の言いたいことが
    ,':. :/:. :i:. :. :. _:. :|:.i:. :.‐‐--.、,:.:ヘヽ:. :. :. :ハヽ:. :. :. :. :. :i:.:ハ:. :. :. :.iヽ:i  ヽ    理解できまする
   ,':. /:. :.i:. :./,-、ヽ:i:. :. :. |. ,ィ=≧ト.、ヽ:.:.:.:,ィ≦了:. :. :. :.iヽヘ:. :. :. :i. ヽ
..  ,':./:. :. :.:/イ  ノi:.i:. :. :i イ|r';;;;;::i       fr';;;:|.:r、:. :. :. iヽ .i:. :. :. :|        某もアチャ子殿も、将には成れても誰かの
   i:.i:. :. :/'   /  N:. :. :.リ 乂;少       乂ソ V:.ヘ:. :. :| i \:. :. :.|        主たることはできませぬ
.  :.i:. /.//   ヽ  |:. :. :ハ       、      i:. :.:N:. :| ヽ  ヽ:. :|
   /イ / ノ   ./ ̄|:. :. :.ト           /:. :. |.ヽリ.ゝヽ ヽヽリ        しかし、やる夫殿は違う
   ' ´ ‐' ´イ .//  |:. :. :.iヽ      ` `   /.|:. :. |\ヽヽト.ヽ、ヽ-\      まさに「将に将たる」お方
  ‐' / //iゝ、   |:. :. :.|. \      ,.ィ   .|:. :. |  ヽ、   ヽ `ヽ `、\
.  ..,、イ:." ̄:. :.:ヘ . `'‐|:. :. :.|'‐‐-、` 、__ イ/ヽ.   i:. :. | _ノ  ヽ ヽ  \ \    やる夫殿は義に熱き御仁
    V:. :. :. :. :. :. .ヘ.  |:. :. :.|-、  |‐‐‐‐‐|   |   i:. :. |'´ /    `ゝ、,_ ヽ、,    やる夫殿の元でなら、憂うことなく
   ,ヽ-‐‐‐‐---、ヘ.. |:. :. :.| i  |:::::::::::::|  {   |:. :. |./           `‐‐    我が蛇矛を振ることができます!





               ____
             /⌒  ⌒\
             ./(_)  ( ̄ )\      トウカまでっ!?
            ./ ::::⌒(__人__)⌒::::::\
       ゚ 。゚ 三 ≧     ゚'ゝ    |    ヨウヤク、マジメナコトヲ!
       -== 三       ≦。   /
       .。 -=≦        ,ァ-
  ゚ ・ ゚。  三<       、,Jト
       .≦ ッ       ッV´≧
  ・ 。 ゚ 。 ミ´    、、 ハト・。゙i ゚。


51珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:30:29 ID:v4kE.Fp.0
      ____
    /      \      そんなことを急に言いだされても……
   /         \
 /            \
 |   _,   /        |
 \(ー⊂ヽ、∩  u    ノ
   |  | ゝ_ \ /  )
   |  |__\  ” /.
   \ ___ \ /



                __
               /  `ヽ      やる夫殿!
             -‐ '´ ̄`ヽ、 \    ご決断を!
             /       \ 丶
         ////リ从リノ))ハ ヽ,  i
         ,〃 {_{`ヽ:::::::::: ノリ| l |  l
         /レ!小l⑪::::::::::: ⑪ 从, |/´`ヽ
      彡ソ'´ |l⊃ r‐‐v ⊂⊃ |ノ从ミヽ
        /⌒ヽ__|ヘ  ヽ ノ    j /⌒i !  ミゞ
      \ /:::::| l>,、 __, イァ/  /│
.        /:::::/| / ヽヽソ イ彡ヘ、__/  |
       `ヽ< レ  |l| ノ |l|    ゝ 



           ,ゝ -― ‐-、
        ,ゝ,´        ⌒ヽ.
       ,.' ," ,   、ハ     \  ヽ
      /' / ,′  i゙"i  i、 .   i、 ゙i      やる夫、やろうよ!
     ' /  i  i!i .|  !i __!_゙、! i |ヾ. .!      アンタはこんな辺境で
        ヘ  .!i ‐i廾!  i´!ィ≠! i .!゛i !      いつまでも燻っているべき
       i  ゙!ヽ灯¨i`  Vi__ノサ ト. i .i      人間じゃないんだから!
       i  iヽ|ヾ゙ー' ,   "´i! |ノ !、i
       l i i、.! i!      ,  .| |゙、!人、
       ゙、 i、トi l>.`  ,' i! .|、メ `ヽ
       ヘ!ヾ.! !ヾ、,.`ォ´ _,i! .トv'′
        ヽ i .|ィヘ i゙「i´   ii .i::i、___
          ,! |i/ヾメ!| , /ノ! !〃::::`;メ、
          i| !::::《''ヾ"´ _》ヘ !::::://::::::、!
          !| ノィ≠lメハ=ー=、、!i:::://.::::::::::i、|


52珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:30:48 ID:v4kE.Fp.0
      ___
    /       \
   /          \        ふむん……
 /   ノ  ヽ、_    \
 |   ( ●) (● ).     |
 \ l^l^ln__人__)     /
  /ヽ   L⌒ ´
      ゝ  ノ


53珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:31:05 ID:v4kE.Fp.0
 ――この時、やる夫は何を考えていたのか。
 演義では純粋に、「漢室を救い、賊に蹂躙される無辜の民を救いたい」
 という一念から行動に出ている。

               ____
            ,. -'"´      `¨ー 、        .わかったお。
           /             \       やる夫は、賊を打ち破り、苦しむ民を救いたい……!
         /                 ',      今のやる夫にはその一念しかないんだお!!
        ./                     ',
        l     \          /    l
        l      \_i ,, i_/      l
        .',    `ー―'    `ー―'   ./
          \      l   人   l    /
           入    `ー´_`ー'   く_
        / ヽ| ヽ=∧>       }=}:/;:;:;:ヽ             /`丶、
       /;:;:;:;:;:;:;:;: \=ハ、|>-一彡7///;:;:;:;:ハヽ             /;;;;;;;;;;;/
.      〈;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;: }ヽハ三三三三彡/;;:;:;:;:;:;:;:;::/:;:;ヽ      /;;;;;;;;;;;/
   , ィ⌒丶 : ;:;:;:;: ;:;:;: jニ∨三三三三7ハ:;:;:;:;:;:: /-‐' ´> 、丶 /;;;;;;;;;;;/
  / ;:;:;:;:;:;:;:;: \:;:/i: 人三三三三三リ}/ヽ: :/ ;:;:;:;:;:;:;:;:;:_,∠.- ァ;;;;;;;;;/
/ : ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:: Y: : |:/三三三三三三Ⅳo:У;:;:;:;::;:;:;_∠ -‐ '"´ ノ/


54珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:31:21 ID:v4kE.Fp.0
           __,ゝ―-- ....__
        ,ゝ‐ '          ``ヽ、
      /              `ヽ..、\
     /    _,.         i    、`ヽ、.\
    '    /´  /   ,    |,ハ  `ヽ ヽ.`ヽ.    じゃ、じゃあ!
        /'i   ,′  /i    i'"゙|     ゙、 丶
   '    /' .|:  i  ,ィ/ .| , .! .′ !i .i  i.ヽ ,ゝ
   |       .|l  i ,ナリ ̄iメ‐i.,′-!ナi!  i. i /
   l   , _ |i  |;_ィ彡=</!,' ,ィキ'ノ!  ,i.|.ノ.!
   ! , i / /,、゙!!  .ii `匕ソ/'ノ'  l'Yメ'ノ_.ノ,'ノ' |
   ノ,' .|/ !' 〈||  i.i!         ヾ' .   i ,!  .i
  /'!ノ .i'  ゝ、!!  ト.!         ,′ノ ,'!i|  |
 ' ノ'〈/,ィ=! ,イ!!  |.     ( ̄ア ,.イi_ノ /ノ'|  .!!
 ´  /ゝ`ヽ、/.|!  | ` ,.    /!::i.|//リ i  .ノ
    ∨|: :`ヽヽ|  .|ヽ、/ >- '. :゙`ヽ!/ '´.ノ/
    jく: : : : : :'  iヾ.、;;;;;;;;`ヽ: : : ://  /
   (,:'´ ̄`:ヽ:、! 、i: :〉〉;;;;;;;;;/: : :.//!
  /ィ'⌒`ヽ. 、: :i! ヘ!:冂;;;;;;;;ノ;、: /_'i!
  !: : : : : : : ヾ.、ヘ i!メ=ニl====トメく!|



          /: : \/\.: : : : : :\: : : : : : : 丶、
 .        /: : : :/ ̄ : : : : : : : : : : : \ : : : : : : : : >、
         /: : : : ;': : : : : : : : : : : : : : : : : : : \: : : : : : \ヽ、    そ、某たちと一緒に……!
        /: : :_: ;': : : : : : : : : : : : \: : : : : : : :\ : : : \: ヽ
 .        ,': : (,、}i: : : : '; ',: : _,,.ハ: ; ヽ=‐- 、: : : :ヽ : : :∧\ヽ
 .      ,':/:,.ィ  l: : : : :iX´ ,.ニミ、: : ∨,.ニ=.、 `: : ':,、':, : : :'.,. \
 .       i/: ヽ! .ト!:l : : ∧,;'ハ;;;ヾiヽ: : ',トi;;;;i,!゙〉、: :∧\;、: ∧
        /: : :.l l. l;ヘ : : ',┘V、;;;ノ!ヽヽ: V-'ヒ' .l: lヽ: :',、',ヽヽ: ',
 .     /: :.: / .! /; ヽ、:',  ゝ-'‐.   :.  ̄,,.,,. i: :! ,メ:l ',ヘ  \!
 .     /: : :/  // ;  |: iヾ、 """.   ゙     .ノ: :l"∨ ハ.',
  .     /: : ./  ,'/l /ヾ'l: :.l:ヘ.     ,. -_‐、  .イ.: : l、i、 ト、 ヾ、
     /: : /  ,'l/レ':`'´l: : i: : > 、    ,ィ´ l: : :l ヽl、\!. \
  ..   /: /  /: : : : : : : l : :'; :l゙ー- ` -.'‐┼、. i: : :l..._∨ \ヽ\
 .  //   /: : :/´ ̄`ヘ : ∧へ  ¨ヽ  / ムハ: : i l //7、\\iヽト\
  .//   /: : : ム∨lヽ, '; : : ', \゙丶、 ∨ .// .'; :ハ ///ヽiヽヘ  ヽ . \
   ,':// /: : : : l/  \l,ヘ、V: :ヘ  >-‐'ィノ.   ∨:i//ヽ/ ヘ \ \  \
   /://: : : : : /    \ヘ: : :.i'´ <´  :.     \ト/  ヽ  ヽゝヽ\\\


55珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:31:42 ID:v4kE.Fp.0
                  __
                ,,.-´   ``ヽ
              ./         \         いんや、まだ立たねーお
            //  ー一、  ,,/゜  .ヽ 、
          / .|  ( ●)  (● )  | \     一度決起した人間は、大業を遂げるまで引くことは許されないお
         /   l    (__人__)     .|   .\    だから決起する前に、やる夫は信頼できる人材が欲しいんだお
        .\    .\         /   ./    
         / \  . i .` ──── .′ i  /.、    .決して裏切らない、親兄弟とよりも固い絆を持つ、
        l   .\  .l  .∧   ∧  / /   ヽ    そんな同胞が……!
        .l    .\ .l  .|  i   l | //      l


56珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:32:11 ID:v4kE.Fp.0
                         _
                       ,, -=:. ヽ:. :.ヽ
                       /:.⌒ヽ:. :.}:. :. } /   ,,..
                       /:. :. -==-―― <,,.. ・''"´
                  /:. : ,,:. '':. :. :. :. :. :. :. :. :. >
                  /:. : /:/:. :. :. :. :. :. :. :. :. :.':. :. :. :`:.、
                  /:. : /:. :.:}:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :.\       某やアチャ子殿では信頼に足らぬと?
              ':. :. /:./:. :./:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :ヽ
                /:. :. :.' :. :':. :./:. :. :. .: :. :. :. :. :. :. .: :. :. :. :. :. :. :. :. :. .
            /:. :. /:. :. i:. : ':. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. .: :. :. :. :. :. :. :. :. :.
              /:. :. /:. :./ |:. :.|:. :. |_|__{_:. :. : |:. i__|_:|_:. :. :. :. :. :. :.:
          /:. :. /:. :./- |:. :.|:. :. |∨Ⅳ、:. :.ヽ:.:.|iV }从ハ:. :. :. :|: : i: |:|
.         /:. :. /:. :./  {i\:| : : ,,斗芋芋、:. }:.从午芋芋ミ:. :. |: : |: |:|___
.           /:. :. /:. :./   八  :. :. 灯 ::::刈 \/'  {::::::刈 爪:. :.|: : |:.从 ⌒ヽ __
          /:. :. /: /   /'   |:. :. | 乂z:ソ       乂z:ソ |i:. :.:|: /|/'       \\_
.         / :. :. /     i./> |:. :. |i       }       八:. :|/⌒ヽ      \⌒
        /__彡'       , ⌒i/|:. : 八             , |:. :. |    \      \
.       //        /     |: : : :| \     ⊂⊃  /'''''|:. :. |     \      \
     < _彡'      /    /'|: : : :| ___}   ,,__,, イi___ |:. :. l\       、_\\\}
        /         ,   /  |: : : :| /:::: ≧==--==≦|__ ,ノ|:. :. |  \       `⌒ー''
      ,ノ/ /  イ    i、   |i : : :|  ̄ ̄ ̄ ̄i:::/ ̄ ̄  |:. :. |  /!
     イ,'/ /:. :|i    |  、八: : :|__     レ   __|:. : 八  /
..    '⌒|-=彡: : : : |l    |  \\゙|   \  /   // ,斗:./   /
.      |:.i:. :. :. :. :. |l    |    ーヽ――r――――=彡' |/   /


57珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:32:40 ID:v4kE.Fp.0
          ,‐-. 、__
      ,ゝ―'´   ` ゙ <
    , '´         、 -`丶、
   ,.′,  . .        `ヾ、ヽ`ヾヽ、
  / .,/  !i  :  i i、 /!  、ヾ、ヽ  `ヽ    ……だったら、場所を変えて、一度腹を割って話し合いましょう?
. /  ,''  !l  i  :l !゙"""!i  ヽ.、ヾ、      .
. !  ,',i  .ii!i  !  i !  u !i!  i 、ト、 ヾ、      何があっても、あたしの決意が揺らぐことだけはないと、
. ! ,'i/!  !i_!、__i!i i!i    i!i  l .ilヾ、  }      先に宣言しておくわ
. ! ir-!__,ェi二ニミ‐!! ィニ三´! i! ヘ.i ./
 !i.(ゝ!i `匕乃ヾヽi!! 乞万¨ゞl‐i! ヘi i
..ノi iヘメ!! .i、! ̄     ¨¨¨リ ノ!'!i!i i!.!
´iノ !i!i`i! i!iヽ    ′  ´iノ!'i ,'ii! ノ.l
ノi 'ノノ,'il! i!i、  ― 一  ,.イi| !' .i!i´ ヘ
 乂'_i|i i|!i≧ 、  . <ノノ!i ! i!.! ノ
 ヽ:.(...、iトi、i!i__ `;i`ヽ、丿!i! !  !/



 ――しかし、義勇軍立ち上げに際して、正史・先主伝に やる夫 がどんな気持ちで挙兵したか、
   ...記述は一切存在しないのである……。


58珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:33:07 ID:v4kE.Fp.0
【琢県のどこか、桃園】
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:.......:::.:::, ::::::‐:::‐:: ::.:::::.::::::.:::.:.:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:.
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.. . .. . .. . .. . .. . .. . .. . .. ヽ       ......:::.:::.::./:::.:.::.:.:......... . .. . :; ,.:゛;:;`;゛;:゛;::;`;;
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59珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:33:31 ID:v4kE.Fp.0

             (ヽ三/) ))
         __  ( i)))
        /⌒  ⌒\ \    おっおっおっ
      /( ●)  (●)\ )
    ./:::::: ⌒(__人__)⌒::::\    こいつは大したもんだお!
    |    (⌒)|r┬-|     |   ..隠れた名スポットってヤツだお!
    ,┌、-、!.~〈`ー´/    _/
    | | | |  __ヽ、    /
    レレ'、ノ‐´   ̄〉  |
    `ー---‐一' ̄



                __
               /  `ヽ
             -‐ '´ ̄`ヽ、 \     やる夫殿のために
             /       \ 丶    手配させていただいたのです!
         ////リ从リノ))ハ ヽ,  i
         ,〃 {_{⌒    ⌒リ| l |  l
         /レ!小l●    ● 从, |/´`ヽ
      彡ソ'´ |l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ从ミヽ
        /⌒ヽ__|ヘ   ゝ._)   j /⌒i !  ミゞ
      \ /:::::| l>,、 __, イァ/  /│
.       从 l||l.| / ヽヽソ イ l||l人.∧ |
       ( ⌒ )レ  |l| ノ |l| ( ⌒ )  |



     ,.',  ,::'/  .:   .  .  ヘ:. ヽ:.  `ヽ.`ヽ
    ,.''/ ,:::::/: .::; . .:i ハ. ハi.   i 、 `、  :::i::. : ヾ.、
   // .::;::/ :: .:// .::/ハi!i!i!|:  i:.i  i  ::::!::. : iヾ.i    結構いい場所じゃない!
  ,.' / .::,'::i ::.::,' i :/i.|    |i!_i_」__! ::::|::、:. l: i !
 '  ヽ :::i ::| ::::i :i,-ィ‐i!-   !i´_ノ_i!_!_ .l ::::iヾ::、i: i |
    ヽ :::!.::!i ::::ィ´!,=i=i!ミ   li'!'iち゚心ヾ、 ::::!、゙. ::| i、!
    ヽ:::!i :i、 :::|!メ' ち心   i!|ノ乂_ノ:i ィ'`ーi. i: :::! .!ii
     ゙i:::i.i :!゙、_,ハ、 乂_ノ」  ノ ! ゝ‐"'!:i'!:::::|:ノi ::| !i|
     !::i!i、i ヽ:ト.  `¨´  ,     ゙゙ !!i::i:::i"!:i :! .i |!
   ,ィ、 i ::!i iヽ.ヽト. "    _  _   !i::i ::i :!、V .i i!
'ー彡、三! :!i !ノヾ、ハ    ヽ´.   ノ  ノ'/.! :i、:!_、∨ ヽ、
,ィー―'ーi .:!リi---ヽ!i>'´〉        /!:i|i ::i´7/ヽ!―--ヽ=__
;;;;;;;;;;;;;;;;;;| ::!ハ!;;;;;;ィ'´.::´:::《`>.__ /. /i |:!、 i::'/i ヽ〉___ `、
;;;;иイ´:::i ::ノ´i!´::ヽ:::::::::::ヾ、ー'¨¨¨¨¨¨¨`ゞ、 Ⅵ ,'/;;;;;;;;;;;;,`;;,、


60珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:33:49 ID:v4kE.Fp.0

    ,. -''"      /   ,.-‐             \ /  _,.. -
 _,.-''´       /    /    /   /        `く ̄   _
           /    /    /     /  / i    ヽ-‐''"´
        /,イ   /    /    /  /  ノハ     i       ……………………。
         ///   /   //   ,.ィ´ /  / イ |     |
    / // ,'  ,イ  '"フ`メ、、// _,∠=、,,//|l!    j|
  ,.ィ´  l/ ! / i   / / ぐ' / ∠ / `ソv' /   ∧/
    / ! | /i l   /| /   / //,,ィ=,≡、、 メ   ∧ ヽ
   /  | |i ノ,ハ / ! ヽ、_,、   ′lー'  》 /  /  ヽ ヽ
 /       |! L__|! | ` ̄       ー--゚'' /   /   i ',  ヽ
         |  / l ,人              /   /、 ィ∧∧   ヽ
        ! _,イ  V   \    '     /   /´ ∨、′′',   ヽ
     _,.-‐"/  /|    ` 、 ``   _,/   /     ヽ  ',
 _,.-‐'"´  //   / !   _,...lヽ、 -‐ツ   /       ヽ  ',
       〈/  /    「 ̄`ー┤`ー/  /ーヽニ┐    `、 ',
        /  ,<   __j      | /  /      7     > ',
      / /<ー''´ー-`ヽ、  Y   /      _/、    /|  '、
    イ /  ヽ ヽ\   ヽ/   / 厂 ̄ ̄ /`>‐'



                 ,,..-――-..,,
             /          \
            /            ヽ
         /       ー‐-、   /  l
        /l           _   r  .l
      / ..|       t''tzj´  ィセツ ',
     /`ヽ、__.',      `¨¨´   ヽ   l         …………………………。
    ./   \ .ヽ.     (_ノ--'  ノ
   /     /-‐| \、 ____ ,,..-<
  ./    ./   l l  \    | r-ヽ  `ヽ
 /    l    | ヽ   .>、 r'__..>>   |
./     iヽ   .|_ヽ.イ .〈Y´ i `''1 |  |
'      l  、  < ´  .i  |  i  | |  |
\   / _,,-ヽ  ヽ  .i  .|  .i  .|.l  |
  .ヽ∠-''"ヽ    ヽ  i  .|   i  |l ..|
        〉    ヽ .l  .|   .i |`ヽ|
        /       l/  .|   ヽ|  .l
     ./         ./   l     /.\ ヽ
    l           /   .l   〉  \l
      ヽ     /__,..--'┬-イ    |
        \  ./―‐┴''"´ ̄ ̄l     |



            _ .... .-‐‐、__
      -‐==ニ二        ヽ、_
        ,. -‐''"´ ,     、 ヽ \
          /  ,:' , /il!.  ヽ 、 ヽ ヽ  ヽ      ……………………。
       ヘ / / ,,'  |i、,-‐i|、‐ト、.l .|  ゙!
        : i! i,-ナ!-. リ!ハィ,!=リトi、| .|:  |
          ! i!、ハi!テf=i  リ込,,;ソ'ナ ト.  .!
        ,' 、ヘi´!┴' ,       | .レ iノ
       ノ .:ト!ヾliト、           | .〉ヾト||
       ∨トリ\!ゝ、 ‘`    . ィ,ゞくヾ、j
.        ∨ト! |:::i!::|:`:.、_ .ィ ´ , '   ヾ.\


61珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:34:25 ID:v4kE.Fp.0

 桃園についたばかりの三人は、咲き誇る桃の花をただただ見つめていた。
 やる夫は何度か口を開こうと努力してみたが、
 言葉が餅のように粘性のある塊になって、つかえている。


       ___ 
     /ヽ、 _ノ\
    / (○) (○)\     ……! ……っ!
  /   (___人__) u...\
  | U   ノ   ヽ,   |
  .\   (/⌒ノ´フ   ./
   . .>   . ̄ ̄´  <.


 そんなやる夫を、アチャ子とトウカは
 黙って見つめ続けた。
 決して、二人の方からやる夫を促すようなマネはしなかった。


62珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:34:50 ID:v4kE.Fp.0

 そんなやる夫を、アチャ子とトウカは
 黙って見つめ続けた。
 決して、二人の方からやる夫を促すようなマネはしなかった。



                . : ´¨〆`ー'´ ーv'⌒'.
               /:.:.:.:.r.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ハ.:.:.:ヘ
             /;´: : :/.:: ィ:/!/}:::.:.: |::.:. ∧
                  /::.イ / rォ/'´佗从 ト.}ヾ.:.:.∧
              | / {/イり,     !:リ 小 ':、∧
              l'  !八  rっ   !:ト、iヾヘ ヽ.:ヘ
                  /: > .,__  イ ト、 :: ∧ ヘ ハ
              /レw.ノ| ! r‐ァ‐|: |_∨- 、V ヾ.'.
                / . レ'fヾ!:| jу !: | / r≠、ヽ ヘi
                 // / f¨ヽリ升< !:リ:レ':. .: .}:::ヽ ミ 、



メヘー、ゝ ̄`ヽノ`ー'\,、ノ\、ー、
ノ`乂〉    `ヽ ゛  ,,-‐―`ヽ-'\,.....、
 .:弋ハ   ゛   ,ィ'´        `ヘ., `、
. ::::〈ハ,〉.   、_.,'イ,  .         ∨ ヘ
: :::::〈メ〉:    /,;/.ノ′. ,ゝ    ,   、.|:::. l
 :::::∨)::   ヽノ'/ ..,/""/" ,.,イソ, i 、i.ヽ, i
 :::::::メ、ト、,._ ,ィメ√=‐'/' ,イ__,イ/ /'!ノ!゙ノ!.ノリ.:`\
. .::::::::::.ゞルヌミこ厶彡i'yーィf赱メ` ノ'ヒソルノi^v,、__.::::_ヽ.
:.:::::::::::::::::ト、゙,ク'´ ゚ヾ :〉,i,' '    丶 ' イi!|ヘ. i ヽ,、メ、_》
::::::::::::::::::,|..>'ヾ.   `ヾ≧、 ー‐'/!トi!i¨` ゝヘ ゝ、i!!
`ヽ、丿.,,,'/.:バ ヾ .._ `ヾト≧ハi ´ `乂`´ヽ-ーゝ'


63珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:35:22 ID:v4kE.Fp.0

 やる夫は八杯目の酒を飲み干し――

          ,-‐-、
          |  .. |  ング
   ング     | 老 |
          | 酒 |
      / ̄⌒)  (⌒ ̄\ング
    / ,. ^‐'_ヽ /__ー^ 、 \
  / // ̄ ` ⌒ ´ ̄\\ \
 (  </            \ノ   )
  \ \           / /
 ング \ \       / /
                   ング


 二人の顔を、ゆっくりと見渡した。
 二人が頷くのを待って、やる夫はゆっくりと語りだした……


64珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:35:48 ID:v4kE.Fp.0

                    -――――――
                  /             \
                 /                   .      やる夫は、立つからには頂点を目指したいお
                    /    /             '.
                |  _/ヽ                    かつて、西楚の覇王・項籍が天下を握りしめたように
                |  fツ )                 |
                   i|                    |   かつて、漢室の高祖・劉邦が天下を抱きかかえたように!
                    〈(    !  ___            i
               __ヽ___ノ/ / ̄ヽ〉     ___/_        忠を全うするだけじゃイヤだお!
            // ̄\/ /           x≦///////!       やる夫だって漢室の血を継ぐ人間、
           //   / /       r≦//////////}_      天下を握る権利は持っているはずだお!
       __r‐v'"/__/ /...イ_ ー     .「∨/////////:::::::::`ー..._
      / rャ{-<( ̄ ̄\/ {:::::| >'  ハ   |__,「1/////::::::::::::::::::::::::::::::\ 
    /ヽ//  \_〉ァ‐一'..-―‐Ⅵく  /Y  「_| i//,/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧
   /___ 、 \ /  /   /:::/::::::::::::! Χ. ! 〈  }_i/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::.
  {´  ヽ\ Y  {   /:::::!::::::::::/:l/:i |}  〉_/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::,
  〈--へ _} `¨  .〉 /::::::::|::::::::::{::::::::!  !.|  1{::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::,
  i     ,    /  {::::::::::::::::::::::Ⅵi::|  i i  ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::,
  {     }   ,イ   j::::::::::::::::::::::::Ⅵ:| 〈_} / ∧:::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::.
   ヽ    イ〉1  {::::::::::::::::::::::::::::Ⅵ  { / / ’:::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::}
   /i   i / |   〉:::::::Ⅵ:::::::::::::::i:|  i〉 /   ’:::::::::::::::::::::::::::{::::::::::::::::::::::::::::::::::/
  / |   /   .i..イ:::::::::::::l|:::::::::::::::i:|  i O|     ’::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::}
 {   !/     /:::::|::::::::::::::l|::::::::::::::「」   i  |     ’:::::::::::::::i:::i::|::::::::::::::::::::::::::::::/:〉
 i__/      ./::::::::!:::::::::::::::|:::::::::::::::::|  i  |       }:::::::::::::::i:::i::|:::::::::::::::::::::::::::::::::|


65珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:36:19 ID:v4kE.Fp.0
          , ゝ ' ⌒ ̄ ̄ヽ.ゝ―.、
        , ',´-             \
    ,.ィ'',´ィ              、 ヽ.
 , '´ ,ィ´  ,ィ´                ヽ、. ヽ.
´ , '  , '/               iト、. !     ちょっと! やる夫……!
  i  ,' ./  ./ /  , ハ./i.i .i ,i  .i  i、ヽ. !
 ヘ  .// / /  ,イ/゛"'!i  !リi  i  i! i   !
  ! ,'.,'/ /, ,'_/','/   i! i!,'!_!_ノ, !,ィi i .i!
  ノ/ !,'! ,i!__!メ=ミメ、   i'イ夭斥テi!ハ!i l i!
. ノ,'i /!.! .ili! ,i7`、廴ソ  .ノ!ノ' ゞ‐!',' !丿! i!i
ヘ i,'!,ヘ.i ,'!i i i!i、"""   ノ' """ ノ! !'ノノi ト.!
. ヘ i!i! _ヘ!ヾミ、i!〉、ハ  ′     .'ノ i_/ノ〉,!ヾ、、
  ヘ!ィ!´`i!¨`ヾ、T´::!、⊂ニニ⊃uイ' i.!::7/′ ``
  /.::::::::::::i::ヾ:::、::ヽ:i!_i>-<_,/!i i!!:/λ
. /.::::::::::::::::!::::ヽ::ヽヽi三三三/,イ! ii':: ̄`ヽ、_
. !::::i::::::::::::::.ヽ、:::::::i::ヾ`ミ三/,'人.、 V:::::::::::::::i:i、



                __
               /  `ヽ
             -‐ '´ ̄`ヽ、 \
             /       \ 丶
         ////リ从リノ))ハ ヽ,  i
         ,〃 {_{⌒     ⌒リ| l |  l
         /レ!小l◯    ◯ 从, |/´`ヽ   やる夫殿……
      彡ソ'´ |l⊃ __ ⊂⊃ |ノ从ミヽ
        /⌒ヽ__|ヘ        j /⌒i !  ミゞ
      \ /:::::| l>,、 __, イァ/  /│
.        /:::::/| / ヽヽソ イ彡ヘ、__/  |
       `ヽ< レ  |l| ノ |l|    ゝ |



 アチャ子、トウカの反応は無理からぬものだ。
 やる夫は堂々と言い放ったのだ。
 「オレ自らが、いつかは皇帝になるのだ」 と。


66珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:36:36 ID:v4kE.Fp.0

         ,,..-''"´ ̄ ̄"''-,,
         /   -..,,_      '.,       やる夫だって天下のことはいろいろと考えてるお!
      ../   -‐t.j-`''‐  _,,..-.',      でも、今の漢室じゃダメなんだお
      ,'    `゙''    .‐t.j-、l
        l      r''´  ヽ`゙''  |      タマ無しの宦官どもは皇帝を意のままに操ることばかり、
      ',        `t'´`j-'′  ,'      対する豪族どもは自分たちの荘園の利益ばかりを優先するお
        \       ̄     /
         .`l-―――‐-..,,__ /       帝は自分の思ったように政治をすることすらままならない!
      ___|_:::::::::::::::::::||::::|         そんなの、天子でもなんでもねーお! ただの人形! 血と糞の肉袋だお!
   r:ヽ"´:::::::::::::::::::::::::::::::::::',o└-..,,__      いてもいなくても変わんねーなら、そんなモンいらねえお!
  /::::::',::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::ヽ、
 ./::::::::::::/ ̄ ̄l`゙l::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::|:| 
../::::::::::::/   ̄ヽ┘::::::::::::::::::|o::::::::::::::::|::|
/:::::::::::/  . ̄ヽ|::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::|:::|


67珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:36:51 ID:v4kE.Fp.0

          , ‘ ̄``ヽ.
       ,.ィ ´        '⌒` ヽ.、
   ,.-‐メ,               ゙ヽ.
 ,ィ/,.'´ /    \、      ー.、  ヾ゙ヽ         ……………………。
, ,イ / , /      i\、 ヘ.  、  \  ゛、i!
/  / //   i ! ト、.|、、.\、∨ ヽi   iミ、  ,       (一理あるわ。
  / /.,′i.  l!|i. |!i!.!ト、∨i、ヾ.、. :l   |ミミ、 i !        今の漢王朝に求心力はない。
. / ,' i  l  |i!|! i!   i!| !i\ ト、|!i  .|ミミ、 ド、       豪族どもの勝手を押さえ、宦官どもの横暴を抑えるには、
 ヽ  ;.|! l. _i|_!|、゛、   !| |! _ヾメィ|  .|メ、ミ i、`ー=―'    〝強い〟指導者が必要……。
  i i!ヘ. ト、__i!メミヾ、、 i| |!,ィハ´:i!゙テ‐ .!ハ iミ、.ヽ.       けど、そんな指導者は、今の漢室にはいない。
  | ト、ヾ、ヾゝヘ弋ゾヽ !´'´ゞ='′!l  |メ.ノ、ヾ=-メ-、
  | |ヾ.、、ヽゞ、! `¨           ノ|  |イー彡'个       ……そう、劉備やる夫を除いて、他には)
.  ノ i ハ\.| i!lト、    '       ノイ  |\/.:::::|!
  \ ヽ. `ヽ! l |!ゝ.   ~~ u´∠! .i |::::i::::;:::::::|!
   \.゙、  .| i!.!! l|'`>,. _ .,' ノi!, l .!::ノ、;:::::::::|!
     ヾ.y l i!.|l i|:::,ヘ.:::::ト、ー=イ::i,' i |/ヘ.、:::::::||


68珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:37:12 ID:v4kE.Fp.0


                        -――――――-
                        /              \      やる夫が狙うは天下ただ一つだお!
                   /                    .     劉家の男として、
                 /      __              __      それ以前に一人の男子として!
                  |       \           ./  |
                  |      〃 \_ !i!i!i!i!i!il、/    |    やる夫は、天下を獲る!
                  |      { 込リ !i!i!i!i!i!i!i 込リ }  |    最終的にやる夫がどこに辿り着けるか、
                 -- 、            /      ヽ      i    それはわからねーお
                 /   /⌒Yヽ       {___人__}      /
             /   /   |  \__   {|l|l|l|l|l|li}     /      人臣位を極めて丞相になるのか、
              〃i.  /    /    i\:::::::`ヽ ー―    /       はたまた王位について国政を動かすのか、
              / /   /    /}   ./  \::::::::|`1    「 ̄ ̄/
          ∨               ノ|:::::::| |   |   /{__     それとも、やる夫自らが……!
           }                  }:::::::| |   l   /:::::::/
          /:::.                   |:::::::|    /  {:::::::/---..
         /::::::::::.                 |:::::::|、 \_/ /::::/:::::::::::::::..、
       /::::::::::::::::::,             ;::::::::| \〈 /{:::::::::一ァ::::::::::::∧
        {::::::::::::::::::::::.             ,´ヽ:::|   }o |::::::::::::::|::::::::::::/::::i
        |::::::::::::::::::/´}             /  /}:|   }  .|::::::::::::::|:::::::::::::::::::|
        l:::::::::::::/::{\\          _/_,..イ:/::!    }o |::::::::::::::{:::::::::::::::::::|


69珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:37:44 ID:v4kE.Fp.0
                   .-‐ニ=‐'´
              /´ ̄ ̄´  ̄¨¨`ヽ、
            r‐ '            ヘ   
            i ..,      .  ..、 ト、 .ヽ
               ,' ::;'   . . ヽ. 、 .ヾ: ::|`.:. ヽ
               ノ ./  . :i .:i、i、:.ヽ. \ i ::!:.、ヽヾ.、           ストップ。やる夫
           (, .,'.: :. :. :!:::i`´i:、 :ト、 :ヾ |::. :. :.ヾヽ、 
           ,'〈 ::i::.:i. i. ::!:i:!  !i゙、i_,ム :l |:::. :: ::.ヽ  
            ,' ∨、::i、. l、::!!ヾ、 '゙!弋ツヽ!.|::::. :: ::: }   
               ヘ::iヾ、ヾヾ、  , !   ム !:::::.:: .:丿  
             !:| i:ハ.,ィ`ヽ_  __  ,ムゝ┐;'/  
            ノ:l i:::i'.:iト,、     . ィ、i:::::::/,ヾ'、     
            i :! |::i!::i|イi>-<,」,〉:::::i'!:i::::::.ゝ.


70珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:37:54 ID:v4kE.Fp.0

                 ̄ ̄ ̄  、
            /           ヽ
――――...、 /   ι     -、     ,
::::::::::::::::::::::::: {-- __          ,ゝ、
:::::::::::::::::::::::::i:∨//≧=、     ゝ fツ  !     アチャ子……
:::::::::::::::::::::::/i:::∨/////7、    ,     ヤ′
::::::::::::::::::::/::i::::::∨//// / u.  i      !
::::::::::::::::::::_メ::::::::∨/イ_/     `ー=ァノ
::::::::::::::/::::::::::::::::::::::/>   __ /´
::::::::/::::::::::::::::::::::/_/     //
::/::::::::::::::::::::::/ 〈 ∨  /__/
'::::::::::::::::::::: /     ', }_/ i:::::〉
:::::::::::::::: /       Ⅵ   i::/
:::::::::::/         |i  〈/
:::::/    \      |  i
:.リ       \    }  ト--.、___
/        `丶__/   i:::::::::::\:::::::..、


71珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:38:09 ID:v4kE.Fp.0
                   .-‐ニ=‐'´
              /´ ̄ ̄´  ̄¨¨`ヽ、
            r‐ '            ヘ   ―――……なんだかすごいこと、言っちゃってるけどさ
            i ..,      .  ..、 ト、 .ヽ         具体的には、どうすんの?
               ,' ::;'   . . ヽ. 、 .ヾ: ::|`.:. ヽ        ちゃんと計画はあるの?
               ノ ./  . :i .:i、i、:.ヽ. \ i ::!:.、ヽヾ.、       大局的な計画が
           (, .,'.: :. :. :!:::i`´i:、 :ト、 :ヾ |::. :. :.ヾヽ、 
           ,'〈 ::i::.:i. i. ::!:i:!  !i゙、i_,ム :l |:::. :: ::.ヽ  
            ,' ∨、::i、. l、::!!ヾ、 '゙!弋ツヽ!.|::::. :: ::: }    
               ヘ::iヾ、ヾヾ、  , !   ム !:::::.:: .:丿    
             !:| i:ハ.,ィ`ヽ __   ,ムゝ┐;'/    
            ノ:l i:::i'.:iト,、(:::::::::). ィ、i:::::::/,ヾ'、    
            i :! |::i!::i|イi>-<,」,〉:::::i'!:i::::::.ゝ.


72珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:38:26 ID:v4kE.Fp.0
           _____
          /        \
        /           \         ……ないお
       /   , --、      ,.-- 、  \
     /    ., ーヽ   ,'. ー-、    \
    /      ( ● l    l ● )    \
    |         `ー ノ    ヽ.ー '       |
    |      '⌒(____人____)⌒`     |
    \         `ー--‐´        /
      \                  /
       /                〈


73珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:38:47 ID:v4kE.Fp.0
            n    ,イ  ,ィ,ニ==-、
          ry'ム-、,// /"―-- 、 ヽ
            _)〈/ i.,'イ    、  ヽ.
          `ー〈.:.:./ ,     `ヾ、ヽ. \       ……………………。
               ∨ ,',    、 ,.  \i  /
               { リ i   Vr、  ヾ、./ゝ、=、-、-、___
          /ヘ i、!i i!.  ト、ヘ ヾ、 ヾメ,、メー゙`¨`¨`ーヾゞミメー、_  __,/〉_
          ,ィー'.:.:/ソリ!ト、ヽ、!:::\、ヾ、 iトソゞy¬        `⌒ヾ_メニゝ、ー、〉:.:.//
      ノ.:.:.:.:.:.;'. `ヾji!ヾ!ヾー‐'ー弋メk'メ'V'゙ヾ〉     ヾ:.:.>、:.:.ヽ`ヽ
     /.:.:.:.:.:.:.:.!: ;ィ'ノ,'イゞ'≧. ´ ` イイ';.: : :.ヽ.      

 関羽は絶句せざるを得なかった。
 この男、左慈春秋を暗謡できるほどに、
 愛読しているほどの読書家である。(江表伝より)
 知識量だけで言えば、名士に勝るとも劣らない。



74珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:39:06 ID:v4kE.Fp.0

 関羽は庶民の出であるが、偉そうに振る舞うだけで
 内実の伴わない「名士」というモノを嫌い、見下していた。


 そんな中、やる夫にだけは仕えてもいいと思っていたのだ。
 やる夫だけは、庶民の出である関羽を見下さなかった。
 関羽の能力を認め、「天下に誇るべき豪傑だ」 と評してくれたのだ。
 それも、我がことを誇るかのように、本当に嬉しそうに笑いながら……。


       ____
     /⌒  ⌒\    関羽たんは真の英雄! 天下に二人と無き人材だお!
   /( >)  (<)\   え? 庶民の出身だってみんなにバカにされる?
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \  塩泥棒だって笑われた?
  |    /| | | | |     |  シシシシシッ! そんなの気にするだけ無駄、無駄!
  \  (、`ー―'´,    /  たとえ天下が関羽たんを笑いものにしようと、やる夫だけは尊敬し続けるんだお!
       ̄ ̄ ̄


 それが……大言壮語で、実のない妄想を垂れ流すだけの男だったとは……。
 関羽の中で、 「この男も所詮は名士ということか」と諦めに似た心地が湧きあがってきた。


75珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:39:35 ID:v4kE.Fp.0
            ´ ̄ ̄ ̄ ̄ `
         /                  けど、やる夫には二つの武器があるお
        /              '.     この二つだけは誰にも負けない自身があるお
.        /             \
       |              \_}      一つは剣の腕。自慢じゃないけど、やる夫は剣じゃ負け知らずだお
       i              「fメ、 i:|
                       `¨、 i          それともう一つ
        '.             {     )ノ         ―― やる夫の 「在り方」 だお
        「三三三三≧ミ    ゝ, --'/           
        |三三三三三三三三ニヲ-'/         
        人三三三三三三三ニ/一'


76珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:39:49 ID:v4kE.Fp.0


             n    ,イ  ,ィ,ニ==-、
          ry'ム-、,// /"―-- 、 ヽ
            _)〈/ i.,'イ    、  ヽ.       あ、在り方?
          `ー〈.:.:./ ,     `ヾ、ヽ. \
               ∨ ,',    、 ,.  \i  /
               { リ i   Vr、  ヾ、./ゝ、=、-、-、___
          /ヘ i、!i i!.  ト、ヘ ヾ、 ヾメ,、メー゙`¨`¨`ーヾゞミメー、_  __,/〉_
          ,ィー'.:.:/ソリ!ト、ヽ、! \、ヾ、 iトソゞy¬        `⌒ヾ_メニゝ、ー、〉:.:./
      ノ.:.:.:.:.:.;'. `ヾji!ヾ!ヾu    ヾメk'メ'V'゙ヾ〉     /.\        ヾ:.:.>、:.:.ヽ`ヽ
     /.:.:.:.:.:.:.:.!: ;ィ'ノ,'イゞ'≧.( ̄ ) ,イイ';.: : :.ヽ     /.:.:.:.:.:\       ヽ! ⌒´ヾノ
   /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ィ','//.:::iト、ミ斧夭7/.:: :: : : :.}ハ     /.:、:.:.:.:.:.:.:.\


77珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:40:03 ID:v4kE.Fp.0
                 ´  ̄ ̄ ̄ ̄  、
            /            \      やる夫個人の能力なんて、たかが知れてるお
              /  _               :.      さすがにアチャ子やトウカには武で完全に劣るし、
           i /              i      知恵じゃ慮稙先生に劣るお
            ヒ● )           |
           }            ____i_     けど、やる夫はアチャ子もトウカも慮稙先生も、
            〈(__)      ./////∧     みんなみんな、懐に納められるだけの器量があるお
             ∨//}     //,/////:::`丶
             _ゝ---r―,/////////:::::::::::::\  やる夫が武で敵わない相手にはアチャ子やトウカを、
            /::::::::::::/ /////////,/:::::::::::::::::::::\ やる夫が知恵で敵わない相手には、いずれ迎える大先生を、
          ∨:::::::::::〈 !//////////.:::::::::::::::::/::::::\ それぞれぶつければやる夫は天下無敵だお!
          \:::ィ:::} Ⅳ/////,/.:::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::\
            /::: i 1.∨///:::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::.


78珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:40:14 ID:v4kE.Fp.0
      ,ゝ-'´ ̄ ̄` ヽ.、ー-、
     , ′ ,      `ヽ`゙ヾ.、
    / / / /  ハハ   ヽ\ ヾ.、     …………ふぅ、ん。
    i ,'  ,' / /./゙゙"ヘ.i  i `゙、ヽ ))    (あたしはやる夫が智者でなくてもいい。
   j i  ,' _,'ィ,」_{    }_i! i.l i.i 〉,'′    ..確かに、この発言はただのバカだ。
   :i l {_i Ⅵニ!メ`  ´_!ナ‐リ!. |l!/ ′     あたしやトウカじゃなければ、密告されて
   !! l i l代:ソ`   代ソテ‐! ノl!,′      ..それでジ・エンド。野望もへったくれもなくなる。
   ノ,! {! ト.!ヾ   ,  ¨´ノ'ノ'i ノ{        なのに、野望を隠さず語ってくれたということは、
 ー=' | ! iト、       ノ'!'イノ! i        裏を返せばそれだけあたしを信頼してくれている証)
   .乂.! |!`iヽ ‘ ’ . イ( {./ | 丿


79珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:40:34 ID:v4kE.Fp.0
       ,ゝ-'´ ̄ ̄` ヽ.、ー-、
       , ′ ,      `ヽ`゙ヾ.、
      / / / /  ハハ   ヽ\ ヾ.、    ねえ、トウカはどうする?
      i ,'  ,' / /./゙゙"ヘ.i  i `゙、ヽ ))
      j i  ,' _,'ィ,」_{    }_i! i.l i.i 〉,'′
     :i l {_i Ⅵニ!メ`  ´_!ナ‐リ!. |l!/ ′
     !! l i l代:ソ`   代ソテ‐! ノl!,′
     ノ,! {! ト.!ヾ   ,  ¨´ノ'ノ'i ノ{
   ー=' | ! iト、  、  ,  ノ'!'イノ! i
     .乂.! |!`iヽ   ̄ . イ( { | |丿
    _ / ..ヽ!.|i! .ュ`´!、 ! / ; l イ’


                __
               /  `ヽ
             -‐ '´ ̄`ヽ、 \
             /       \ 丶         ………………ハッ!
         ////リ从リノ))ハ ヽ,  i
         ,〃 {_{ノ    `ヽリ| l |  l
         /レ!小l●   _ . 从, |/´`ヽ       そ、某はやる夫殿について行くと
      彡ソ'´ |l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ从ミヽ      決めておりまする!
        /⌒ヽ__|ヘ   ゝ._)   j /⌒i !  ミゞ
      \ /:::::| l>,、 __, イァ/  /│
.        /:::::/| / ヽヽソ イ彡ヘ、__/  |
       `ヽ< レ  |l| ノ |l|    ゝ |


80珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:41:12 ID:v4kE.Fp.0

          ,‐-. 、__
      ,ゝ―'´   ` ゙ <
    , '´         、 -`丶、
   ,.′,  . .        `ヾ、ヽ`ヾヽ、
  / .,/  !i  :  i i、 /!  、ヾ、ヽ  `ヽ    
. /  ,''  !l  i  :l !゙"""!i  ヽ.、ヾ、      .こいつ、寝てやがったな……
. !  ,',i  .ii!i  !  i !  u !i!  i 、ト、 ヾ、      
. ! ,'i/!  !i_!、__i!i i!i    i!i  l .ilヾ、  }     
. ! ir-!__,ェi二ニミ‐!! ィニ三´! i! ヘ.i ./
 !i.(ゝ!i `匕乃ヾヽi!! 乞万¨ゞl‐i! ヘi i
..ノi iヘメ!! .i、! ̄     ¨¨¨リ ノ!'!i!i i!.!
´iノ !i!i`i! i!iヽ u.  ′  ´iノ!'i ,'ii! ノ.l
ノi 'ノノ,'il! i!i、  ― 一  ,.イi| !' .i!i´ ヘ
 乂'_i|i i|!i≧ 、  . <ノノ!i ! i!.! ノ
 ヽ:.(...、iトi、i!i__ `;i`ヽ、丿!i! !  !/



      ,ゝ-'´ ̄ ̄` ヽ.、ー-、
      , ′ ,      `ヽ`゙ヾ.、
    / / / /  ハハ   ヽ\ ヾ.、
    i ,'  ,' / /./゙゙"ヘ.i  i `゙、ヽ ))    ……ま、いいわ
   j i  ,' _,'ィ,」_{    }_i! i.l i.i 〉,'′    やる夫を担ぐってのは決めてたんだし
   :i l {_i Ⅵニ!メ`  ´_!ナ‐リ!. |l!/ ′
   !! l i l代:ソ`   代ソテ‐! ノl!,′     それに、アンタ以上のバカも君主も、
   ノ,! {! ト.!xxxx  , xxxxノ'ノ'i ノ{       いないだろうし?
 ー=' | ! iト、       ノ'!'イノ! i
   .乂.! |!`iヽ ‘ ’ . イ( {./ | 丿      ―― うん、決めた!


81珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:42:05 ID:v4kE.Fp.0
                                                |l!    ,/ i|!  l| i|   ,/
                                                !|!    ,/ l|   i! l!  ,/
                この関羽が、アンタを                |!    ,!' l|   l/l!  ,i'
  ...l⌒ヽ             天下の主に      ..              !l    i! .l!   l! l!  i!
  ...l   \        してあげよーじゃないの!!! ..           |!    l!/l|   | l!  i!
  ...丶.   ` ー―-、                       __             .l!    l'" l! //l_,,/
    ...`7ー-  __,  \.ヽ、                /ヽ、  ` ヽ 、      l|!      l//  ´
     .ノ! /   / ,     V 、\   _      /ヽ   _,ィ    \     l!       /
.    | | /   ノ∨  _  \...ヾ'ー'´ `ヽ、__/   ノ//´",  .,   \_,. ...!     /    /'7
.    | | ゝ、   } /    ヽ.i: `ヾ! ,.,ヾ\ー‐ "',ゝイ' ""/ ./,',  ,  ./!  |!    |!   /  ./
.    l ゝ、 >‐'/       / .i!  il|.: : i|ヽ.ヾ.二;i.(/ ,./' ,、/'/ .,′ ,',′....!l    |., /    /
.    ` ー一'  ̄ {    r-イ ,' ,  .: : :; ' ::.ヾ_ノゝ,′/!,ィォ'、メ' / ,./.i   .ll!    l/   ,../
              ヽ _ノ::::....ノ:.;....: .:',:/.., .::::┼',:i / /' '´ヾ'ノ'i!: /"., .i: i   l!        ,./
       ィ='メ彡'´::::/.:,ヽ、__::,/.::::::'./ _」!-、,' /!ト、   ∧/! /'//|i    .l!    ,.、- '"
.        ノ`'彡'!' ::::::!::::i!´ヾ、`、::...` ¨,、メ〉ィ'´」」/,'/.  .ゝ_...ゝ''//'/ リ   .!l _,、-'"
.       ノ彡'/´i|:: :  :: ,  ヾ` ゙' _メ'iゝ==‐',.' i ヽィ千 !,'./!'/i'./     .`''´
     匕;ノ';;;;;;;!!::.   .::i  .  、 `ヽノ/',!メ  /i !  i::i.!::.'/ ノ' リ
    心ヽ、;;;;;;;;\. .. ....:!:.....::、    ,'/ゞリ  /,'i |  乂!::/               _,,,、 -=''"/
    /.::  \;;;;;;;;;\..::...ヾ、、::::::.... ノ/ `  ,',i.|| !   ヽ::i                   /   _,,.、./
ー-、_メ、::...   `ヽ、;;;;ヾーイ'´`ー--‐'      /' i.|| |   ):i                   '"ニ-─ッ    ,,.
:::.....    ヽ........::::::::,ゝ‐厶          ,'′ベ !  ,.ヘ.:i_,ゝ、=、-、-、___        ./´  _,,./ ,.、=''"´/
.....      ` ー--'  .:i》         __リ,..,-ヘ !メメ.=-!:i‐ー゙`¨`¨`ーヽゞミメー、__   ヽ_‐ニ"‐'"´   ./
::::::::           .::!》  ,...、__,ゝメ≠メヽー`¨¨、 ヽ   .!iヽ.         `ヾ心メ、_.丶    _,..、‐'"
―・          _メー、ィ';;;;;;;;;`ー-―/i    i i   ノ'i !           `ヾミメー.ヽ、-‐"  .,ィ‐┐
:::::::........     ,ゝ'´ヘ;;;;ヽ.;;;;;\;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ ̄`i'ー‐-.| i.!  ノ'!: ;、             `ヾムヘ _ /.::::::::ヽ.
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82珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:43:51 ID:v4kE.Fp.0



     _ 二二二二二ニニ=- 、 __ \     \:.:.:/ /  
 /  ̄      二二> ―――― z _ 二 > 、 「il  \/ 
/        /  ̄ ̄ ̄ ̄二二二二===ー= ゝ| |!、   ヽ   
       /   /  ̄  __ 二二二二三三 jl!j乂   彡》  
      /    /    // 三三二>'   ̄ ̄ `ヾ=ゝ三三ノ二ニ 、: . :.:.:. .    
    /    /   // // / ¨ ___        ` < ̄ ヽ:ヽ\: . :.:.:.:.:.: この燕人・張飛
  /    /   // // // ¨              仏  マ:.\\:.:.:.:.:.:. : .初のお目にかかった時より、
./   /   // // //  /       i      川ハ  l!:. : .ヽ: .:.:.:.:.:.:.:.:.:.   我が主君・やる夫様のために
   /   // / ///  /           | l ヽ   マ川  |!:.:. : . :. : . :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : . : . :.:.:.:.:.::
、,、/    // / //,. '  /          | | | lハ    v州マソ,、,、,、,、,、,、,、,、雄敵のことごとくを 
、 ゙'' 、''、,,''、,,、,/ //   /    /      l | !| | | jム   'v'''"゙"           薙ぎ倒してご覧にいれる所存!
 ゙'、       ゙''/    /    /  /    /j.l!斗キ爪  V  l             
 /゙'' 、     /    /     /   / /  ./// /ィ乏云㍉  .|' ' ' ' ' 、,         ,,、,、,、   '' ""
./ / ゙' 、  /  / /   /   / /  ./// / 乂辷ソ |   | ,、,、,、, ' ヾ " ゙ "バ ゙:.´´:l : . : . : : . : . /
. /  / ゙' / .〃  /    ./   / /  /ム/  '   ´ ̄  j  l'゙  /: . : . :\ . : : ム:.:| : .j : . : .: :.:.:.: ./
. /  /     ///   /   /   / / .乂沙          /  /  ./: . : . : . : .ヽ: . : ..V : .| :.: : . : :.:.:.:/
/  /    〃 /j  ./   〃   ./ / ム     ,       /  /  ./  /  : . : . ', : . : l!: .j :.:.:.: : . :.:./ /
  /  _   j∧ /  //    / 〃 / ノヽ、     マ.)  /  /  /: .:./         |:./:.:.:.:.: : .:/ /
. /  /  /> 、 j/ / __j  /l /| ./.ヘ\  三ニ =- - '/  /  /:.:.:/: . : .    . : ./ :.:.!:.:.:.:.:.:.:./   /
/  ヽ ム  }  }l/=くr l /=≠.j/  \ゝ 、 ォ、ー‐./ ./! /:.__/_____:/_ム――'   ./
      ¨ ‐<ソ  }/ 〃      ヽ⌒∨   fムマヽ.// j /:上=o=====o===o=.ソ__ /
          ` T/ ム-=-- 、 》、 ∨--キ ハ ㍉'三三! /// ̄ ≠―≠  ̄7  /
           〃´ ,'      ヽソ》 l // | l ヽ \ ./ ' /: .  :.:.:.:.:/  /: ./__ /   /
         /   .,     z==≠マノ// l l!ヽ \/: . : . : . : . :.:.:.::/  : ./: ./ヽー――
        /     {   /: . : . : . :.:.:\ 川 .厂7: . : . : . : . : :.:.:, '   : ./: ./ト、 ー――
          /       ! /   : . : . : . :.:.: フ下 : ./: . : . : . : . : . : .   : ./: ./ .|  ー――――
       /     ∧´: .   :.:.:.  : . :./:/ : 乂:.:. : . : . : . : . : . : . : . :/: ./ .j


83珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:44:28 ID:v4kE.Fp.0







 「「 どうか我らを配下にお加えください!! 」」









84珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:45:13 ID:v4kE.Fp.0
       ____
     /      \          ありがとう、だお……
   /  _ノ  ヽ、_  \        うっ、うぅぅうう……あ、ありが、
  /  /⌒)   ⌒゚o  \       ありがとうだおぉおお……!
  |  / /(__人__)      |
  \/ /   ` ⌒´     /


         :::::::::::::/ ̄ ̄∨ ̄ ̄\ ::::::::::::::::
   ::::::::::::::::::::::::::::::|  / ̄ ̄ ̄\ |:::::::::::::::::::::::::  ありがたいお!
    ::::::::::::::::::__|/  _ノ  ヽ、_ \|__::::::::::::::::  二人が力を貸してくれるなら、
   ::::::::::::::/  / ((>)) ((<)) \  \::::::::::::::::必ずや! 民草を安んじ、賊を平らげ、
  :::::::::::::::::|   | o゚  (__人__)  ゚o|   |::::::::::::::::::::::::天下に平穏をもたらすことが
 :::::::::::::::::(⊥_⊥)\___`⌒´__/(⊥_⊥):::::::::::::::::できるに違いないお!!
    ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::




 舞い散る桃の花びらの中、やる夫は声を上げて哭いた。
 悲しみの涙ではない。偽りの涙でもない。
 喜びの涙だ。心から溢れ出る、歓喜の涙だ。

 大いなる力を手に入れた。
 この二人がいれば、どんな困難もこじ開けられる。


 ――やる夫は、本気でそう考えていた。



85珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:45:46 ID:v4kE.Fp.0
                   /:. :. :.i:. ii
                /:. ヽ:.,、-‐‐ェァ‐‐-.、
              i:.,.:<_,、:/ヽ'ヽ'‐:. :. :. :.`ヽ,
            ,イ:. イ:`ヽヽ:. :. :. :. :. :. :. :. :. :.ヽ
               /i:./:i:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :.ヽ:. :. :. :. ヽ
             i:i:..i:i:. :. . :. :. :.:、:. :. :ハ:. :. :. :ヽ:. :.ヽ:. ヽュ
           ,|:.i:.i:i:.i:. i:. :. :ヽ:.ヽ:. .: ヘ:.、ハ:. :.ヽ:. :. ヽ:.:ヘヽ        早速ですが、この臣・張トウカ、
           ノ ヽ:.i:.i:.i:. i:.ヘ:.ヘ:ヽ:ヽ:.ヽ,:斗t-:、:ヘ:ヽ:. :ヽ:.ハ.\       やる夫様にお願いしたき義が
         ,.ィ´:.::/.、: |:. .:孑チ了`''ヽ',.'´:.i ヽヽハ:.ハ:.ヽ:. ハ:ハ: :.ヽ      ございます!!
.     / : : : : / . ヽ|:. :.:i ,ィチ示 ヽヘ f示ハヽVi:. ハV:.i:.:ハリ:. :. :ヽ
.  , イ: : : : : : :/ソ彡.|:.: .:i" V';;:リ    V';;:リ .ハ:.i.:ハV:ハ:.:.i、: : : : :.ヽ,
. 彡:.:: : : : : :, '  ./:.彡i :.:ハ `¨´     `¨´ 斥:i V| ヽ ヽ V:.、\: : :`ヽ
  彡: : : : : ,.'   ./:. :. :|:. :.i ヘ.     '    /.i:. i"iリ       ヽヽ\\:
  /:/: , '   /:. :. :. |:. :.i   ヽ   ` ̄  .イ ゙i:. | 、          ゞ:ヽ:\
  /ノ:/ .   /: : : ,.:':.|:. :.i    |ェ>  .イ.|--、 !:.:|   >,
  ソ     /:. :. :./  |:. :.i   f‐‐---、::::f'´  | i:. |/ |
        / :. :. : | >|:. :.i___.ノ     V:i  ,、ノァi:.:|   |
      ,.:':. :. :. :.ノ|   |:. :.ト 、`_¨''‐、  ノ .i   | .!:リ / `ヽ、
    / :. :. : /.イ\..i:. リ    `¨ヽ/  ./   i iリ/      >.、
.  /:. :. :. :/イ    `i:/、_     | /   i  i::ヘ        ` 、
  :. :. :. :.//     '  i:`::¨:7 _レ´     ヽ ヽ:::i            ヽ
  :. :. //          .|::::::::::| f      ,.:':i i::::|    i       iヽ
  :./ /           |::::::::::| |    /::::i i:::::|   .i     / / ヽ
.    |           |::::::::::| |  ,....'::::::::::i  i:::::|    i ',   / / ./
.     |__     ヽ  i    |::::::::::| |-‐':::::::::::::::::i .i:::::|     i i  / / ./
    /___`¨'‐- 、,ヽ. i    |::::::::::| |::::::::::::::::::::::::i i:::::|      iリ / / ./
   L__ ``'‐- 、,.``'ゝ   |::::::::::| |::::::::::::::::::::::::i i:::::|     |. / / ./


86珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:46:08 ID:v4kE.Fp.0

       ,, -‐‐‐‐‐‐‐-- 、
     /          \
   /    ──   ─‐ \
  /        ( ● )   (●)  ';      なんだお?
 /'         /    \   ';
/             (   人  )   i
|             `'''''゙´  `'゙´   !
'、                     /
 \                 <
 / ゙゙̄'''‐‐‐-----        \


87珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:46:29 ID:v4kE.Fp.0


       /:. :. /:. :. :.:i:./:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. ヽヽ.ヽ
.     /:. :./:. :. :. :. :.i/:. :. :. :.:i:. :. i:. :. :. :. :. '、:. :. :. :. :. :. :.'、:. :. :. :.ヽハ ヽ
    /:. :./:./:. :. :. :. |:.:i:. :. :i:.:iヽ:. ヽ:.、:. :. :. :ヽ:. :. :. :. :. :. :.:ヽ:. :. :. :ハ:ハ  ヽ
    ,':. :/:. :i:. :. :. _:. :|:.i:. :.‐‐--.、,:.:ヘヽ:. :. :. :ハヽ:. :. :. :. :. :i:.:ハ:. :. :. :.iヽ:i  ヽ   ぜひ、某の兄上に
   ,':. /:. :.i:. :./,-、ヽ:i:. :. :. |. ,ィ=≧ト.、ヽ:.:.:.:,ィ≦了:. :. :. :.iヽヘ:. :. :. :i. ヽ      なっていただきたいのです!
..  ,':./:. :. :.:/イ  ノi:.i:. :. :i イ|r';;;;;::i       fr';;;:|.:r、:. :. :. iヽ .i:. :. :. :|
   i:.i:. :. :/'   /  N:. :. :.リ 乂;少       乂ソ V:.ヘ:. :. :| i \:. :. :.|       これからは我ら、乱世を駆ける身の上、
.  :.i:. /.//   ヽ  |:. :. :ハ       、      i:. :.:N:. :| ヽ  ヽ:. :|       散り散りになることもございましょう!
   /イ / ノ   ./ ̄|:. :. :.ト           /:. :. |.ヽリ.ゝヽ ヽヽリ
   ' ´ ‐' ´イ .//  |:. :. :.iヽ      ` `   /.|:. :. |\ヽヽト.ヽ、ヽ-\     しかし、義兄弟になれば、我らは必ず
  ‐' / //iゝ、   |:. :. :.|. \      ,.ィ   .|:. :. |  ヽ、   ヽ `ヽ `、\   『劉』の旗へと戻ること叶うはず!
.  ..,、イ:." ̄:. :.:ヘ . `'‐|:. :. :.|'‐‐-、` 、__ イ/ヽ.   i:. :. | _ノ  ヽ ヽ  \ \
    V:. :. :. :. :. :. .ヘ.  |:. :. :.|-、  |‐‐‐‐‐|   |   i:. :. |'´ /    `ゝ、,_ ヽ、,
   ,ヽ-‐‐‐‐---、ヘ.. |:. :. :.| i  |:::::::::::::|  {   |:. :. |./           `‐‐


88珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:47:13 ID:v4kE.Fp.0

         __ _  r.
             '=‐-``-┴i____
         '´-‐-、 `ヽ‐´_ノー’
             r/' ̄ヽ
             {´;;;;;;;;;;;;;;|
             |ィ===:!
             |     !
             |      !
             ! ,    !
              !,'    !
               ! ∧  {
                ! /   ,'
            ! '    ,
            ,'    ,'
           ,'    !  _... -―‐- .
              ,      ! , ' '´゚     `ヽー==ニニ==‐'
             ,      ,//, ,'  , i!ハ  ヽ\
            ,      ,'イ ,',ィトi、,'! i゛"!i   ヽ、',         はいはいはい!
             ,     ,' _i__リィ=ォ,ヘ、! ィ‐、i  i゙ヽ',        あたしも賛成! 大・賛・成!!
          ,     .,'/ ハ i゙{:::ソ` ヾ,ィ=、.メ. ノ .j i
         ,    /,' ,' ∧!"  ,  〈:::ソ)′/ !r'′       相手が天下の大袋・やる夫と
         ノ    /,',: i ハ  r‐- 、  `,,ノメ、' i {         天下に誇る豪傑・トウカなら、
         !i  ノ:,',:! i |ー、 ヽ _.ソーァイ / ,.イ  !         あたしとしては喜んで兄弟になる!
        ハ! ´. /ヘ! l i!;;;;;ヽ -ァ:</ /ノ/ノ ノ
        ! l! ,./' ヽ lト、;;〃;;;;;;/イ' /彡'/./
          ! i〃/===ゞ!ゞ/=チ' / ! /ヽ.ノ'´
        レ/〃;;;;;;;;;;;〃ヾ、=<o´.{ .l,' !  `ヽ.
        !,'〃;;;;;;;;;;;/';;;;;;;;ヽ;〃、 l :! !/ //


89珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:47:38 ID:v4kE.Fp.0

 ノ\_ L
  や   (
  る  r ̄ ̄ ̄ ̄\
  夫  /        \
  で  {  `\    / ヽ
  い  〉 ,‐-‐、`    ._ _ \
か い / r:oヽ`    /.:oヾ丶\
お の  { {o:::::::}     {:::::0 }  ヽ
     | ヾ:::ソ     ヾ:::ソ /   i
!?  ヽ::⌒/     ,ヘ  `i    | r--ッ
, -tヽ/´::::::ヘ__/  `、_ノ   / }  >
.      J    \  /    / /_ゝ
            `-´    /


90珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:48:01 ID:v4kE.Fp.0
              , -<´::::ヽ;:::::}
            /´`ヽ;:::ヽ;:::::::)‐'-、  _
            ./  .:::::r- ,,_,rv゙   `Y´ j‐- 、
           / .:::::r、!   j  ____,,,,,,,,_/____ノヽ
           ./ :<´`ヽ、 .,ィ'´ ヽ::: ヽ:: ヽ `ヽ:::\        いいも悪いも……
          /  .::::;>_  ,ィ'´::! :|  ヽ:  \:\: ヽ::ヽ
        ./  .::::::/::::|´ {: ::! :|:   \:: ヽ: ヽ ヽ::ヽ
         ./  .:::::/:;イ::{  '; :| ト、:ヽ  ヽ:: ';: ';  ',、::'.,
       /  .:::::/:/ | ::',  ';:::!,x|''ヾ;:''\  ','''ヽ ::::',  ',.';:::',
       ,'  .:::/:/  !::;;:',  ';:| ,xfホ ヾ、ヽ,xiホ'';:';::::|::';::} ';:::}
       ,'  .:::/:/  /´ `',  '{ヘt;:;リ    {t;リ !:}:::|};ハ:! ';:|
      ,' .::::::/:/  / i´`i',  ', ゙´,,,    ,   ,,, j;ハ::ト、 }j  }j
      / .:::::/:/  /  j  .|:';:::::',、    。  /:::}ソ \. /'
      /:::::::::/:/ ノ  /从ハハ;:::::',ヽ ,.  ,.ィ j:::::::j \   \
    ./:::::::::/:// / j::   |:::}';::::}゙V ` ´ ',j j::::::/  \  \
   /::::::;;r‐'7´  / /::    |:::|.}::::!´`ヾ'´`ヾ!:::/、    `ヽ ヾヽ、
   /::< ;ノ  ,/ /::    ,ノ'´ |:::j、,,_ノ   !:/イ      `ヽヾ´
  ,'::::::::::Y ,イ´j_,ノ::ヽ /   j:;/ / \  |リ ヽ       `



                  ,. ...,、...-===-  _  、、
                  / ⌒´         \ ’。ヽ.、    
               ./             .、  ゚. ’.        
              .〃  /   ./  i  へ      ’  '.  ゚。
             //  /    {   lヽ ヾヽ、 \ '  i、 i      こんなコト頼める人なんて、
.            / i  /  / !ハ  ト、\乂!ヾ ∧}  !i  .|      天下広しと言えども、
            ' j  ;  i.乂ハ ヾヘ才云心ヘ }ー  }l ! .l      やる夫しかいないわよ
             {.  {.  ヘ んハ\ヽ 弋j孑'"  .}  /.ト、 {!
           ゚.  ゚.从ヘ弋,タ)   /////// .j' / } ノ !
             }   ’。 \//ヽ   __,    l/  j'  {
              i.   ゚.  ゝ  く     !   人. ハ∧ {
.             j.  !  '.人    ヽ-- ′  ハ  .ハ/} ヽ
           {.  iヘ i  ≫。.   ...ィ //  ノ  Уリ }- 、
            ..乂  '. ヽ!  }.::::!!::`千ー、 。゚ 。゚ .从/ { ′ j
                 ヽ゚. '.. }乂.../__, . 。゚ 〃  乂j ..、_, /⌒ヽ


91珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:48:29 ID:v4kE.Fp.0
              ________
          /             \
         /               \
       ´ ̄`    ´ ̄`              \       二人とも……!
      /                         \     本当に、
     /,-‐-ヽ   /-―-、 ヽ            ヽ     本当にありがとうなんだお!!
     とつ 丿   ゝ   oとう'             |
     | 。/  人  ヽ   .; O                |
     |O ゝノ  ゝ _ノ    ゚。                  |
     \  `´ ̄` ´     U            /
      \                      /
.         ヽ _____  イ          く
          7                 ヽ




 こうして、三人は吉日を選び、
 その日に再び集うことを誓い、一度解散した。


92珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:48:45 ID:v4kE.Fp.0

                    ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
                    ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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93珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:49:04 ID:v4kE.Fp.0


 吉日。
【幽州、琢郡、琢県 桃園にて】

                   /:. :. :.i:. ii
                /:. ヽ:.,、-‐‐ェァ‐‐-.、
              i:.,.:<_,、:/ヽ'ヽ'‐:. :. :. :.`ヽ,
            ,イ:. イ:`ヽヽ:. :. :. :. :. :. :. :. :. :.ヽ
               /i:./:i:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :.ヽ:. :. :. :. ヽ
             i:i:..i:i:. :. . :. :. :.:、:. :. :ハ:. :. :. :ヽ:. :.ヽ:. ヽュ
           ,|:.i:.i:i:.i:. i:. :. :ヽ:.ヽ:. .: ヘ:.、ハ:. :.ヽ:. :. ヽ:.:ヘヽ         我ら三人! 生まれたる日は違えども!
           ノ ヽ:.i:.i:.i:. i:.ヘ:.ヘ:ヽ:ヽ:.ヽ,:斗t-:、:ヘ:ヽ:. :ヽ:.ハ.\        兄弟の契りを結びしからには!
         ,.ィ´:.::/.、: |:. .:孑チ了`''ヽ',.'´:.i ヽヽハ:.ハ:.ヽ:. ハ:ハ: :.ヽ       心を同じくして助け合い!
.     / : : : : / . ヽ|:. :.:i ,ィチ示 ヽヘ f示ハヽVi:. ハV:.i:.:ハリ:. :. :ヽ      困窮に苦しむ人々を救わん!
.  , イ: : : : : : :/ソ彡.|:.: .:i" V';;:リ    V';;:リ .ハ:.i.:ハV:ハ:.:.i、: : : : :.ヽ,
. 彡:.:: : : : : :, '  ./:.彡i :.:ハ `¨´     `¨´ 斥:i V| ヽ ヽ V:.、\: : :`ヽ
  彡: : : : : ,.'   ./:. :. :|:. :.i ヘ.     '    /.i:. i"iリ       ヽヽ\\:
  /:/: , '   /:. :. :. |:. :.i   ヽ   ` ̄  .イ ゙i:. | 、          ゞ:ヽ:\
  /ノ:/ .   /: : : ,.:':.|:. :.i    |ェ>  .イ.|--、 !:.:|   >,
  ソ     /:. :. :./  |:. :.i   f‐‐---、::::f'´  | i:. |/ |
        / :. :. : | >|:. :.i___.ノ     V:i  ,、ノァi:.:|   |
      ,.:':. :. :. :.ノ|   |:. :.ト 、`_¨''‐、  ノ .i   | .!:リ / `ヽ、
    / :. :. : /.イ\..i:. リ    `¨ヽ/  ./   i iリ/      >.、
.  /:. :. :. :/イ    `i:/、_     | /   i  i::ヘ        ` 、
  :. :. :. :.//     '  i:`::¨:7 _レ´     ヽ ヽ:::i            ヽ
  :. :. //          .|::::::::::| f      ,.:':i i::::|    i       iヽ
  :./ /           |::::::::::| |    /::::i i:::::|   .i     / / ヽ
.    |           |::::::::::| |  ,....'::::::::::i  i:::::|    i ',   / / ./
.     |__     ヽ  i    |::::::::::| |-‐':::::::::::::::::i .i:::::|     i i  / / ./
    /___`¨'‐- 、,ヽ. i    |::::::::::| |::::::::::::::::::::::::i i:::::|      iリ / / ./
   L__ ``'‐- 、,.``'ゝ   |::::::::::| |::::::::::::::::::::::::i i:::::|     |. / / ./
.   |  `¨`''‐-、,`¨ヲV   i::::::::::| |:::::::::::::::::::::::::i i:::::|    K. / ./  i


94珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:49:41 ID:v4kE.Fp.0
               _  .ィ _,
              入ヘ:i:i:リ:i:i:(__,ノ
              __ ><ノ:i/:i:i/  ∠ィ
          ァ‐'´、_メ、_ノ:i:i〕:i:i:`ヽー=′   ____ _  _     )
         厂 」‐┘  )J:i:i:i:iム:i:ノ     > ´    ヘム\ヘ:_:_ヽ.__/′
       / 、ノ    〈:i:i:i:/_    //  i  _i、ト__,ヽ、ヽ\:| ̄
      以Υ        ̄ /: : :.`ヽγ 〃  |! i、,z=ミヽ! Ⅵハ と_      ー=ミ
      ヽy ¬、     /: i_|: : : : v  i |  l、!///    "^,,ト\「         }゙.  上は国家に、
       \/ L    . ゜: : : :〕: : : : :∨ !/i!. ├ヽ /`ー‐┐Ⅴ:| `        / .ノ  下は民を安んずることを誓うわ!
          У ∟、/: : : :/ ヽ: : : : :V ヽ!. |   {      ハ\_____//
           ⌒∟/: : :/_   ム: : : : V ヘ \_丶 ___/ イ、:{\____/
             _ノヾ=∨`′`¨´ ∧: : : :.\∧.  \|_   _/┐:ヽ / ̄`ヽ    /
           〈`(_)_」ヽ--~ー' ヘ: : : : : :\\  \{三三∟:// ̄\ ゙ー=彡′
              ゝ、 ,ノ    __,ィ  \: : : : : :ヽ:.\____彡くゝヽ.    ̄
              ^ ,ィ_ノ: :/   ∨ヽ: : : : :リ:γ:´:ん、〉\}/: : : : :!
              /: : : : :∠     ヽ: : : : : :{: : : : : : :.: : :ヽ: : : ノ
               ): : : : : ;人_,     \: : : : }: : : : : : |: : : : :}: : : :ヽ.___
            く: : : : : /: : : 廴ト---、_,、_\ー=':、\:_:_:.!:_ノ: : :ト、: : : : : :\
               }: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ^<: ヽ: : : }: : : : :.|/,\____ヽ
                 i: : : : :゛: : : : :、: : : : : : : : : : : : : \: : :ノ: : : : : |/////,}¬、`
               . : : : : :ヽ: : : : \: : : : : :\: : : : :く: : :): : : /////r<: : :\_,ィ
             ヽ: : : : : :\: : : : >: :_: : : :>: : : :了: ̄ ̄ ̄ハ-―。、: ト、/ ̄
                、: : : : : :\: : : : : : :二ニ=‐: : : : :>--、/: :i ‐-ヽム
                    \: : : : : :>: : : : : : : : : : : :/ニニニニニニ `\__ノ: :ヽ
                     \: : : : : : : : : : : : :>≦ニニニニニニニニニニニ\ニ\:j_
                   ` <__>''´.ニニニ/ニニニニニニニニニニニニヽニニニヽ
                         ⊂ニニニ/=ニニ/ニニニニニニニニニニニニニニ!ニニニニゝ、ニア
                           `寸/≧、ニニ{/ ̄ ̄\ニニニニニニハ⌒ヽニニニハニ(ニj
                            `´  `¨¨ \    \ニニニノ ゚   ヽニノ v
                                   丶       ̄   ゜.       ゜


95珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:50:12 ID:v4kE.Fp.0
             <´`ヽ
            ゝニイ、
              ∨ヽ
                 ∨ヽ          ___
                ∨"\     _,、/_/〇ゝ_\
                 ∨/>、ィ-ニイ/ ⌒   ⌒ ヽ.        同年・同月・同日に生まれるを得ざるも!
                 _>//´ヽ/ (●)  (●) ヽ-、      同年・同月・同日に死することを願うお!!
               _/X_"_/ ̄|   (__人__)   |:::::ヽr、ィ‐、
               ト"´_/::::::::イ::::::\   |r┬|   ノ,:::::::::::::::::::::ゝ_
               イ─--::、:::::::::::::\ー::.__ー' _rイ/::::::::::::::/´ `ヽ.
              /     _>`ヽ.:::::::ヽ::、::: ̄::::::/:::::::::::::::/      ∧._
              _/,ニ   ={ \:::`゙=、_::::`ー::´::::::::::::::::::::/  `ーァ- イ `:.、
            /´      l|   \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::イ     |f       ヽ.
           l     __,..ィ ヤ    \::::::::::::::::,::::ニ‐イ´     / |      、  l.
            ,',ィ   イ´    、ト、      ̄ヽ,.ィ彡ヾヽ      ,イ l      ,'  l
           ,イ´´ ̄  ゙ヽ.   _,×.\__    _ヾヽ`'__ィ_〉- ---、"/ /_ゝ、 _   |,.   ト.
         ,イ      ゙l `l=ミ、トゝ`ヽイ´ ̄´ ゙ヾ彳"´∧ ーイ´ノク/::`ゝェィ´ ̄   l、゙.
        〈 ヤ、   r'´ ̄´`、::::::∨ 、 ゙ト、     |ヽ.   〉/ ,  イ{:::::::::〉´ ̄¨`ヽ.  l. :.
         メ、 ゝ. /     イ´`=ヽ、ト  }   `ー┼‐ヤ_/ヽ_,.f´ ̄二゙ト.    ∧__ノ,_ノ
           ゝ.`:|     | `─-{ j  ヤ:     |   ヽ  ∧ヤ ̄´_ |:l       ノ_/
                `|ヽ    v| ー -イ"`='`─-rf"ニ≧n>=、"`{二 ̄ j ノ__,、_ノ"´
             |:::`ー‐二ゝニニフ`ー─-=_||三_,j|___/‐ィゝ-二ノ<_:::::::::|
             |:::::_,.ィ'"´ィ' ̄`ー、_  ̄、ー ̄=ー= ´ _,´イ _,.ィ"´⌒゙ヽ、:::〉
             j/´ /       ヽ、_ `ゝー---‐=´   ,_ィ´       ヾヽ.
             / ,イ         ノ `ヽェ、__,..ィ.-イ ̄`         ヽ.
              ∧ィ'         イ´   ":゙:、      /' ヤ       ゝ-、__  ヤ゙:.
           ル'        f"      /  ゙`    "  _ヤ        〉"`ー` ト、
          /´   、     j  ー-ニィ'ゝァ__,..ィ"`ゝ、_z、_ヽ.        /     l
            |     {  `ト,ィ'    __,.ィ"´:::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヾ、≦ニニ  イ      j
               `   ゙ ̄`¨¨´                   `


96珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:50:28 ID:v4kE.Fp.0


「「「 かんぱ~い!!! 」」」


                      _,_.-、,-‐、
                    ,ノ     `^"!_._
                  ,-'i^""''{     、ト-.,_`^┐
                  }./.   `ー,  〉`´  `'、_}
                  |::::..    `‐'´      |
                  |::::::             |、
  かんぱいだお!,      |::::::             |_)
         ____       |::::::             |_.)
       /⌒  ⌒\  . |::::::             |_)
      /( >)  (<)\  |:::::::             .|_)
    /::::::⌒(__人__)⌒::::: \|:::,.--―¬''''''¬‐-..,,,_ |/
    |    /| | | | |      |'´::::..._,,...-----....,,,,_ ヽ{
    \  (、`ー―'´,    /.}‐'""´-‐‐¬‐‐‐--..,`ヽ{
    /    ̄ ̄ ̄      ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ
                   >ーーー-------‐''"´


97珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:51:35 ID:v4kE.Fp.0


                    ,ゝ-'´ ̄ ̄` ヽ.、ー-、
                    , ′ ,      `ヽ`゙ヾ.、
                   / / / /  ハハ   ヽ\ ヾ.、
                   i ,'  ,' / /./゙゙"ヘ.i  i `゙、ヽ ))
                   j i  ,' _,'ィ,」_{    }_i! i.l i.i 〉,'′
 お兄さま、かんぱい♪    :i l {_i Ⅵニ!メ`  ´_!ナ‐リ!. |l!/ ′
                  !! l i l代:ソ`   代ソテ‐! ノl!,′
                  ノ,! {! ト.!ヾ/// , //¨´ノ'ノ'i ノ{
                ー=' | ! iト、  、  ,  ノ'!'イノ! i
                  .乂.! |!`iヽ   ̄ . イ( { | |丿
                    _ / ..ヽ!.|i! .ュ`´!、 ! / ; l イ’
                  / ヽ////...ノ人 / ∧∧/≧⌒r; '、   
              /  ∨// /,>'´: : : 只: : :`i/.、イ }   



                __
               /  `ヽ
             -‐ '´ ̄`ヽ、 \      かんぱいでしゅ~
         。   /       \ 丶     ひゃ、ひゃるおしゃま~!
       o    ////リ从リノ))ハ ヽ,  i
.        ゚  ,〃 {_{ノ    `ヽリ| l |  l
         /レ!小l三    三 从, |/´`ヽ
      彡ソ'´ |l/// 、_,、_, /// |ノ从ミヽ
        /⌒ヽ__|ヘ   ゝ._)   j /⌒i !  ミゞ
      \ /:::::| l>,、 __, イァ/  /│
.        /:::::/| / ヽヽソ イ彡ヘ、__/  |
       `ヽ< レ  |l| ノ |l|    ゝ |

                       劉 「ちょ、もうトウカ酔っぱらったのかお?! こいつ本当に張飛なのかお!?」
                       関 「お酒に弱い張飛…… 酒乱待ったなひね…… ヒック」
                       劉 「ちょ、アチャ子! 脱ぐなお! ここ外! お外なの!!」
                       関 「ウィック…… あによぉ、いつもぬげぬげ言ってるくせに~ぃ!!」





98珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:52:17 ID:v4kE.Fp.0

●補足【桃園結義】

          .   -===
      ./r.―┐  |三|
     ./ @⌒┘  j三j__
    | /」  > ¨       `          三国志とは切っても切り離せない、桃園結義でした。
    l    /             \       この桃園の誓い、主人公が曹操や孫家の物語でも、
    |三 7   /   \  \    ヽ      必ずと断言してよいほど出てくるエピソードです
        .′/ /( \  \   \
      , / /⌒\  、              三国志をこのスレで初めて見たという方がいるかどうかは
      /    ,斧斗   三ニ=彡          わかりませんが、少しでも心をポカポカにしていただけたら
      ,Y「1: V/り    斧斗    _   |    嬉しいです。
     f {.l :|{__)- r― V/り /Y7./   |
   八.:l j l. 八u.   `  ー=' ¨/ /// /  |    私としては、この解説は入れるべきか否か迷ったのですが、
      `j  ..ノヽ  ` ‐ _ ノ ./   ,: ./  八   やはり入れざるを得ないな、と判断したので入れました。
     )\   ,仏>―=≦ /  .,:  ( /
    ./   ∨ /..く_ (_ ソ)八  人⌒く       蜀派、それも演義至上主義の方はご覧にならない方がいいかと
    /    Ⅶ..../ /|    /:Y   ........_      思われます。
   ./\    \′ |/   /::/   ∧......._
  /.........\__//|     /く   /.∧......}


99珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:53:28 ID:v4kE.Fp.0


        _ .  -=ミ
      ,ィ三/     \
     ./@    、             かなりド派手な前置きをしたので、薄々と感じている方も
      l三/ ./(   \_          いるかもしれません。
         /( `= _ 彡
      ! f.:j   f.:j-∨  ,j       実は、この桃園結義。 「 劉備を長兄、関羽を次兄、張飛を弟とし、
     / ⌒\ __ノ⌒Yノ(        死ぬときには同じ日に死のう。ズッ友だよ 」という、
    /′⌒\,  ‐  }..|⌒       ..JK的なノリの微笑ましいエピソードなのですが……
     ヽ    {    ∨..,|
      \  _>== イ../.|
      く _ノ_〕_Y〕.}
     /   /⌒   )..:.
    /       _ノ.........j




        …=ミ、
    /          \           正史には載っていません。先主伝にも、関張馬黄趙伝にも。
  /  ./( (、                桃園で誓い合ったどころか、義兄弟の契りなんてものは結んでいません。
  ,   /  ` u.ミ三 _ ノ
    /━   ━ Y    .i         要するにフィクションです。嘘ぽっぽです。
. 八 乂_u.     .j   / :八        ..どうして羅貫中がこのようなエピソードを創作したのかと言えば……
    、{__≦三ヒ ⌒ヽ′        ...蜀書関羽伝には 「劉備は関羽・張飛に兄弟のような恩愛をかけた」
  く/......,../ ∧ .}......乂 人         ...という記述があるのです。これを過剰装飾して義兄弟としたのでしょう。
  {/......// .l/ /........}...∨ ヽ


100珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:55:17 ID:v4kE.Fp.0


  ,. ≦ ヽ
.//7/>┴ ―=ミ
:V@./         \       ですので、史実準拠で考えれば、「やる夫とアチャ子、トウカは本当の兄妹のように
: Y   八 ヽ  _  .       仲睦まじかった だけ 」 と考えるべきなのです。
 |  /__≦=ニミx、       
   l {. ∪   ∪Y 八     え? 中国には実際に 「桃園結義」 の舞台となった場所がある、ですって?
 八人.乂'''_r , __''ノノ;       またまたぁ、実在しない関羽の部下、周倉さんのお墓だってあるんですよ?
    ⌒`Y/:n/∧n⌒   
      .ノィ乂ア/乂ア



                 , イ⌒ヽ   _
             /_」==</      正史には桃園の誓いはありません。このことは、間違いないです。
   \      / |......./,    .}        関羽も張飛も重臣として重用はされていますが十中八九、
 キャッ`    /¨¨.|=-  _-=∧___   劉備の義兄弟ではありません。
 ――  -=ミ/........ | _ -=¨........∧_} _ノ
 _ /     ヽ_≦ ¨............../....|       しかし、このスレでは義兄弟のストーリーは取り入れています。
.r|_}.j_ /⌒_ ノ  ヽ................._./      なぜなら、劉・関・張が義兄弟じゃない 「物語の三国志」 なんて、
  {.......ヽ       /...- = ¨         もはや 「物語の三国志」 足りえないからです。
  乂_.. く  __./..,:
      ¨¨ _/\/  ぽ           皆さまにおかれましては、どうかご容赦のほどをよろしくお願いします……
        Y>,_/      て        
         ⌒         っ


101珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:55:34 ID:v4kE.Fp.0



西暦184年、中平初年。
【幽州琢郡琢県】


 桃園の結義により、やる夫を長男、アチャ子を次男、トウカを三男とする義兄弟が誕生した。
 この日を記念して、三兄妹はそれぞれが得意とする得物をしつらえた。



102珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:55:57 ID:v4kE.Fp.0

                シユウイッツイ ノ ケン
 やる夫は二本の宝剣、〝雌雄一対の剣〟を。

     ./
     / ',
     ,'  ',
    ,'   ' 、     ,-~'i
   i'     i'    i /ヽ,
   i     i'     `ヽ;;;;;;'、
.    ',    ',      ヽ;;;;;'i
    ',    ',         Y;;;;'、__.,      
     ',     ',         i::::;,-、/ i     ..
      ',     ',       ノ ( '''',;) X'i     .
      ',     ',     ヽX\ | X',     .
       ',    ',      ヽX.丶!X ,',    ...
       ',   ,   ',       .丶 X' XX',    .
        ',  ';;,,  ',      ヽ.XXXX',   ,.
         ',  ';;',  ',       '、XXXX',   .
          ',  ';;;;', 丶、     '、XXXX',  ...
        ',  ';, _ヽ::::/      '、XXXX',  ..
          i ,_ヾソ/:::i        .'、XXXX',
.         ' ‐ - 、;;;;;;;',       iXXXXX',
           ヾ;;;;;;',         lXXXXX',
            ヾ;;;;';,        lXXXXX,
             ヽ;;''`y    ,l XXXX,'
                  Y:::ソ    ヽXXX ,'
                  '''       ∨XX,'
                      ∨∨
                            ∨


103珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:56:17 ID:v4kE.Fp.0

                                レイエンキョ
 アチャ子は重さ八二斤(約82kg)の青竜偃月刀、〝冷艶鋸〟を。

                                                     ,ィアハ
                                                     ハスタ'´
                                                   ,.イア'´
                                                 ,.イア'´
                                               ,.イア'´
                                             ,.イア'´
                                           ,.イア'´
                                         ,.イア'´
                                       ,.イア'´
                                     ,.イア'´
                                   ,.イア'´
                                 ,.イア'´
                               ,.イア'´
                             ,.イア'´
                           ,.イア'´
                         ,.イア'´
                       ,.イア'´
                     ,.イア'´
                   ,.イア'´
                 ,.イア'´
               ,.セァ夂_
            __,クトウル'"´
            クフング´
         _, イムル'´
       __`アイア
     _ヌルイエア´
   _,イアァア´ ̄
   ̄ ̄´´


104珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:56:35 ID:v4kE.Fp.0
                                               ,ダボウ
 トウカは一丈八尺(約4、40m。一説には6m以上)にも及ぶ驚異の長矛、〝蛇矛〟を。

     ∧
.     ,  ,
     ,__,
    , .! ,
     l .l  l
.    l .||  l
    l=lll=l
     ! l|! l
     〉 llll 〈
.    l―∧―!
.    !/\//!
.    !///!'//l
   l'///!゙//l
   l'///!゙//l
    l'///l///!
    l'///l///!
    l'///l///!
    !'///!'//,l
    !'///!゙//,l
.   l'///,!///l
.   !゙///l'///l
.   !゙///l'///!
.  .l////!'///!
.   .l////l'///,!
   !////!'///,!
.  l///ll\//!
.   l/  lll  \!
.   lム .llll   ィl
.   l マムlllll,ィムア!
.   l  マムア  !
.   ! ,ィlアマム.  !
.   !ィlアlllllll マム、l
  lア_,┴┴,_マム!
  l.  l二 二l   !
 _ \ .l  .l. / _
. | lヽ--'    '-- ' i |
. ゙‐´  ̄`l_l´ ̄ `‐'
.       l彡l
.       l彡l
    ム___厶
     /_\
     _.> .<._
    ーi -i一
      |ノ|
      |ノ|
      |ノ|
      |ノ|
      |ノ|
      |ノ|
      |ノ|
      |ノ|
      |ノ|
      |ノ|
      |ノ|
      |ノ|
      |ノ|
      |ノ|
      |ノ|
      |ノ|

          注:これは蛇矛です。某獣殿が愛用していた聖遺物とは関係がありません。いいね?


105珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:56:51 ID:v4kE.Fp.0

  義勇兵の募集      /  ̄ ̄ \
  かけてみたけど    /ノ  ヽ__   \
  これはちょっと .. /(―)  (― )   \
  少なくないかお  |.  (_人_)   u |
                  \   `⌒ ´     ,/
              /         ヽ
             ./ l   ,/  /   i
             (_)   (__ ノ     l
             /  /   ___ ,ノ
             !、___!、_____つ


 集まった兵の数は資料によってまちまちだが、だいたい一〇〇前後である。(主に演義より)
 正史において、兵数は記されていない。


106珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:57:08 ID:v4kE.Fp.0


 ただ、義勇兵とは原則的に職のないニートの最終就職口であるため、
 よく集まっても五〇〇がいいところだろう。

 幽州がド辺境であることを考えれば、この募兵は大成功の部類に入る。


                  _ ____
               .* ´       `ヽ__
                 / /        ミ   \
           / //    :i    、 \  ヽ     なに言ってんの
              / / /    厶i|     ヽ  ヽ  ゚.    百人近く集まってくれたんだから
            〃 / /  i:  |  Ⅵ:.  i     i:.  :    御の字じゃない
           / ′′イ   |! i|  Ⅵ_|、_ i : |::、  !
.         | ゜〈 ノ∧ イ 丁!`   Ⅵ,⊥\ | . !ミ:. :
        八{ ∧ 1:::ヘ  Ⅵテ芍、  /'ちu仍' . |气: i
          \|i:::::::ト\《 弋zj     ゝ-'ノイ |た}v !
            |l:::::::|i  ト ,, ̄ '      | 〈,イ::: i{.
            | :::ハ::|l  圦       , 厂| i|::、::::人、
             ′:! Ⅶ┌┴ゝ  `   /: : | l|\く  \
              { :i `|i∧: : : : : ≧ュ<, : : :| l|: :/.::〉


107珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:57:19 ID:v4kE.Fp.0

      rfニ、ヽ
      l。 。 f9i
      t≦_ノゝ、            ,,....,,,,__        ,rrテ≡==-、
      `ブ´,,:: -- ::、       ,r''"''''''ヽ:::`ヽ.     (〃彡三ミミ::`ヽ   あー、ダルい
      ,rニュf::r-‐t::::::::ヽ     f´,,..、 r"::::::::::i      /"~´   i三ミ::::i,       ナラ、オマエ、サイゼンレツ ナ!!
     /,,, Y.. -‐ ヾ::::::::l      ノ゙ f・=  7:::::::::::l.    f:、 ‐-:、 (ミミ:::::::l
      ム゚゙゙' く、'゚`  ゙'"):::l    ヽ''    ゙'⌒リ:ノ    ノ゚ヲ ''・=  リ::r-、リ
     l=,,;;:. l=、  ..::" ,)ヽ、   j⌒    ト'"fノ     l (-、ヽ'"   ゙'´ノ),)    とりあえずヨロw
    /`ゝ-''^ヽ''"  ,/: : : :\  ヽ、: : : '" ノ^i,     lィー-、    ノ-イ 
    /rf´ i′  ,f^ヽノ:,. - - 、 ヽ,,. -テ) ,/  `ヽ、   t_゙゙   _,,.. :: "  l、
   ゙'゙  l   l: : j :f´: : : : : ヽ,/   '''"´  ,,.: -  ヽ    `ユ゙"    ,ノ::ゝ、
      !   /: :ノ l: : : : : : : ノ,      ,:'"   ゙ヽ i,.r‐(´::::〉   ,.ィ":::::/::::::
      /-‐-/: :/: l: : : : : : ,/ /     /      ,f´:::,::ヽfト--テ:::::::::ノ:::::::::
. _,,..::-,テ   /`7: :(: : : : : /ヽ/     〃       リ:::,'::::::ゝ!r7/ー一'":::::::::::::   腹減ったんだけど、飯の配給マダー?
`_,:ィ''"  _,r''" f: : :ト---ヲ /      fノ       /::/::::::://://::::::::::::::::::::::::::::         テメエ ノ クソ デモ クッテロ ハゲ!!
-‐-‐'''フ"  ,.ノ,:::::」、,:r'"  ,i     /       /::/::::::://://::::::::::::::::::::::::::::::
、..、く´_,,∠"ィ''"´ /   ,>     /\、   ,ノ:::/::::::://://::::::::::::::::::::::::::::::::
´  ,ヘr:、-、=---/    ,:イ    ,ノ   `゙ヽ、/:::::i':::::://:://::::::::::::::::::::::::::::::::::
ーフ´ > ヽ`ー、/    /く _,,..ィ''"゙'  _,,:ィf-:、::::::!::/`゙゙ブ':::::::::::::::::::::::::::::::::::::   女遊びしてー
/ / ,,ゝヽ, )  ,./ ィ'"   r-‐ ''",.,    ヾ:l:/ f"´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::         ダマッテロ、ドウテイ!!


108珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:57:33 ID:v4kE.Fp.0

        O/´ ̄ >'⌒ /` 、
        O≧=/         \
     〈.\ /  /   /   、    \
      〈ト、\/|  `∧八   ヽ    ヽ      皆、待っています
     / \\\  /≧ X  li }X!´  ヽヽ
    /    `Y .X ∨!f必riト、 ル'テ| i l ! } i     やる夫さま!
  . '    // `Y Y从乂::リ   |r':::リル'i !メl |     出陣の合図を!
. /     /    `Y 人. " ___ ' ""`{ ノリ j.ノ  
i l      !       j/二ハ/  ̄ } メノ  \
从   从   /{|〕〕) ハ ─ァ <ヌ \ \
 人    \ / | |H|^´\j 7彡'|/(⌒) )\. ヽ
   \     〈 ∧.从!  ∧/ __j i 「フ ノ} ヽ  〉
    \   \__∧\/_//三三! ! \_ノ
       )_ノ´  / ///   \   \\
         / // /___ _ヽ   〉 〉
        〈. \ X _ j ── ─ ヘ} o/ /
           \ /こ二人 ____ノ∧./
          r// /  `弋__ フ ⌒ ´
           〈〈瓜    「_ヲ
           `ー′   乂_ )




         ____
       /     \
.    /       \      こーいうの、ホントは苦手なんだけど……
.  / /) ノ '  ヽ、 \
  | / .イ '(ー) (ー) u|    えー、こほん
.   /,'才.ミ). (__人__)  /
.   | ≧シ'  ` ⌒´   \
 /\ ヽ          ヽ


109珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:57:43 ID:v4kE.Fp.0
             _,..-─ - 、
          ,.' ´          ヽ
         /            \      よく集まってくれた、忠君の志士たちよ!
       /         ,..-─-、_〉
         !      <k   ,r'      \     我らはこれより、奸賊・黄巾を討つお!!
       \ _ _,,、, -'"―     ─‐  .
        ,'        ( ●)   (●) ',    諸君の忠勇・奮闘を期待するお!
         l        (   人  )  i
       _.l          ` ̄  ` ̄    }
     / ゝ                /、
    ./ r、`'ー、,,_           ,イl l
  _/  iヾ\   /⌒ヽ,-ー ―-、-‐ ´ヽl  L
''"´ 7    ヾ,ノ  ./    ゙i      }   ,}   ` ー- 、


110珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:58:03 ID:v4kE.Fp.0

      rfニ、ヽ
      l。 。 f9i
      t≦_ノゝ、            ,,....,,,,__        ,rrテ≡==-、
      `ブ´,,:: -- ::、       ,r''"''''''ヽ:::`ヽ.     (〃彡三ミミ::`ヽ
      ,rニュf::r-‐t::::::::ヽ     f´,,..、 r"::::::::::i      /"~´   i三ミ::::i,   …………………………。
     /,,, Y.. -‐ ヾ::::::::l      ノ゙ f・=  7:::::::::::l.    f:、 ‐-:、 (ミミ:::::::l
      ム゚゙゙' く、'゚`  ゙'"):::l    ヽ''    ゙'⌒リ:ノ    ノ゚ヲ ''・=  リ::r-、リ
     l=,,;;:. l=、  ..::" ,)ヽ、   j⌒    ト'"fノ     l (-、ヽ'"   ゙'´ノ),)
    /`ゝ-''^ヽ''"  ,/: : : :\  ヽ、: : : '" ノ^i,     lィー-、    ノ-イ 
    /rf´ i′  ,f^ヽノ:,. - - 、 ヽ,,. -テ) ,/  `ヽ、   t_゙゙   _,,.. :: "  l、
   ゙'゙  l   l: : j :f´: : : : : ヽ,/   '''"´  ,,.: -  ヽ    `ユ゙"    ,ノ::ゝ、
      !   /: :ノ l: : : : : : : ノ,      ,:'"   ゙ヽ i,.r‐(´::::〉   ,.ィ":::::/::::::
      /-‐-/: :/: l: : : : : : ,/ /     /      ,f´:::,::ヽfト--テ:::::::::ノ:::::::::
. _,,..::-,テ   /`7: :(: : : : : /ヽ/     〃       リ:::,'::::::ゝ!r7/ー一'":::::::::::::
`_,:ィ''"  _,r''" f: : :ト---ヲ /      fノ       /::/::::::://://::::::::::::::::::::::::::::
-‐-‐'''フ"  ,.ノ,:::::」、,:r'"  ,i     /       /::/::::::://://::::::::::::::::::::::::::::::
、..、く´_,,∠"ィ''"´ /   ,>     /\、   ,ノ:::/::::::://://::::::::::::::::::::::::::::::::
´  ,ヘr:、-、=---/    ,:イ    ,ノ   `゙ヽ、/:::::i':::::://:://::::::::::::::::::::::::::::::::::                     エッ!?
ーフ´ > ヽ`ー、/    /く _,,..ィ''"゙'  _,,:ィf-:、::::::!::/`゙゙ブ':::::::::::::::::::::::::::::::::::::
/ / ,,ゝヽ, )  ,./ ィ'"   r-‐ ''",.,    ヾ:l:/ f"´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


111珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:58:33 ID:v4kE.Fp.0

     ____
     /      \      ダメだお…… まるで効果がないお……
   / ─    ─ \
  / -=・=-   -=・=- \
  |      (__人__)  U  |
  \     ` ⌒´     /

 つまるところ、義勇軍は食いあぶれた集団である。
 彼らの本質は兵士などではなく、食を求めている流民だった。

 忠義やらを屁ほどの価値もないと思っている集団に、やる夫の発破は逆効果となる。



112珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:59:26 ID:v4kE.Fp.0
 
     ____
   /      \
  /         \  ポク……
/ U  _ノ    ヽ_  \
|     (一)|lil|(ー)  |
/     ∩ノ ⊃_) /
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /



     ____
   /      \
  /         \  ポク……
/           \
|     \   ,_   |
/  u  ∩ノ ⊃―)/
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /



        |
    \  __  /
    _ (m) _
       |ミ|
     /  `´  \
     ____
   /⌒  ⌒\    チーン!
  /( ●)  (●)\
/::::::⌒(__人__)⌒::::: \
|     |r┬-|     |
/     `ー'´      ∩ノ ⊃
( \             /_ノ
.\ “  ____ノ  /
  \_ ____  /


 この時、やる夫は閃いた。
 彼は学生時代、身分を問わずに遊び回っていた。上は豪族から、下はホームレスまで。
 故に、どんな階級の人間が何を望んでいるのか、知り尽くしていたのである。




113珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 00:59:50 ID:v4kE.Fp.0


 やる夫は一同を見据えると、一つ呼吸を置いた。
 そして、普段の温厚な彼からは考えられない、
 腹の底に響く銅鑼のような声を張り上げた。



                _
          / ̄ ̄ ̄ \
        / ―    ―\          ……諸君たちはなんだお?
        |   :::::::::::::::::::::::::: .|        .. ..流民。流民、流民! そう、食い詰めた貧乏人の集まりにすぎないお!
        l.    (___人___).  |
         「ゝ、_  ヾ⌒´   ノ_        ..にも関わらず、虐げられる人々のために立ち上がった。
      _/ ........`‐┐`::::/,イ/::.. ハ        そのことだけは称賛に値するお!
   /  ::::::--、_::__」_ イハ:::::::::>ー---
  / .::::::::_, -- '´   \-'ノ-‐ヽ'´:::::、:::::::::::::「::  でも、立つだけならおしめをクソで尻に貼り付けたガキだって
 / : /:::::::::/-‐ ‐- 、 ヽ、_ _ヽ::::::::',:::::::::l::::  立てるんだお!
./  //:::::::::://:::::::::::::::::::::::ヽヽ l-‐‐V::::::::ゝ:::::l::::  今のままじゃ得る物もなく、いずれ賊と同じ略奪集団になってしまうお!
l  /::|::::::::://::::::::::ハ::::::::::::::ヽ  { _|rヘ:「 フ:ヽ!:::       . ココ
ヽ|:::::l:::::::://:::::::::/ |::::,:::::::::::::::l  l-‐‐ lノ|/ ::};:ヘ!::  それに幽州には食べる物もない、アソコが閉じたババアしかいない!
ヾ=:::::::  l (:::::::::/ :::::',::::::::::::::l /-― l:::l! // |;;;}  諸君らはそんなものを奪って満足かお?
 」ヽ、  | ヽ;::/ |:::::::',::::::::::::|/:ー--|:::::|/:/ l'´::   粟を齧って、白髪交じりのババアと楽しんで、それで満足なのかお?
 ト、:::::.. ',  /  !::::::::',::::::::::|::::ヾ_/::::V::l   |::::
 l::\:: ヽ、,  /  l:::::::::::',::::::/   :::|::::::ノ::|/ ハ
 ',ヽ「 `ー- V  l:::::::::::::',::/::::::::::::::/:::::::|:::;l / 「 ̄
  ',ヽ、ヽ:::\/  |::::::::::::::V:::  ::::/::::::::|:::::l /ハ


114珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 01:00:08 ID:v4kE.Fp.0

      rfニ、ヽ
      l。 。 f9i
      t≦_ノゝ、            ,,....,,,,__        ,rrテ≡==-、
      `ブ´,,:: -- ::、       ,r''"''''''ヽ:::`ヽ.     (〃彡三ミミ::`ヽ
      ,rニュf::r-‐t::::::::ヽ     f´,,..、 r"::::::::::i      /"~´   i三ミ::::i,   粟はちょっと……
     /,,, Y.. -‐ ヾ::::::::l      ノ゙ f・=  7:::::::::::l.    f:、 ‐-:、 (ミミ:::::::l   ベチャっとしてて不味いんだよなw
      ム゚゙゙' く、'゚`  ゙'"):::l    ヽ''    ゙'⌒リ:ノ    ノ゚ヲ ''・=  リ::r-、リ
     l=,,;;:. l=、  ..::" ,)ヽ、   j⌒    ト'"fノ     l (-、ヽ'"   ゙'´ノ),)
    /`ゝ-''^ヽ''"  ,/: : : :\  ヽ、: : : '" ノ^i,     lィー-、    ノ-イ     オレだってピチピチの女の子と
    /rf´ i′  ,f^ヽノ:,. - - 、 ヽ,,. -テ) ,/  `ヽ、   t_゙゙   _,,.. :: "  l、    死ぬまでに一回は遊びてえよ……
   ゙'゙  l   l: : j :f´: : : : : ヽ,/   '''"´  ,,.: -  ヽ    `ユ゙"    ,ノ::ゝ、
      !   /: :ノ l: : : : : : : ノ,      ,:'"   ゙ヽ i,.r‐(´::::〉   ,.ィ":::::/::::::
      /-‐-/: :/: l: : : : : : ,/ /     /      ,f´:::,::ヽfト--テ:::::::::ノ:::::::::   オレなんてマグナム一回も使ったことない
. _,,..::-,テ   /`7: :(: : : : : /ヽ/     〃       リ:::,'::::::ゝ!r7/ー一'":::::::::::::
`_,:ィ''"  _,r''" f: : :ト---ヲ /      fノ       /::/::::::://://::::::::::::::::::::::::::::   オメーのデリンジャーは一回も使うことなく
-‐-‐'''フ"  ,.ノ,:::::」、,:r'"  ,i     /       /::/::::::://://::::::::::::::::::::::::::::::   終わるよwww
、..、く´_,,∠"ィ''"´ /   ,>     /\、   ,ノ:::/::::::://://::::::::::::::::::::::::::::::::
´  ,ヘr:、-、=---/    ,:イ    ,ノ   `゙ヽ、/:::::i':::::://:://::::::::::::::::::::::::::::::::::
ーフ´ > ヽ`ー、/    /く _,,..ィ''"゙'  _,,:ィf-:、::::::!::/`゙゙ブ':::::::::::::::::::::::::::::::::::::
/ / ,,ゝヽ, )  ,./ ィ'"   r-‐ ''",.,    ヾ:l:/ f"´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


115珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 01:00:23 ID:v4kE.Fp.0
    i三三三三三三三三三三三三三三三三三三ヨ7
    ∨三三三三三三三三三三三三三三三三三三|      だからやる夫が、諸君を豊かな大地へと連れていくお!
      |>、三三三三三三三三三三三三三三三>'" .i 
     i 、`>ミ三三三三三三三三三三三彡' ̄   7      その場所では富と栄光が、諸君らに下着をチラつかせて
     ',ョュ、 ------------ 劉 ----------' " ´ュョ7       待ってくれているんだお!
     _',、三≧ョョョョョョョョョョョョョョョョョョョョョョョョョョョョ≦三ヨ,',       約束するお! それらはぜーんぶ、諸君らのものだお!
     /ヘ三三三三三三三三三三三三三三:/丶
     l  \三三三三三三三三三三三三/:   ヽ,--、     アツアツの肉から滴る肉汁は、失神するくらいうめーお
   ,==', -、',:::::::::/__ノ',三三三三三三三三>'::::  ;;;;;;:::l', -、ハ   いい匂いのする美人の注いだ酒は、
 ,/////ヽ、 ',::/    / ● l :::::::::::::::  l  ● l  ,,,, ... ;;;;l //ヽ   それはそれは素晴らしいもんだお……!
..i///////,'/    ノ ヘ ノ :::::::::::::::::: \__/     ,,lノ //〃i
〈///////,'    /  7::/      丶      ,,,, ... ..../--'////ヽ  特に冀州の女は最高の一言に尽きるお!
 ∨////7   _/___ ./: :l    l    l ,,,, ;;;;;;;;;;;;;;;;; .. /l.////////  気立てがいい、料理も上手い、何より美人揃いだお
___,∨//7   /   ', ,-丶_人__ノ         //////////>.、_
///////  ./   r'‐‐、   ̄ ̄ ̄  ,,,;;;;; ,;;;,;;:  /'//////////////>--、  彼女たちが待っているものは
//////  ./   /   ヽ________/////////////////////,'\  なんだと思うお?
/////  ./   /   / ,|__///////////////////////////////////////
////   '   〃   , イ  \/////////////////////////////////////
//∧  ',   i   /   i  ヘ///////////////////////////////////
////i  i   ',   i,   _ ,j  i//////////////////////////////////
////i         i    ヽ  ///////////////////////////////////


116珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 01:00:43 ID:v4kE.Fp.0


      rfニ、ヽ         ごくり……
      l。 。 f9i
      t≦_ノゝ、            ,,....,,,,__        ,rrテ≡==-、
      `ブ´,,:: -- ::、       ,r''"''''''ヽ:::`ヽ.     (〃彡三ミミ::`ヽ
      ,rニュf::r-‐t::::::::ヽ     f´,,..、 r"::::::::::i      /"~´U  i三ミ::::i,   イ、イケメンかな……
     /,,, Y.. -‐u.ヾ::::::::l      ノ゙ f・=  7:::::::::::l.    f:、 ‐-:、 (ミミ:::::::l   
      ム゚゙゙' く、'゚`  ゙'"):::l    ヽ''    ゙'⌒リ:ノ    ノ゚ヲ ''・=  リ::r-、リ
     l=,,;;:. l=、  ..::" ,)ヽ、   j⌒,u.   ト'"fノ     l (-、ヽ'"   ゙'´ノ),)
    /`ゝ-''^ヽ''"  ,/: : : :\  ヽ、: : : '" ノ^i,     lィー-、 u.  ノ-イ     
    /rf´ i′  ,f^ヽノ:,. - - 、 ヽ,,. -テ) ,/  `ヽ、   t_゙゙   _,,.. :: "  l、    だ、誰だ?
   ゙'゙  l   l: : j :f´: : : : : ヽ,/   '''"´  ,,.: -  ヽ    `ユ゙"    ,ノ::ゝ、
      !   /: :ノ l: : : : : : : ノ,      ,:'"   ゙ヽ i,.r‐(´::::〉   ,.ィ":::::/::::::
      /-‐-/: :/: l: : : : : : ,/ /     /      ,f´:::,::ヽfト--テ:::::::::ノ:::::::::   身分の高い男か?
. _,,..::-,テ   /`7: :(: : : : : /ヽ/     〃       リ:::,'::::::ゝ!r7/ー一'":::::::::::::
`_,:ィ''"  _,r''" f: : :ト---ヲ /      fノ       /::/::::::://://::::::::::::::::::::::::::::   
-‐-‐'''フ"  ,.ノ,:::::」、,:r'"  ,i     /       /::/::::::://://::::::::::::::::::::::::::::::   
、..、く´_,,∠"ィ''"´ /   ,>     /\、   ,ノ:::/::::::://://::::::::::::::::::::::::::::::::   メシの上手い男?
´  ,ヘr:、-、=---/    ,:イ    ,ノ   `゙ヽ、/:::::i':::::://:://::::::::::::::::::::::::::::::::::
ーフ´ > ヽ`ー、/    /く _,,..ィ''"゙'  _,,:ィf-:、::::::!::/`゙゙ブ':::::::::::::::::::::::::::::::::::::
/ / ,,ゝヽ, )  ,./ ィ'"   r-‐ ''",.,    ヾ:l:/ f"´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


117珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 01:01:13 ID:v4kE.Fp.0


              /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!:::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::i,,
            /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/゙゙″................ェェ l;;;;:::::::::::::::::::l、
           /::::::::::::::::::::::::::::::::::::/""""";;;..、:`',,,,,,,,,,,,,,,〔  〕,,,,,`ヽx,:::::::::::::l、   彼女たちが待ち望んでいるもの……
          /,:::::::::::::::::::::::::/""";..、ヽ.,,,,i:::::::::::::::::::::::::::::::. . . . ゝ,,ヽ ゙ヽ::::::::::::l:   それは……
         ;l,::::::::::::::::::::/".,、"____,,,,,iii::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. . . !::::::::::、 ゙i::::::::l゙`
         ;l::::::::::::::::/ ...:'′i o___\::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::゙. . . . . . . ::::::::::::::l゙`     強 い 男 だ お !!
         ;'l::::::::::/" ,,'",l l゙′l゙°;,r・´´ ̄`ヾケ‐``゚;°゙゙゙゙゙゙゙ヽ、:::::::::::::::::l、
          ゙゙゙゙゙゙゙l〆.    ゙    .ヽ  ● ノヽ    彳_`_'_、,::::::::::ヽ、     自分たちを暴力でねじ伏せ、
            ,i           丶`“““`:;:''″    〈 ● 〉”ヽ'''"""     奪い、殺し、犯す、
           j"               _,r',i、   /      ´ヽ    ヽ      脳みその足りないクソムシの
           |            _,、‐``゛`; ",ト l   ..  l    l    l      黄巾どもから、自分たちを
        ,,,,,,,,,,,lly,         ,r"`  i、 、゙,r'" ヽ___/ヽ_/    l      解放してくれる、強い男だお!
       ,,i匸ン‐'''''今|,,l[゙l,,i,,,,、 l`;;、、.iた、,-"  .._,.、.'Y',ン'"       /
      ,l,∠",,,.,,,;.、、.;、、;;~゙゙゙l,,`”'!jl°;;、,!.`‐゙‐''"`""丶  ``''丶、、::,ト'-i、       やる夫たちはわずか一〇〇名程度の
    ,、-゙'"`‘`、;、;,,,,,。,,..`'丶;;゙゙%,ィソ;;'_∴   丶 `:     :'、 :`rl゜ヽ.゙l、       小部隊。なれど、ここにいる関羽と
  :wvllll,,,i,,,,.;;;;.ァ``、,,,'t,,;^''r,,、;,il゙;`.``;    `  `""'''''、゙-i゙l.l゙:、 ,." 、゜:《::     張飛は天下無双の二英傑!
 ,,iiilllll,l!゙゙`''llラヽ,;;llle,,,,,.;;~''从,,,,,゙ll″,.゙、  、;ヽ、丶;::、      :"、`:`゙、::、::::, ‐:゙ヽ:   虎に率いられた羊の群れは、
l゙゙゙',,,,l∠`   .l._゙l; ゙゚゙゙llle・゙ニt,「;;.,'-`;;丶;:`  、丶、‐丶::、、,.,,,、.::,!,、、_" ': i,!°:  ゙i、   羊に率いられた虎をも殺す!
;、:',lllll二'-、、、`;ミ′;;;,i″;;、:,iZ;;;;,i´    ;、、.:、、    `:丶、:"``::,"  y"     ゙l
''`;~゚,,,.、、  `丶;;`''┤;  ゙l'"|;;;.ソ`  `"`:          :,‐,::.丶、;‐'゜   ,,,,.-`.#,,、:  やる夫たちが解放するたびに、
 fl゙″  ^'' ,-‐'''゙,ll`;  ;ソ;;l、;゙く     _,--::、:、.、- 、!,l゙ _:-′::,,、‐'''゙゙゙″:、',":;゙゙lli,,:   向こうの方から飯が女が
  ゙゙";,.,,_.,/`;_,,,,i l、  `;`゚゙l,;<、    :` 丶 `    ./‐゙,、ー´:.,,,t广: 、..``  ゙/b、;;゙i゙'ll,、 舞い込んでくるお!
    ;./`;;;.;,il,,i  、:   `; '!,,│;   、:  、, 、,,--r、-'゙,/` ,/゙,_.`:-"′  j"'x,゙i、 ヾ|%


118珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 01:01:33 ID:v4kE.Fp.0


     ,-―-、        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\   
    / 立 .l      /           \                   忘れるなお!
    |  つ  |     /              \                 諸君は漢室の血を引く、この劉やる夫に
    |  お  |    /                 \                率いられていることを!!
    |  馬 .|  /      .:.:  _        _  \
    |  鹿  |  /       .:.:´⌒\,, ;、、、/⌒`   }     __  `´     我らは正義の鉄槌である!
    ヽ 共 /   l       ;( ● ) ノヽ ( ● );;: l   /   .\      我らは正統性と二人もの英傑を揃えた
   ::  `y-' 、 -‐――- ::,  : ´"''",      "''"´   .l   /. 戦 や `i ::    最強無比の、獅子の軍隊である!
       、/ッ:´:::::::::::'' ,,''''';;;;;;;\. . . (    j    )    l゙   l   争 る  `ィ                     イシユミ
   //,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,  ''''';;;;;;\.:.`ー-‐'´`ー-‐'′  /i   |  を 夫  |     我らは限界まで引き絞られた弩!
   、.ッ;;;;;;'''',,,,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;''';;;;;;;;,,,,''''';;::;_:_   _,.= 、  イ: : j   |   す 達  .|     今まさに振り下ろされんとする握り拳!
   .゙i;;;;;,,,;;;;;;'''''''゛、 <;;;;''´\ : : : :゙i,|::::::::::::=======      |. . る は  |
  /;;;;;/ <;;;;;;,,,,,,,,,,,,'''''''';;;;;;l: : : : :| ゛::;::'' ‐-ノ;;;;;;;`ヽ     |    . こ  l     賊どもを殺し、連中が奪った法と秩序を
     ,,,,,,,,,,   ゛''''''';;;;;;;;;;;;,,,,''(,: : : :|l::::: ;;;;i l;;;;;;;;;;; .:::::'     |     れ  |     取り戻すんだお!
    ; ; ; ;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,,  '''''';;;;;;;;;;i : : :゙i;;;;;;;;;;リl;;;;;;;;;; ::. . :::..    |     か  /::     その暁に諸君は暖かな食事と、
   ; ; ; ; ; ; ;;;;;;;;'';;;;;;;;,,  c ''';;;;゙i: : :|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ::::. .:: ::   ヽ     ら /::::..    諸君を慈しみ愛する女、美味い酒を
   ; ; ; ; ; ; ; ; ;;;;, ,,''';;;' ',' ,  '';;!、: :l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; _、 -‐l::....::::    `ー――',,,,,,,,,     手に入れるだろう!!!
    ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;;;;;, '';;,,'';;'',,'' , c '';`'‐`'';;、-,;;;;;;;;;|   l,,,,,,,,,,,,,
   .; ; ; ; ; ; ; ; ; ;;;;;;゙i '';;;,';゙i゙i''‐- ,`'r;;;;;;;;'/;;;;;;;;;;;l   |;;;;;;;;;;;;;;;;;\             では征くお! 出陣!!


119珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 01:01:58 ID:v4kE.Fp.0


      ,r=ヽ、  フオーッ!    r';;;:;:;;:::;;;;;;;;;;;;ヽ、
     j。 。゙L゙i     rニ二`ヽ.   Y",,..、ーt;;;;;;;;;;;)          わかってんじゃねえか、あの大将はよォ!
 r-=、 l≦ ノ6)_   l_,.、ヾ;r、゙t   lヲ '・=  )rテ-┴- 、
 `゙ゝヽ、`ー! ノ::::::`ヽ、 L、゚゙ tノ`ゾ`ー ゙iー'  ,r"彡彡三ミミ`ヽ      
  にー `ヾヽ'":::::::::::: ィ"^゙iフ  _,,ノ ,  ゙tフ ゙ゞ''"´   ゙ifrミソヘ,     俺、冀州の女と結婚するんだ……
 ,.、 `~iヽ、. `~`''"´ ゙t (,, ̄, frノ   ゝ-‐,i ,,.,...、  ヾミく::::::l
 ゝヽ、__l::::ヽ`iー- '''"´゙i, ヽ ヽ,/   /  lヲ ェ。、   〉:,r-、::リ
 W..,,」:::::::::,->ヽi''"´::::ノ-ゝ ヽ、_ノー‐テ-/ i / ,, 、   '"fっ)ノ::l      ヒャッハーッ! 酒だァー! 女だァー!
   ̄r==ミ__ィ'{-‐ニ二...,-ゝ、'″ /,/`ヽl : :`i- 、ヽ  ,.:゙''" )'^`''ー- :、
    lミ、  / f´  r''/'´ミ)ゝ^),ノ>''"  ,:イ`i /i、ヺi .:" ,,. /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`゙
    ! ヾ .il  l  l;;;ト、つノ,ノ /   /:ト-"ノ゙i  ,,.:ィ'" /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
.    l   ハ. l  l;;;;i _,,.:イ /   /  ,レ''";;;;`゙゙" ヽ_,,ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;  黄巾どもをぶっ殺して、飯も女も奪ってやれェア!
   人 ヾニ゙i ヽ.l  yt,;ヽ  ゙v'′ ,:ィ"  /;;;;;;;;;;;;;;r-'"´`i,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
  r'"::::ゝ、_ノ  ゙i_,/  l ヽ  ゙':く´ _,,.〃_;;;;;;;;;;;;f´'     ll;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
  ` ̄´     /  l  ヽ   ヾ"/  `゙''ーハ.     l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
        /    l  ゙t    `'     /^t;\  ,,.ゝ;;;;;;;;;;;;;;;i;;;;;;;;;;;;


120珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 01:02:18 ID:v4kE.Fp.0



 こうしてやる夫に発破をかけられた義勇軍は、幽州を発った。
 演義によれば、後に割拠する群雄たちによって黄巾賊は大いに破られる。
 その功臣の中には、劉やる夫の名前もあったという。


 されど、正史には、やる夫が具体的にどのような活躍をしたかは記されていない。
 正史にはやる夫が挙兵し、その直後の文には職に就いたというエピソードが挿入されるからだ。
 「校尉の鄒靖に従って、その名を挙げた」 とあるから、ある程度は活躍したものと思われる。






121珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 01:02:38 ID:v4kE.Fp.0



 正史における黄巾の乱は、官軍によって鎮圧された。
 官軍の将帥は 「皇甫嵩」 や 「朱儁」 ら、いずれも名将と呼ぶに足るメンバーで固められ、
 皇甫嵩の下には若かりし曹操が、朱儁の下には〝江東の虎〟孫堅が席を置いた。
 軍のブレーンもやる夫の師である、盧植がついていたため、当代ではこれ以上とない精鋭だった。

 以下、顛末にだけ軽く触れておく。





122珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 01:02:57 ID:v4kE.Fp.0


                            _,-'''´     ` "      `ヽ.
                       ,,-''´                    丶
                       |   ' :::::::                  'i
                       |      :::                  i
                      'i   i\ ,/i ヽ              i
                      i'   |─"─|  トヽ   i,    ii   :i
                     'i   '|     i  |ヽ;::   i   i  i   'i
                  |   i U  '| ; |  i:::  ,レ i  i   i
                      i'  ヽ|__,   i i,,|---'''",,,i   i  i:  :i
                  i'   :::|-二'  'i'.; i''''''''''i"" i:   i  i i i
                     'i ; ; ;; |ヽ,  ,; i:l :l u.. ヽ:: i::,, i  i ト 'i
                     i ; ; ;;;;|::::\ '  i.i i    'i:: /:: ::i :i: i ヽi
                     i ; ; i;;;l:::;;;;-.\,i-─   ,/i .i ;:;:;i i ̄ヽ`i
                     'i; リ ヽi/ |::::::iリx__ __,/ |/──'''''" |::::
                      ' ` __/' :|::::::/' ̄、__,,,,─/::ヽ : : :::::::::::|__::
      ,__ --──'''''''''''''''/ ̄::'"/ :::::|::::;/ /  ’ヽ  ./ ;;: i : : : ::::::::::/,i--,,,
 ,,,-''''" : : : : : : : : : : : : :/ : : : : / ::::::|:::/ ;  i  i i / ;;;;;: i : : : : :::ノ : : : : :`''─-,,,,
/\ : : : : : : : : : : : : : : :/ : :   / ::::: ::|/ ; ; /'   i ii';;;;;;;;;;; i : : : / : : : : : : : : : :/ ''''─-、_
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          黄巾の乱、主導者。大賢良師、張角(字はズェピア)

 黄巾の乱は西暦184年、光和7年の2月から始まる。
 当初は猛烈な勢いで各地の官軍を破り、一時は帝都・洛陽の陥落まで危ぶまれたという。
 張角は天公将軍を名乗り、蒼天の命運は途絶えたかのように思われた。
 漢王朝はまず、党錮の禁を解除。投獄・在野の有識者たちをかき集め、これを利用した。



(83)


123珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 01:03:28 ID:v4kE.Fp.0

-中原の図-
     .lll、                             ,,,,,iiilllllii,,,,__,,,,,,,,,,,,iiiill!!! .,,illll .llli、    __  
    ._,,ill|            ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,__ .__,,,,iiiiil!!!l゙゙゙゜ .゚゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙^ .,,,iill!゙’ ,,illl .,,iiillllll!!lllllll
 .,,,iiiil!!!゙゙’           lll!゙゙゙”゚゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙!!!!!!!llllll!   幽州          ,iiiiil!!゙° lllll゚,,iill!゙°    
.,,ill!゙゙`              llll,              llll、  .,,,、      _,,,,,,iill!゙`    .゙llliill!゙`     
lll!゙                '゙!!!lliillliiiiii,,,、           ゙゙!lli,..,illllli,、   .,iiil!!!!゙゙゙゛      l!!゙゙゜     
llli,,、   ,,,ill!!!ll,、    ,,,,,    .゙゙!lll          ゙!lllll!゙.゙!!lii,,,iiiilll!!!!li,,                 
.゙゙!llii,,. ,,,ill!゙゙ .゙llli,、  ,,ill!!ll、    ,lll           lll|   .゙゙゙゙゙’  .゙!llii,,,     .,,,iiii,,,,,,,,,_     
  .゙゙!!l!!!゙’   .゙!llii,,,_,,ill!゙゜llll、   .,ill!    并州    llll          ,,,,iiillllli,,,_   ,,iill!゙゙゙゙゙゙゙゙゙!!llll    
            ゚゙゙!!!!!゙° ゙!liii,,,, .lll!゙              lll"  冀州  iill!!゙゙゜ ゙゙゙!!!lliiiiiill!゙゜  .,,,iiill!!   
  ,,,,,,_            ゙゙゙!lli,iilll`              ゙!lli,  ③   .lll、  青州    .,,,iill!゙゙°     
  ゙゙゙!!lliii、           ゙llllllii,,,     ,,,,,,,,,,、   .゙lll     ,,illliii,,,   .,,,iiiiii,,,,,,illl!゙°       
  ,,,iiiiiill!゙     涼州    .゙!!゙゙゙!lli,   ,ill!゙゙゙!!llii,,   lll,,,,,,,、.,,,iiill!l゙ ゙゙lll,,,,, .,ill!゙~゙゙゙llllll゙゜         
  lll ̄          `      '!ll、 _,,lll′ .゙!llil,  ,illl゙゙!llliill!゙゙゜   !lll!ll,.ill!′ .lll!゙°         
  ゙!!lliii、                lllliiil!!!!゙゙    .'!llli,,iill!llii,,,,゙゚゙゙エン州 ,,ill!.llllll!l   lll,、          
   ゙!llii,,            _,,,,,   ,,,,iiill!゙゜    ●  ゙゙゙゙゙°゙゙゙!ll、  .,,,iill!!゙゜llll′徐州゙!lllii,,         
    ゙゙!!lliii,、      llll!llii,,,,iiill!!゙”” 司隷  洛、陽 .,ii,,,,,,,llll, .,,,,iill!!゙゜  .llli,,    .゙l!lll、       
      ゙!lli,,      'lll,,.゚゙゙゙゙”          .,,ill!llll゙゙゙゙゙゙゙゙!!!!!!゙゙’     ゙!!liii,、   .゙!!lii,,       
       .゙゙llli,,,,、    .゙゙!!!liil,,,,,,_,,,,,,,,,、     .,,,illl’.゙!llii,,   予州 ①    '!lll     ゙゙!lii,,,,     
        .゙゙゙lll|     .,,ill!゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙!llii,,,,,,,,_ ,,iiil!!゙゙   ゙゙!lli,,      、 .,,,,,,,iiilllliiii,,,,,,,,,,,,,,,,,_,,llll!     
            ,llliiii,,,,,_,,,,ill!゙`     ゙゚゙゙゙゙゙!!!llll/    .゙゙!!liii,,,、 .,,, iiiil!!!゙゙゙゙’ .゙゚゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙!lllll,,,,,、   
      .,,iiiiiliil!!゜゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゜          llll,,,,,、 ②   .゙゙゙!!llii,,lll!゙″           ゙゙゙゙゙!!lli,   
      lll!゙`                     ゚゙゙llllll!          ゙゙!llll      揚州       ゙!lli   
     .lll″       益州       ,iiii,,,,,iill!゙°  荊州    ゙lll,、             ,,,,,,illl,,__  
     .lll,                    ,illl゙”””`             ゙!lliii,            '!!゙゙゙゙゙゙!!llll 
     .゙゙°                ``                  ゙゙゙′              '゙゙゙゙


124珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 01:03:46 ID:v4kE.Fp.0


①予州方面黄巾軍
 官軍の司令長官は朱儁。4月に一度は敗退するものの、曹操の別働隊と合流。
 6月には予州を平定している。


②荊州方面黄巾軍
 3月に黄巾軍蜂起。6月には転戦してきた朱儁の軍と激戦状態に入る。
 朱儁の部下、孫堅の活躍により黄巾軍を撃破。
 10月には荊州方面黄巾軍は壊滅。


③冀州・張角本軍
 やる夫たち三兄妹が関わっている激戦区。
 官軍の司令長官は盧植。張角率いる本隊と優勢に戦っていたが、
 派遣されてきた督戦官に、賄賂を贈らなかったため盧植は更迭。
 後任に 「 董卓 」 が派遣されてきたが、張角を相手に大敗を喫している。
 8月、皇甫嵩が司令長官に就任。10月、奇襲によって黄巾軍の本拠地である 「広宗」 陥落。
 ここに、黄巾の乱は終結する。



125珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 01:04:23 ID:v4kE.Fp.0


    ,,,,,,,,_  / ̄ ̄'''''-.,,_
    !   `´       `、
.   i             i,      乱の首謀者である張角は、10月の「広宗」 陥落以前に病死している。
   ,!  ,' ヘ,,/!i、     'i,      術で病を治すとして勢力を拡大した男には、皮肉と言うべき死因だろう。
   ,i ;,' ; ,!-、  -i H `、   'i,
  ,! ;; ,' ,!-.、  r!i'''i, i  i  i i,     張角がなぜ、漢王朝に反旗を翻したのか。正史は沈黙を保ち、演義は彼を
.  ,!,'.; ; .,!::::;;!  .i;i !:::i, ! .i  ! i     欲に塗れたエセ宗教屋としか描いていない。
  ,!i .; ; .トニ´'  `!iー´! .i  i  i i
. i,!i ; ; ; ヾZXIIIニi.!フ,イ .i  i, i、i    張角はもともと清流派の官僚であり、頭脳はキレるタイプだった。
  i,!i i, ; ; i i,`7ー=コ!'''i,,!/i /ii / i,!    にも関わらず、この男は反乱を起こしてしまった。
   `ヾiヘ!ヾ!`>fニ!:::;;r‐`レ´レ´      後漢の腐敗――宦官と官僚が描く泥沼の宮廷紛争劇は、一人の男を狂わせた。
       k' ,',' !'´::::::::::'i,        王たる者の責務とは、この失政を時代の善政につなげることではなかろうか。
.      /`ー,-'::::::::::::::::::i, 
      /::::::;i:::::::::::::::::::::::::i,       ……しかし、一人の男を狂わせ、中華全体を騒乱に巻き込んだ戦争喜劇を
.     /:::::::,!i:::::::::::::::::::::::::::i,       生み出しておきながら、破裂直前の血管なみに硬直した後漢の政治体制は
    /;;;::::/::i:::::::::::::::::::::::::::::i,      何も変わらなかった。
    '''''i;/i;/レi´i;::/'i、:;iヾ;:ヘ;!      何も、である。
      _,.-'::,,! `′!::i,`' `´
.    _,r'":::;/    i;:::'i,         では、張角という一人の人士、そして司書に記されなかった無辜の民たちの犠牲は
   f"_;;/    .  i;::::'i,        まったくの無駄となったのだろうか?
    ̄         'i;::::!        否、断じて否だ。腐敗した汚泥の泡の中から、漢室を、
              ヾ′       世を、心から憂う若き英雄たちが、今にも浮かび上がろうとしていた……!


126珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 01:04:42 ID:v4kE.Fp.0


                   ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
                   ┃                                ┃
                   ┃ 【正史】やる夫たちは中原で覇を争うようです【演義】.┃
                   ┃         第一部 『群雄争覇』           ..┃
                   ┃                                ┃
                   ┃         第一話 「桃園結義」 (終)        ┃
                   ┃                                ┃
                   ┃                                ┃
                   ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


                    → 次回、第一部 第二話 「覇者占拠洛陽」


127珪孔雀 ◆6pwBRmMwyQ2014/06/03(火) 01:09:33 ID:v4kE.Fp.0
                       _......-ミ
                    .......................∧
                     /,/∧.............../..∧
                     /.,へ /,∧............_./....ト .
                  / /......」 ./,> ¨ ̄     `
                /x`ミ)  /      \    \         本日の更新はここまでです♪
                  /....Ⅶ彡'./、 \       ヽ     \
              L _T /   \  :. _      .     \      最後まで読まれた方がいれば、お疲れ様です
                     ⌒ ′ ト、  二ニ=-   _
                     |_ 三二ニ==- ー=彡             拙作は 「オイオイ、ホントにやる夫スレかよ?」 |
                     .:   '|        ,.斧仏¨}`Y   l .}   .i   とブーイングされそうな勢いで文字が多いですので
                       ,.斧仏    乂_り  |   .  }  八
                  |!   {/,乂_り     .:::::: 八'   / / ./    できれば一言何かいただけると、珪孔雀は舞い上がって
                   |!   V/,ヽ::::::. ` _ ,  .イ /_ /⌒       喜ぶのです!
                  V,   ` ≦>=-   _/ ィ〔
                       `\   二ニ=- ノf>o7  _`フ、        それと同時に、質問なども答えられる範囲で答えていきますので!
                     ー=彡 <Yト _,.ヘノΥY⌒ > _/}
                         /7....//⌒/V入>{^....//.........._く、    皆様、今後ともよろしくお願いいたします♪
                     〃....//......r_/∧ ,〔.....j/!.............-ヒ 、
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                    y'.....,j/........r / o ,j{........}/|..../,..............VY.,
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              _v.......//...........〔 /  V// j{ .. .. .... }/|..............//,..................V_ヘ
             {/...... //...........r' /   O   j{...............}/|..............._//,...................v(_/,
            /7....... //...........r' /  ,.イ∧  j{ ............. }/|..,ィ/{ツ////,......................Yへ


128名無しのやる夫だお2014/06/03(火) 01:15:27 ID:.Oe.JyYI0
乙です。次も楽しみにしてます。


129名無しのやる夫だお2014/06/03(火) 01:53:27 ID:8KcM4r9I0
おつ
凄く面白かった
ここまで考察しながら物語を作れるのは凄いな
独学ですか?


135名無しのやる夫だお2014/06/03(火) 06:54:48 ID:JxY2OUQI0

情報量が多くてちょっと疲れたが面白かった
大して詳しくないけど中国の王朝はなんかいつも腐敗してる気がするな


140名無しのやる夫だお2014/06/03(火) 20:23:00 ID:SlO0jFz.0

桃園の誓いは酔った勢いでやってる印象があるw


関連記事

大量のテキストにやる気を感じる。
考察の部分も興味深いんでエターせずにがんばってほしい。
[ 2014/06/12 00:55 ] [ 編集 ]

とても面白い。テキスト面白いよー!
[ 2014/06/12 04:31 ] [ 編集 ]

三国志なんてほとんど読んだことねえけどこれは知ってる

① イルカと戯れることが夢の関羽や山登り大好き孔明、宇宙人の曹操がでてくるフランス人ほくろが大きいんだワン
② いつの間にか関西弁の呉の皆さんやグラサンにパンツの張飛、ピーヒャラ笛の孔明とエビアン汲んできて・・・
[ 2014/06/12 22:43 ] [ 編集 ]

>>死ぬときには同じ日に死のう。ズッ友だよ

吹いたwww
まぁこういう風にしといた方が
呉に戦争吹っかけたのも、ボコボコにされて白帝城で憤死したのも格好つくもんなw
[ 2014/06/14 09:40 ] [ 編集 ]

夢 -赤壁の戦い-
俺はこの読み切りを読んだ時から増田こうすけに一目置いてたんだぜ、と言ってみる
[ 2014/06/15 03:10 ] [ 編集 ]

う、うーん。話数が増えてたから読み始めてみたけど
創作としても考察としてもちょっと中途半端だな……
わざとそうしてるんだろうけど
[ 2014/06/28 01:37 ] [ 編集 ]

折り合いというか妥協というかそういうのはホント難しいよねやる夫スレは
このスレ主さんがとてつもなく三国志に詳しいのは一話読んだだけで分かる
けどやる夫スレに問われるのは知識よりもセンスだからな
ガッチガチの考察モノでいいと思うなこんだけ知識があるなら
勉強になる
[ 2014/11/07 04:09 ] [ 編集 ]

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